合理的なのに愚かな戦略

ジャンル
産業・業界, 戦略, マーケティング
著者
ページ数
278ページ
出版社
日本実業出版社 出版社ページ
定価
1,836円
出版日
2014年11月01日
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要約者レビュー

「顧客志向」や「プライシング」、「ブランド」、「コミュニケーション」、「選択と集中」。優良企業の合理的な戦略はなぜ失敗するのだろうか? 本書は、マーケティング界の第一人者が、豊富な企業事例を用いて、経営戦略上見落とされがちな人間の「認知バイアス」について考察した一冊である。企業の業績や経営方針、事業展開といった事実をベースに、経営陣の過去のメディアでの発言を拾う形で、著者はその経営判断に至った経緯や背景を解説している。
優れているはずの経営者の経営判断の明暗を分けたものは何か。著者が失敗の一因として挙げているのは、「感情」や「しがらみ」といった、ある意味で「人間くさい」、そして「目に見えない」ものだった。これを「認知バイアス」という。もちろん、誰しも「これがベストだ」と信じて決断を下すわけだが、それが経営者の感情やしがらみに左右されていると、自覚しにくい分だけ厄介だ。そこで、経営者は自分の内面を客観的に把握し、感情を味方につけたうえで物事を考え、決断する術を身につけることが必要になる。
また本書には、いくつかの戦略について「事業の改善には役立つが破壊的イノベーションは生まれない」という記述が出てくる。企業が既存の事業を維持、改良しているだけでは伸び悩む時代になってしまった。今までの成功セオリーを続けていくだけでは、「愚かな戦略」になってしまうかもしれない。こうした危機感を持つすべての人に読んでほしい一冊だ。 (竹下)

著者情報

ルディー和子
ビジネス評論家。立命館大学大学院経営管理研究科教授。セブン&アイ・ホールディングス社外監査役。米化粧品会社エスティローダー社マーケティングマネジャー、タイム・インク タイムライフブックス部門ダイレクトマーケティング本部長を経て、ウィトンアクトン社代表取締役。日本ダイレクトマーケティング学会副会長。
著書に『ソクラテスはネットの「無料」に抗議する』『売り方は類人猿が知っている』(以上、日本経済新聞出版社)、『マーケティングは消費者に勝てるか?』(ダイヤモンド社)ほか多数。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (3.5)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 大企業の経営者が論理的に考えて下していると思われる意思決定でも、実は感情やしがらみに左右されており、非合理的な部分もある。そのことを認識しなければ、判断を誤ることがある。
  • 顧客の声を聞きながらモノやサービスを作る...

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産業・業界, 戦略, マーケティング
著者
ページ数
278ページ
出版社
日本実業出版社 出版社ページ
定価
1,836円
出版日
2014年11月01日
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日本実業出版社 http://www.njg.co.jp/book/9784534052278/
合理的なのに愚かな戦略 4.0 竹下 2015-09-24
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