「移動」の未来

ジャンル
グローバル, 産業・業界
著者
ページ数
437ページ
出版社
日経BP社 出版社ページ
定価
2,376円
出版日
2016年10月31日
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要約者レビュー

「奇跡と狂気の同居」――著者は現在の交通システムについてこう表現している。今の世界の輸送量は、1日分だけとってみても、ノルマンディー上陸作戦やアポロ計画がちっぽけに思えるほどの規模だ。1杯の朝のコーヒーを私たちが楽しむまでに、数千時間と数十億ドルの費用、そして膨大な労力が費やされている。著者によれば、1杯のコーヒーや靴下、オレンジジュース、ドッグフード、食器洗い用の洗剤などすべてを合わせると、1日の生活を支えるために生じる輸送距離は300万マイルを超えるという。
その一方で、現状の輸送システムには問題も多い。人間ひとりを毎日仕事場に運ぶためだけに2トンの鉄の塊が走るのを許しているせいで、アメリカでは1日に87人が死亡し、8分に1人が負傷している。また、渋滞も大きな問題であり、莫大な損失を生みだしている。
このように、良くも悪くも人々の生活に大きく関わっている輸送システムだが、正確な知識をもっている人はほとんどいないと著者は語る。さらに、新しいテクノロジーの隆盛により、国際的な「ヒトとモノの移動」のかたちが着実に変わってきている。そのなかで、私たちはどのように変化に対応していけばいいのか。
本書で描かれているのは、さまざまな輸送に関する「これまでの物語」であり、「これからの物語」である。これからやってくる未来に対して、十分な心の準備をしておきたい? それならば本書の出番だ。 (石渡 翔)

著者情報

エドワード・ヒュームズ (Edward Humes)
米国のジャーナリスト、作家。社会問題からビジネス、テクノロジーまで、幅広い分野で取材・執筆活動を続け、ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズをはじめ主要メディアに寄稿している。フィラデルフィア出身で、現在は南カルフォルニア在住。1989年に米国の兵士登録制度に関する調査報道でピューリッツァー賞を受賞。そのほか、エドガー賞、犯罪実話賞にもノミネートされた。著書に、『Baby ER 新生児集中治療室』(秀潤社)など。

評点(5点満点)

総合 (3.7)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.0)

本書の要点

  • 車が原因となって生じるコストは莫大であり、それは補助金という目には見えないかたちで人々の負担になっている。
  • 車は命を浪費する。だが、ほとんどの人々は...

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グローバル, 産業・業界
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定価
2,376円
出版日
2016年10月31日
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日経BP社 http://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/16/P51830/
「移動」の未来 3.7 石渡 翔 2016-12-21
「移動」の未来 2376

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