トヨタ生産方式の逆襲

ジャンル
コンセプト・トレンド, オペレーション
著者
ページ数
232ページ
出版社
文藝春秋
定価
810円
出版日
2015年01月20日
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要約者レビュー

トヨタ生産方式というと、何を思い浮かべるだろうか。「かんばん」「カイゼン」「ストア」「ジャスト・イン・タイム」「見える化」という重要な概念とともに、「在庫を持たない」というイメージを思い浮かべる方も多いかもしれない。しかし、トヨタ生産方式の考え方では、売れるものをタイミングよく出すためであれば、在庫は持つべきだと指導することが正しいのだそうだ。その、意外とも言えるトヨタ生産方式の本質に迫ったのが、本書である。
著者の父の鈴村喜久男氏は、トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の片腕として活躍した人物だ。著者自身もトヨタ自動車に勤め、トヨタ生産方式を学んでいる。著者が大野氏の工場視察に同行すると、大野氏は「わからん、わからん」と大きな声で繰り返し叫んでいたのだという。「見える化」や「なぜを5回繰り返す」の原点は、その「わからん、わからん」なのだと言う著者の言葉は、実感がこもっていて、爽やかな読み心地がする。
本書の大部分は、著者が生産現場を渡り歩いたときの指導録であり、実際の工場の問題や解決策がコンパクトにわかりやすく表現されている。そして、解決していった課題には、自動車や家電を中心とした製造業だけでなく、多くの業種で応用できる汎用的なものが多いことに気付くだろう。在庫を持ち生産プロセスが存在する業種で働くビジネスパーソンであれば、本書から製造の流れを根本から考え直すヒントが得られることだろう。日本に自動車産業という基幹産業を育てたトヨタ生産方式を学び、日々の業務に活かしてみようではないか。 (大賀 康史)

著者情報

鈴村 尚久(すずむら なおひさ)
1952年生まれ。1976年、京都大学法学部卒業後、トヨタ自動車工業(現、トヨタ自動車)入社。経理部、第2購買部、産業車両部、生産調査部、販売店業務部、国内企画部に勤務。1997年、退職。1999年、エフ・ピー・エム研究所を設立して、現在に至る。父・喜久男氏(故人)は、「トヨタ生産方式」の生みの親・大野耐一氏の右腕。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (3.5)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 欠品と在庫過多の根本的な解決策は、来た注文に対して素早くレスポンスをすることである。「リードタイムの短さは七難隠す」とも言われるほど、レスポンスの早さは重要なのである。
  • トータルでの在庫量はコントロールすべきだ...

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ジャンル
コンセプト・トレンド, オペレーション
著者
ページ数
232ページ
出版社
文藝春秋
定価
810円
出版日
2015年01月20日
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トヨタ生産方式の逆襲 4.0 大賀 康史 2015-08-20
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