サピエンス全史(下)

文明の構造と人類の幸福

ジャンル
グローバル, 人文科学
著者
ページ数
296ページ
出版社
河出書房新社 出版社ページ
定価
2,052円
出版日
2016年09月30日
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要約者レビュー

ホモ・サピエンスが食物連鎖の頂点に立ち、文明を築くまでを、鋭い切り口で語りつくした一冊。それが本書『サピエンス全史』だ。
上巻では人類と地球の歴史を変えた3大革命のうち、「認知革命」「農業革命」が中心に取りあげられていたが、下巻にあたる本書では約500年前にはじまった「科学革命」が主に論じられている。ただ、「科学」と銘打たれてはいるものの、本書で扱うテーマは多岐にわたる。それもそのはず、科学とは研究室のなかだけで完結するものではなく、あらゆる社会の営みから切り離せないものだからだ。
必然、科学発展の歴史を語るうえでは、どうしても社会的な文脈を読み解かなければならない。なかでも著者は、帝国主義と資本主義こそが、今日の科学をつくりあげたと主張する。そのキーワードは疑うまでもない。「進歩」だ。近代科学が暗示した「進歩」という虚構こそが、帝国主義と資本主義を推し進め、さらにそれが近代科学をますます発展させたというわけである。
私たちが目にする科学にまつわる営みは、さまざまなセクターが結びつくことで生まれた、歴史上きわめて特異な出来事だ。ゆえに、これから私たちがどこへ向かっていくのか、細心の注意を払って見守っていく必要がある。今後、人類の歴史を俯瞰(ふかん)的に眺める視点をもつことが、ことさら重要になってくるだろう。
そうであれば、本書を手に取るのになんの迷いがあるだろうか? 読むべきは、今だ。 (石渡 翔)

著者情報

ユヴァル・ノア・ハラリ (Yuval Noah Harari)
1976年生まれのイスラエル人歴史学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得し、現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えている。軍事史や中世騎士文化についての3冊の著書がある。オンライン上での無料講義も行ない、多くの受講者を獲得している。

評点(5点満点)

総合 (4.2)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.5)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 「科学革命」は、人間が自らの無知を認め、観察と数学を中心に置き、新しい力を獲得しようとして生まれた運動である。
  • 人類が「進歩」を信じはじめたのは、科学に...

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グローバル, 人文科学
著者
ページ数
296ページ
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定価
2,052円
出版日
2016年09月30日
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河出書房新社 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226729/
サピエンス全史(下) 4.2 石渡 翔 2017-02-03
サピエンス全史(下) 2052

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