現代ゲーム全史

文明の遊戯史観から

ジャンル
産業・業界, 人文科学
著者
ページ数
570ページ
出版社
早川書房 出版社ページ
定価
3,024円
出版日
2016年08月25日
この本の要約をPDFでダウンロード
本の購入はこちら

要約者レビュー

「ゲームは現実よりも強い」
この一言から始まる本書は、20世紀以降のゲームを総括する歴史書でありながら、同時にゲームの歴史を通して世界の変容を物語る文芸作品だ。ヨハン・ホイジンガやロジェ・カイヨワの文化人類学的な遊戯論を横軸にし、日本の社会学者・見田宗介の提唱した時代区分を縦軸として参照しつつ、ありとあらゆるゲームが織り込まれ、1つの大きなタペストリーを完成させていく。その手腕もさることながら、本書をまとめるまでにかかった年月を想像すると、畏敬の念すら湧いてくるのではないだろうか。
著者によれば、今日のエンターテインメントジャンルとしてのコンピューターゲームを育んできたのは、主にアメリカと日本という、戦後の自由貿易体制のもとで資本主義世界をリードしてきた2つの産業国に他ならないという。コンピューター技術そのものの黎明期から2010年代前半に至るまでのデジタルゲームを、遊びとテクノロジー、そして社会文化がせめぎあう特異な表現ジャンルとして捉え、その異種混合的なダイナミズムを余すことなく表現する本書は、西欧近代の文明原理と、日本文化の衝突と融和のプロセスを巧みに描き出している。
現代の日本文化を理解したいのであれば、もはやゲームを避けて通ることはできない。そう強く感じさせてくれる一冊だ。 (石渡 翔)

著者情報

中川 大地(なかがわ だいち)
評論家/編集者
1974年東京都墨田区向島生まれ。ゲーム、アニメ、ドラマ等のカルチャー全般をホームに、日本思想や都市論、人類学、生命科学、情報技術等を渉猟して文化と社会、現実と虚構を架橋する各種評論の執筆やコンセプチュアルブック等を制作。批評誌『PLANETS』副編集長。
著書に『東京スカイツリー論』、編書に『クリティカル・ゼロ』『あまちゃんメモリーズ』など。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 戦後日本のアミューズメント史において、大きな影響力を発揮していたのがユダヤ人実業家たちであった。
  • ナムコが打ち出した『パックマン』は、ゲー...

続きを読むには会員登録が必要です

新規登録 ログイン

ジャンル
産業・業界, 人文科学
著者
ページ数
570ページ
出版社
早川書房 出版社ページ
定価
3,024円
出版日
2016年08月25日
この本の要約をPDFでダウンロード
本の購入はこちら
早川書房 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013299/
現代ゲーム全史 3.8 石渡 翔 2016-12-21
現代ゲーム全史 3024

週間ランキング

1
著者:佐藤 ねじ
4
著者:スティーヴ・ロー 著 久保 尚子 翻訳
5
著者:磯山友幸
7
著者:マリオ・ リヴィオ 著 千葉 敏生 翻訳
8
著者:アネット・シモンズ著  池村 千秋 訳
9
著者:ムーギー・キム
10
著者:Dr. Alan Watkins