中東・エネルギー・地政学

全体知への体験的接近

ジャンル
政治・経済, グローバル
著者
ページ数
304ページ
出版社
東洋経済新報社 出版社ページ
定価
2,160円
出版日
2016年09月08日
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要約者レビュー

「本書は私の中東体験を総括し、このところ一段と混迷を深めるユーラシアの心臓部に関する認識を整理する試みであり、エネルギー問題への視界を拓くための私なりの論点整理である。」
上記の著者の言葉は本書の内容と目的を端的にあらわしている。三井グループが中核推進役として熱心に取り組んでいたイラン・ジャパン石油化学プロジェクト(以下、IJPC)はイラン革命、イラン・イラク戦争の荒波に翻弄される。そんな状況の中、著者はイランについての情報収集を命じられ、中東世界との出会いを果たす。イスラエルへ足を運び、ユダヤ人の情報収集に対する凄まじい取り組みを目の当たりにして衝撃を受ける。そしてカイロ、イラク、トルコにも訪れ、中東世界に対して新しい目線を持たなければならないと実感する。その後赴任したアメリカでは、グローバルな視点で世界を俯瞰する人々と出会って、自らのスタンスに変化が起こる。
世界でさまざまな経験を積んだ著者が、中東を中心に現在の世界を独自の目線で観察する一冊である。「この本は中東を正視した私自身の35年間の行動と思索のマイルストーンであり、揺れ動く世界への現時点での私の視座でもある。」と語る。著者の豊富な経験を追体験することによって、中東への理解が深まるだろう。
中東、そして現在の世界情勢だけでなく、これからの日本のエネルギー政策や中東との関わり方についても言及されており、現在の日本が抱える問題について考えるきっかけにもなるだろう。 (池田 明季哉)

著者情報

寺島実郎(てらしま・じつろう)
(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長。日本を代表する論客の一人として、各メディアに頻繁に登場している。1970年代、三井物産の調査マンとしてイランのIJPCプロジェクトに関わり、以来、中東やアメリカで情報収集・分析活動を続けてきた。10年にわたるアメリカ勤務を経て日本に帰国後、企業内シンクタンクとして「三井物産戦略研究所」を立ち上げ、世界の最前線でビジネスを展開するための知の基盤の構築に力を注ぐ。「文献とフィールドワーク」をはじめとした、体験に根ざした独自の視線から国内外の経済、政治、エネルギー政策、宗教と、幅広い分野での提言を続けている。著書多数。

評点(5点満点)

総合 (3.7)
革新性 (3.5)
明瞭性 (3.5)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • ユダヤ人は国家を喪失し、世界を流浪してきた民族である。そのためユダヤ人は国家という枠組みよりも国境を越えた価値を重視する視点をもっている。
  • 情報とは教養を高めるための手段ではなく、...

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政治・経済, グローバル
著者
ページ数
304ページ
出版社
東洋経済新報社 出版社ページ
定価
2,160円
出版日
2016年09月08日
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東洋経済新報社 https://store.toyokeizai.net/books/9784492444313/
中東・エネルギー・地政学 3.7 池田 明季哉 2017-02-03
中東・エネルギー・地政学 2160

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