偉大なる失敗

天才科学者たちはどう間違えたか

ジャンル
サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
410ページ
出版社
早川書房 出版社ページ
定価
2,592円
出版日
2015年01月25日
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要約者レビュー

天才科学者たちは常に完璧である――そう思い込んでいる人は少なくないはずだ。だが本書をめくれば、彼らも大きな失敗とは無縁の存在ではなかったことがわかる。本書で中心的に取りあげられる5人の科学者は、ダーウィンやアインシュタインをはじめ、いずれも科学史に名を残す活躍をした人物ばかりだ。自身も宇宙物理学者である著者のマリオ・リヴィオは、彼らの偉大なる研究や発見を解説しつつ、なぜ彼らのようにすぐれた科学者が失敗してしまったのか、その背景を徹底的に分析する。読みすすめていくうちに、彼らも私たちと同じひとりの人間であることが、ありありと感じられるようになるだろう。
とはいえ、「科学の進歩というのはふつう、小さなステップの連続だ。そこにときおり、飛躍的な進歩が訪れる。5人の犯した過ちは科学の進歩をさえぎっていた霧を振り払う、きっかけのような役割を果たしたのである」と文中で語っているように、著者の目的は天才科学者たちの失敗をあげつらうことではない。むしろ、本書に通底しているのは、彼らの失敗も今の科学の進歩に貢献しているという著者の信念だと言える。
失敗に関する教訓を学びつつ、楽しく科学史を学ぶことができるという意味で、本書はまさに一粒で二度おいしい一冊である。教養を深めること以上の学びが、本書からは得られるにちがいない。 (池田 明季哉)

著者情報

マリオ・リヴィオ (Mario Livio)
宇宙物理学者。アメリカにある宇宙望遠鏡科学研究所の科学部門長をつとめた。宇宙の膨張からブラックホール近傍の物理現象、知的生命の創出など、関心は広い。著書に国際ピタゴラス賞とペアノ賞を受賞した『黄金比はすべてを美しくするか?』、および『なぜこの方程式は解けないか?』『神は数学者か?』(すべて早川書房刊)など多数。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 進化論を唱えたダーウィンの誤りは、自説の大きな矛盾を見落としてしまっていたことにあった。
  • 地球の年齢を画期的な方法で計測したケルヴ...

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出版日
2015年01月25日
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