ユートピア

ビジネスリーダーが薦める岩波文庫
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 代表取締役社長
二宮雅也氏ご推薦
ジャンル
政治・経済, 戦略, リーダーシップ・マネジメント
著者
ページ数
258ページ
出版社
岩波書店
定価
756円
出版日
1957年10月07日
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要約者レビュー

ユートピアという言葉を聞いたことのない人は少ないであろう。しかし、この、今は「理想郷」という意味で使われることの多い有名な語が、トマス・モアによる物語に起源をもつことを知る人はそう多くない。モアが「どこにもない国」の意味として作ったこの言葉は一人歩きし、多くの人々の想像力を刺激してきた。
モアが考えていたユートピアとはどんなものだったのか――読んでいくうちに、それは単なる理想的な国ではないことがわかってくるだろう。
ユートピア国は非常に特殊な政治の仕組みを持ち、人びとの暮らしも他の国々と大きく違う。制度も独特であり、例えば、結婚相手を選ぶときは互いに裸を見せなければならない、といったことが行われている。他にも多くの変わった制度があり、それぞれに理由が説明されている。もちろん中には現代では理解しづらいものも少なくないが、今でも説得力のある説明がなされているものもある。何より、この空想の国のあれこれは、興味深く単純に面白い。
しかし、もちろんこの古典は愉快であるという理由だけで残っているのではない。その背景を知ることでより深く本書の意義を理解することができる。法律を学び、ヘンリ8世の治下で大法官にまで上り詰めたモアが、なぜこのような文章を書くに至ったのか。なぜ論文などではなく物語として書いたのか。それらについて考えを巡らせながら読んでいくと、稀代の思想家が何と闘っていたのかが見えてくる。費やした時間が決して無駄にならない読書が約束されている1冊である。 (金松 豊)

著者情報

トマス・モア (1478-1535)
ロンドンにて、高等法院裁判所の判事の家に生まれる。人文主義者が集ったオックスフォード大学を父の希望によって去り、法学院で法学を学ぶ。その頃エラスムスとも出会い、その交わりは終生続いた。モアは法律家として頭角を現し、イギリス王ヘンリ8世の信頼を得る。1529年には大法官の地位に就くが、良心に従って王の離婚を認めなかったことがきっかけとなり、辞職に至る。その後、ロンドン塔に幽閉されたのち、断頭台で処刑された。

評点(5点満点)

総合 (4.2)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 世界を旅してまわったヒスロデイという架空の人物が、トマス・モアに偶然出会うという設定で物語は始まる。ヒスロデイは、誰もが一度訪れればずっと住みたいと望む、理想的な統治が行われている国、ユートピアについて語り出す。
  • ユートピア人は皆、農業を交代で行い、その...

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政治・経済, 戦略, リーダーシップ・マネジメント
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岩波書店
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1957年10月07日
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