IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

技術革新から社会革新へ

ジャンル
コンセプト・トレンド, 産業・業界, サイエンス・テクノロジー, IT
著者
ページ数
239ページ
出版社
定価
864円
出版日
2016年03月10日
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要約者レビュー

本書は、ユビキタス、そしてIoTを30年にわたり第一線で研究開発してきた著者が、IoTとは何か、描く未来像、いま社会に必要だと思うことなどをまとめた一冊である。前書きでも語られているように、IoTに関して網羅的に概論を語ったものではなく、著者の考えを反映したトピックスを中心に取り上げている。
IoTが次世代の新しいインフラとして人々の生活の中心になるかどうかは、技術的に可能かという話だけでは終わらせてはいけないようだ。社会全体としてその技術がどう使われ、どう管理し、何を決めていかなければならないか。その構想がないまま技術だけが進化しても、結局は使われずじまいということになりかねない。事実、技術的な面ではすでに実現、実用化が可能という段階にあり、今後はそれを受け容れる社会の体制を整えることが望まれている。どこか一か所が責任をもつギャランティ体制とは違って、IoTはインターネットと同様に、利用する一人ひとりの最大限の努力、「ベストエフォート」があってこそ成り立つものだという。
IoTの普及によって実現できる新しい可能性は、さまざまに分野に広がっているはずだ。そのメリットを享受できるよう、IoTの本質を正しく理解し、社会にとって有益に活用されるためにどう使っていけばよいのか、一人ひとりがその可能性に気づき、それぞれの立場からの「IoTのベストエフォート」を考えていかなければならないときなのかもしれない。 (竹内)

著者情報

坂村 健(さかむら・けん)
1951年東京生まれ。工学博士。東京大学大学院情報学環教授、ユビキタス情報社会基盤研究センター長。1984年からオープンなコンピュータアーキテクチャ「TRON」を構築。携帯電話、家電、デジタル機器、自動車、宇宙機などの組込みOSとして世界中で多数使われている。2002年よりYRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長を兼任。いつでも、どこでも、誰もが情報を扱えるユビキタス社会実現のための研究を推進している。2003年に紫綬褒章。2006年に日本学士院賞、2015年にITU(国際電気通信連合)150Awardsを受賞。『ユビキタス・コンピュータ革命――次世代社会の世界標準』『不完全な時代 科学と感情の間で』(ともに角川oneテーマ21)、『コンピュータがネットと出会ったら モノとモノがつながりあう世界へ』(監修/角川インターネット講座14 KADOKAWA)、『ユビキタスとは何か――情報・技術・人間』(岩波新書)、『毛沢東の赤ワイン 電脳建築家、世界を食べる』(角川書店)、『痛快!コンピュータ学』(集英社文庫)など著書多数。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • IoTで目指しているのは、クローズな環境でモノとインターネットがつながることではなく、あらゆるモノや場所がインターネットのようにつながり、クラウド上で高機能に作用しあうという状態である。
  • IoTの実用化のためには、ひとつひとつの...

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ジャンル
コンセプト・トレンド, 産業・業界, サイエンス・テクノロジー, IT
著者
ページ数
239ページ
出版社
定価
864円
出版日
2016年03月10日
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KADOKAWA http://www.kadokawa.co.jp/product/321509000527/
IoTとは何か 技術革新から社会革新へ 4.0 竹内 2016-12-19
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