佐藤オオキのボツ本

ジャンル
キャリア・スキル・自己啓発, コンセプト・トレンド
著者
ページ数
200ページ
出版社
日経BP社 出版社ページ
定価
1,944円
出版日
2016年12月09日
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要約者レビュー

華々しい完成品の裏で、日の目を見ることなく葬り去られたボツ案。こう聞くとマイナスイメージを抱く方も多いだろう。しかし、ボツ案に至るまでのデザイナーの葛藤や苦悩にこそ、本質的な価値があると著者はいう。
本書は「ボツを活かして最高のアイデアを生む」という逆転の発想を体現した画期的な書である。しかもそれは単に「失敗は成功のもと」という話にとどまらない。大量のボツ案を生みながらもベストな案を導き出す中で、プロジェクトの推進力やチームの結束までも高めてくれるというから興味をそそられる。
著者の佐藤オオキ氏は、デザインオフィスnendoを率い、現在400以上のプロジェクトを同時進行させているという。その中でボツ案が生まれるプロセスを「見える化」し、アイデアの生み出し方、プロジェクトの動かし方、思考の整理術という形で披露している。クライアントの業界における根本のコンセプトを考え抜いたうえで、それをプロダクトのデザインや見せ方にどう落とし込んでいくのか。こうしたプロセスの肝が、わかりやすい図式や実際のデザイン案とともに紹介されている。しかも、理美容業界のタカラベルモント、早稲田大学ラグビー蹴球部、重工業のIHI、かばん製造販売のエース、ロッテなど、「ここまで公開していいの?」と心配になるくらい、登場する事例も大盤振る舞いである。
著者渾身のボツ案から、プロジェクトメンバーが画期的な着想を得る過程を存分に追体験していただきたい。 (松尾 美里)

著者情報

佐藤 オオキ
デザインオフィスnendo代表
1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了、デザインオフィスnendo設立。建築、インテリア、プロダクト、グラフィックと多岐に渡ってデザインを手がける。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、Wallpaper誌(英)、および、ELLE DECOR誌のデザイナー・オブ・ザ・イヤーをはじめとする世界的なデザイン賞の数々を受賞。作品はニューヨーク近代美術館(米)、ビクトリアアンドアルバート博物館(英)、ポンピドゥー・センター(仏)など世界の主要美術館に多数収蔵されている。著書に『ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP社)など。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.5)
明瞭性 (3.5)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • ボツ案は発想を磨き上げるための宝の山である。多数の案をボツにして、一つの方向性に絞り込む中で相当な覚悟を迫られることがプロジェクトの推進力となる。
  • 複数の課題の解決策を出したいときは、2つ...

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ジャンル
キャリア・スキル・自己啓発, コンセプト・トレンド
著者
ページ数
200ページ
出版社
日経BP社 出版社ページ
定価
1,944円
出版日
2016年12月09日
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日経BP社 http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/257090.html
佐藤オオキのボツ本 4.0 松尾 美里 2017-02-09
佐藤オオキのボツ本 1944

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