幸せな人にとっては当たり前なのに 多くの人がやっていないこと

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幸せな人にとっては当たり前なのに 多くの人がやっていないこと
出版社
出版日
2014年01月24日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

「幸せになりたい」とは、誰もが抱く望みだろう。しかし、漠然と夢見ているだけでは、幸せは手に入らないことにも、わたしたちは薄々気がついている。

それでは、どうすればいいのか。著者のカカトコリ氏(筆名の由来は残念ながら公開されていない)はいう。あなたはすでに幸せなのだ。ただ、その幸せを見逃しているだけなのだ。幸せな人がやっている、「当たり前のこと」を、幸せでない人はやっていない。それだけの差が、幸せな人とそうでない人を分けている。

本書には、著者が成功者と呼ばれる何百人もの人たちと出会って学んだ、幸せになるコツが書かれている。それらは確かに、タイトル通り、ある種「当たり前のこと」といえるかもしれない。けれど、わたしたちは容易にその「当たり前のこと」を見失ってしまうし、「当たり前のこと」を続けていくのは案外難しい。

ハイライトでは、各章から数個のメッセージを拾うにとどまるが、本書には啓示に満ちたたくさんのメッセージが収められている。読者の状況、心境によって、どのメッセージが意味を持つかは変わってくるだろう。すべてを読んでみて、気になるところからぜひ実践してみてほしい。「やるかやらないか、幸せな人とそうでない人の違いはそれだけ」なのだから。

ライター画像
熊倉沙希子

著者

カカトコリ
経営コンサルタント。株式会社林田商会代表取締役。
自己承認協会代表。売上創造塾塾長。倶楽部カカトコリ代表。
昭和36年岡山生まれ。大阪工業大学工学部機械工学科卒業。大学在学中から工具商社で丁稚としてビジネスの基本を叩き込まれる。林田商会入社後、倒産寸前だった状況からたった2か月で業界トップクラスの実績を上げ、全国展開に導く。この時の経験、ノウハウをもとに、中小企業のコンサルタント業務を開始。集客には特に定評があり、「ビジネスの入り口は集客です」を信条としている。また、無類の本好きで、良書を世の中に届けたいと、【倶楽部カカトコリ】を設立。これまでに、ミリオンセラー作家2人を含む多くのベストセラー作家を輩出している。
様々な活動を通して、成功者と呼ばれる人々、著名人と出会い、日々、生きること、幸せ、成功などについて学ぶ。
現在は、その経験を活かして、成功哲学、マーケティング、モチベーションアップなどの講演で全国を飛び回る人気講師として活躍。活動範囲は国内だけでなくアジアやヨーロッパにも及んでいる。
著書に『一天地六の法則』(サンマーク出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    自分の心が何によって喜びを得るかを知り、そのために自分で判断できるようにすること。その先に、あなた自身の幸せがある。
  • 要点
    2
    いつも幸せを感じられ、幸せを引き寄せられるような「幸せ体質」になろう。コツを意識することで、そうなることはできる。
  • 要点
    3
    ずっと幸せであり続けるためには、幸せへの努力を当たり前になるまでやり続けることが大切である。幸せな人が行っている行動特性を学び、一つ一つ行動に移して習慣づけることで、幸せを手繰り寄せることができるだろう。

要約

「なぜかうまくいかない」人は自分のことを知らないだけ

DivVector/iStock/Thinkstock
そもそも、「自分」が何かわかっているか

「自分とはなんだろう」という問いは、多くの人が一度や二度、考えたことがあるだろう。自分とは何か。その答えに正解はない。つまり人それぞれなのだ。わたしの定義は、「オノレ、みずからを、他と分ける」。他人と自分の違いを、受け入れるということだ。

人と比べ、焦ったり、悩んだりする。人と自分の差を考えるときは、幸せな気持ちであることは少ないかもしれない。しかし、人との差に落ち込むのではなく、自分と周りの人は違う、自分は独自な存在なのだ、と気づくことが、幸せになるための第一歩だ。

周りがみんなそうだから。世の中ってそういうもの。そうした思考回路に入るのではなく、「誰が何と言おうが私はこれがいいんだ、好きなんだ」と思えるとき、自然と強い気持ちになるのではないだろうか。人との差があるから「あなた」なのだ。

自分の幸せをつかむ人、つかめない人

自分では冷静に判断したつもりでも、実際は他人の価値観や思惑で自分の行動を決めてしまうことがある。たとえば、テレビ、雑誌、ネットなどの情報には、発信者側の意図が含まれているが、それらをもとにして行動を決めてしまう場合などだ。この場合、自分の考えとは違うのに、繰り返し情報に触れることで、それが自分の考えのように勘違いしてしまうのだ。

ところが、頭は勘違いしても、心は勘違いしない。他人の価値観で導かれた「幸せ」に真の幸せを感じることはできない。自分の心が感じる幸せが、自分の価値観になる。あなたが心から「楽しい!」と思える瞬間を探し、積み重ねていこう。そうすることができれば、たくさんの幸せな気持ちに満たされた人生になることだろう。

幸せをつかむために必要な「5つの決断」

Wavebreakmedia Ltd/Wavebreak Media/Thinkstock
「自分」の決断をしているか

幸せをつかむために必要なのは、「自分」を意識したうえで、目の前で起きることに向き合い、判断し、対応することだ。その先に、あなた自身の幸せがある。

人は日々の生活の中で、何十、何百という決断をする。

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要約公開日 2014.04.18
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