未来政府

プラットフォーム民主主義

ジャンル
政治・経済, グローバル, 起業, IT
著者
ページ数
368ページ
出版社
東洋経済新報社 出版社ページ
定価
2,592円
出版日
2016年10月13日
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要約者レビュー

これは現役のカリフォルニア副知事の手によって書かれた、これからの政府のありかたを示す、とにかくエキサイティングな一冊だ。
著者の政治家に対する指摘は痛烈である。いわく、最近の政治家は好んでSNSを使うが、それは人々を選挙運動に巻きこみ、財布のひもを緩めさせるためだけにすぎない。そして実際のところ、大半の政治家は国民の望むことなど何もわかってはいない、と。
しかし著者の素晴らしいところは、そのような批判だけに終始せず、政治家と市民の断絶が起きているカラクリとその改善策を示し、実行に移している点にこそあるだろう。政府とテクノロジーの間の「溝」こそが、政治を停滞させたと著者は語る。民間セクターや個人の生活が、ここ10年の間にあらゆる点で変化しているにもかかわらず、政府は長い間ずっと変わってこなかった。それをずっと放置していたからこそ、機能不全の状態に陥っているというわけだ。実際、まだまだ問題は山積しているものの、たしかにアメリカの政治はテクノロジーの介入によって変わってきているようである。
本書に描かれているのは改革の様子であり、その成果だ。そしてその知見は、日本のこれからの政治をつくっていくうえで大いに参考になるはずである。政治を「彼ら」のものではなく「私たち」のものにするために、どう日本の制度は変わっていくべきなのか。変革のための大きなヒントが本書には散りばめられている。これからの政治を考えるすべての人に本書をお薦めしたい。 (石渡 翔)

著者情報

ギャビン・ニューサム (Gavin Newsom)
アメリカの政治家。民主党所属。カリフォルニア州第49代副知事。1967年生まれ。サンタクララ大学卒業後、サンフランシスコのベイ・エリアで17のスモールビジネスを手がけた起業家。プランプジャック社を立ち上げ、ワインショップの経営に携わる。2003年、36歳の若さで第42代サンフランシスコ市長に選出。同市長として、2004年、同性婚カップルにアメリカで初めて結婚証明書を発行し話題になり、2度目の選挙では72%の得票率で圧倒的な勝利を収める。
2005年、世界経済会議のヤング・グローバル・リーダーに選出。元大統領のビル・クリントン、『ホール・アース・カタログ』創刊者のスチュアート・ブランド、口コミサイト「イェルプ」の共同創業者ジェレミー・ストッペルマン、Xプライズ財団チェアマンのピーター・ディアマンディスなど、そうそうたる面々との対話を通じて書き上げた本書は、アメリカで話題となった。

評点(5点満点)

総合 (4.2)
革新性 (4.5)
明瞭性 (3.5)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 歴史的に政府はテクノロジーを忌避してきた。しかし人々との間の溝を埋めるためには、テクノロジーのもつ透明性を政府は受け入れなければならない。
  • データがなければ市民に何が本当に求められ...

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ジャンル
政治・経済, グローバル, 起業, IT
著者
ページ数
368ページ
出版社
東洋経済新報社 出版社ページ
定価
2,592円
出版日
2016年10月13日
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東洋経済新報社 https://store.toyokeizai.net/books/9784492212288/
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