欧州の危機

Brexitショック

ジャンル
政治・経済, グローバル
著者
ページ数
256ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
1,728円
出版日
2016年10月13日
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要約者レビュー

2016年6月23日、イギリスは国民投票によりEUから離脱することを決めた。これを契機に、ポーランドをはじめとする国々で、EUの主導権を各国政府に取り戻そうとする動きが勢いを増している。EUの混沌とした状況は深刻化するばかりである。
第2次世界大戦後に始まった欧州統合は、超国家的な関係を築き、国境横断的に人・物・サービスを自由に行き来させることで、欧州全体での経済的な発展を遂げることに大きく寄与した。しかし今、欧州は過去最大レベルの危機に瀕している。
本書ではギリシャの危機やイギリスのEU離脱といった問題から、EUの抱える問題点の本質をあぶり出し、未来を展望していく。ギリシャ問題はなぜ起きたのか。イギリスはなぜEUを離脱したのか。EUを離脱したあとのイギリスとEUはどのように変化するのか。著者によると、今後の欧州統合のカギを握るのは、「アラカルト欧州」と「2速度式欧州」という2つの方式だという。
日ごろニュースでなんとなく耳にするだけだった問題が、政治や経済両面から丁寧に解説されており、専門的な知見も「なるほど」と納得できる内容となっている。経済についてさほど詳しくない方でも読みやすい。欧州統合の歴史や経済問題の行方に興味があり、これから勉強したい人にとって、EUの問題点を包括的に学ぶ入門書としてうってつけの一冊である。これまで国際経済の本に尻込みしていた方にこそ、ぜひ読んでいただきたい。 (池田 明季哉)

著者情報

庄司 克宏(しょうじ かつひろ)
慶応義塾大学大学院法務研究科教授。ジャン・モネEU研究センター所長。
1990年慶応義塾大学法学研究科博士課程単位取得退学。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授等を経て現職。日本EU学会元理事長。2002年欧州委員会よりジャン・モネ・チェア授与。2009-10年外務省日EU関係有識者委員会委員。専門分野は、EUの法と政策。現在の研究テーマは、EUガバナンスの法制度的研究など。
近著:『欧州連合 統治の論理とゆくえ』(岩波新書、2007年、2016年7月第10刷)、『新EU法 基礎篇』(岩波新書、2013年)、『新EU法 政策篇』(岩波新書、2014年)、『はじめてのEU法』(有斐閣、2015年)ほか。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 政策を実行する能力が足りない国家がユーロ圏に参加していると、ギリシャ問題のように危機的状況が起こる可能性がある。
  • イギリスがEUから離脱しなければ、イギリ...

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ジャンル
政治・経済, グローバル
著者
ページ数
256ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
1,728円
出版日
2016年10月13日
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東洋経済新報社
欧州の危機 4.0 池田 明季哉 2017-02-16
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