野心

郭台銘伝

ジャンル
グローバル, 産業・業界
著者
ページ数
320ページ
出版社
プレジデント社 出版社ページ
定価
1,728円
出版日
2016年10月03日
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要約者レビュー

2016年4月2日、シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)に66%の株の保有を認める株式引取契約をおこなった。この会見で、鴻海の総裁である郭台銘(かくたいめい)は、「これは買収ではなく投資だ」と強調し、シャープの雇用は原則維持されると発表していた。
しかしそのわずか1カ月後、鴻海はさっそくシャープの人員整理をにおわせはじめた。そして6月には、全グループ従業員の6分の1にあたる7000人規模の人員削減の可能性が、鴻海の株式総会の場で正式に表明された。このことはシャープ関係者のみならず、多くの日本人を不安に陥れたはずだ。
だが、私たちは海の向こうから襲来してきた彼らについて、驚くほど無知である。2016年現在、郭が経営する鴻海グループは米経済誌『フォーチュン』のグローバル企業ランキングで世界第25位に入っており、経営する郭自身も米経済誌『フォーブス』が発表する世界長者番付で205位に入るほどの資産家だ。だがこうした目に見える数字以外の情報は日本国内にあまり出回っておらず、偏っていることも少なくないと著者はいう。
本書は、台湾での現地取材や現地メディアの報道、中華圏出身の識者の見解を踏まえながら、鴻海という企業の実態、そしてそれを率いる郭台銘の人物像を見事に描きだしている快著である。日本のビジネス界の固い扉を強引にこじ開けた「帝王」ははたして何者で、いかなる未来をめざしているのか。それを知りたければ、本書を手に取る他ないだろう。 (石渡 翔)

著者情報

安田 峰俊(やすだ みねとし)
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深圳(しんせん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている。著書に『和僑』『境界の民』(角川書店)、『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)の編訳など。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.5)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 鴻海が得意としているのは、委託元企業の新製品の設計からアフターサービスまでのすべてを請け負う、EMSという電子製品の一貫生産である。
  • シャープをはじめ、鴻海がM&Aを積極的に...

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1,728円
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2016年10月03日
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