気仙沼ニッティング物語

いいものを編む会社

ジャンル
コンセプト・トレンド, 起業, 戦略, リーダーシップ・マネジメント, オペレーション
著者
ページ数
223ページ
出版社
定価
1,512円
出版日
2015年08月19日
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要約者レビュー

起業、地方でのビジネス、ものづくり企業のあり方、女性の働き方、といったキーワードが気になる方はぜひ読むべき一冊である。気仙沼ニッティングは、できたばかりの編み物の会社だ。著者であり、同社の代表取締役を務める御手洗瑞子氏は、マッキンゼーのコンサルタント、ブータンの公務員を務めたのち、新たな挑戦の舞台を震災後の気仙沼に見出した。
会社が利益をあげ、人々は働いてお給料をもらう、という循環のサイクルが壊れてしまった気仙沼で、著者は地元の家に下宿し、編み手たちを集め、一目一目大切に編まれたセーターやカーディガンをインターネットで販売した。そして、気仙沼ニッティングはなんと初年度から黒字決算となった。ハーバード・ビジネススクールの視察も受け、復興の先進事例としてテキストに紹介されるそうだ。
しかし、著者が目指しているのは目先の成功ではない。気仙沼に産業を育て、経済の生態系を新しくつくる一歩にする。気仙沼ニッティングを世界に発信できる企業に、100年続く企業にする。それが彼女の志なのだ。
本書では、会社の立ち上げの経緯や、気仙沼の人や編み手とどう心を通わせ、製品のどこにこだわり、価格をどう考えるかという試行錯誤の数々が、生まれたての会社の活気が伝わってくるような筆致で描かれている。と同時に、一度壊れてしまった土地で、働くということがどういう意味を持つのかが重みをもって胸に迫ってくる。本書のストーリーを読むことで、ビジネスがもたらす豊かさと感動とは何かを学ぶことができるだろう。 (熊倉 沙希子)

著者情報

御手洗瑞子(みたらい・たまこ)
1985年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年9月より1年間、ブータン政府に初代首相フェローとして勤め、産業育成に従事。帰国後の2012年に、宮城県気仙沼市にて、高品質の手編みセーターやカーディガンを届ける「気仙沼ニッティング」の事業を起ち上げて、2013年から代表取締役に。著書に『ブータン、これでいいのだ』(新潮社)がある。好きなものは、温泉と日なたとおいしい和食。

評点(5点満点)

総合 (4.2)
革新性 (4.0)
明瞭性 (3.5)
応用性 (5.0)

本書の要点

  • 漁師町である気仙沼に古くから「編む」文化があったことは、編み手確保の面からも、編み物を自分たちの産業だと思ってもらう面からも、編み物での起業にとって意義深かった。
  • 大消費地から遠くとも、敏感に市場感覚を意...

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ジャンル
コンセプト・トレンド, 起業, 戦略, リーダーシップ・マネジメント, オペレーション
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ページ数
223ページ
出版社
定価
1,512円
出版日
2015年08月19日
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新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/332012/
気仙沼ニッティング物語 4.2 熊倉 沙希子 2015-10-09
気仙沼ニッティング物語 1512

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