明日、機械がヒトになる

ルポ最新科学

ジャンル
サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
296ページ
出版社
定価
907円
出版日
2016年05月20日
この本の要約をPDFでダウンロード
本の購入はこちら

要約者レビュー

これはまた異色の本だ。だが、とにかく面白い。
著者の海猫沢 めろんは、溶接工やホストなどさまざまな職業を経たあと、小説家として2004年にデビューした人物だ。といっても本書は小説ではなく、最新の科学の現場を追ったルポルタージュである。小説家という立場にもかかわらず、なぜこのような科学ルポを書きあげたのか。海猫沢の語る理由はいたってシンプルだった。「テクノロジーがぼくたちの想像力を超えはじめている。その現場を見たい」。
テクノロジーはこれまでも、多くの不可能を可能にしてきた。だが、現在のテクノロジーの進化は、「人間」や「知性」の意味を変えてしまうかもしれないと海猫沢は述べている。たしかにテクノロジーが発達するいきおいはすさまじく、人間とテクノロジーの境目はこれからさらにあいまいになっていくだろう。
かつてデカルトは『方法序説』のなかで、人間そっくりの機械と人間を確実に見分ける方法として、(1)自由に言葉を使えるかどうか、(2)自由意思があるかどうかという判断基準を提示した。しかし、そうしたことが機械にもできるようになったとき、はたして両者を峻別することができるのだろか。
本書が提供するのは、これまで未到達だった領域へのロードマップだ。閉塞した旧来の人間観をこじ開け、新しい地平を目にしたいのならば、ぜひ本書を手にとってみてほしい。新たな人間観が立ちあらわれてくるにちがいない。 (石渡 翔)

著者情報

海猫沢 めろん(うみねこざわ めろん)
1975年大阪府生まれ。小説家。様々な職業を経て文筆業につく。主な著書に、『零式』(ハヤカワ文庫JA)、『ニコニコ時給800円』(集英社文庫)、『左巻キ式』(星海社文庫)、『死にたくないんですけど iPS細胞は死を克服できるのか』(共著、ソフトバンク新書)などがある。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.5)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • SR(代替現実)はVR(仮想現実)を上回るリアリティをつくりだす。これにより、これまでむずかしかった主観的な体験の伝達もできるようになるかもしれない。
  • 人間にとって最も理想的なインターフェース...

続きを読むには会員登録が必要です

新規登録 ログイン

ジャンル
サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
296ページ
出版社
定価
907円
出版日
2016年05月20日
この本の要約をPDFでダウンロード
本の購入はこちら
講談社 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062883689
明日、機械がヒトになる 4.0 石渡 翔 2017-01-26
明日、機械がヒトになる 907

週間ランキング

2
著者:中野 ジェームズ 修一
3
著者:吉田 昌生
4
著者:ジェームズ・アレン著、坂本 貢一 訳
5
著者:アレック ロス 著 依田 光江 翻訳
6
著者:松村 真宏 著
7
著者:大下 英治
9
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ 著 柴田 裕之 訳
10
著者:庄司 克宏