心臓外科医がキャリアを捨ててCEOになった理由

ジャンル
キャリア・スキル・自己啓発, 起業, リーダーシップ・マネジメント, サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
232ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
1,620円
出版日
2015年08月13日
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要約者レビュー

女性の医師や研究者、経営者は、今でこそ珍しい存在ではなくなっているが、現在60代の著者は、「女性だから」という理由で目的を実現できなかったり、挫折しそうになったことがあった。しかし、彼女は決してあきらめない。理学部に入学し、「女性では研究者になるのが難しい」と知れば、「女性でも自立できる医師免許取得」をめざして再受験し、医学部に入り直す。「女性だから京大の心臓外科に入局させられない」と言われれば、可能性のある別の機関でチャンスを待つ。それがうまくいかなければ、さらに交渉し、自分が求める道に向かって邁進していく。
そして、困難や挫折に向き合うたびに、著者は経験を深め、キャリアを磨き、自身も「強く」なっていくのである。研究者としてスタートした企業では、人工心臓の開発と販売に取り組み、最終的には経営のトップに立つ。
経営者として成功したのは、彼女が困難を克服して自分の人生を切り拓くことで身に付けた精神力と、医師と研究者、双方の経験があったからだと言えるだろう。著者の高校生時代の夢は「研究者になってノーベル賞をとること」だったという。当時、今のような「リケジョ」ブームがあり、女性の研究者が認められていれば、研究者としての道でも功績を残しただろうと思えるほど、彼女の意思の強さは際立っている。
本書の内容は人生で大きなチャレンジをしている人であれば、男女を問わず共感することが多いはずだ。志ある多くの人が、彼女の半生に大いに勇気づけられることだろう。 (原)

著者情報

野尻 知里
1952年愛知県生まれ。大阪府立北野高等学校を卒業したのち、京都大学理学部に入学。卒業後の進路が「学校の先生」か、「お茶汲み」しかないという現実にぶつかり、京都大学医学部を受験し直し、再入学。その後、小倉記念病院、熊本赤十字病院、東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所などで、心臓外科医としてのキャリアを歩む。1986年に医学博士号取得、同年から1989年まで米国ユタ大学に留学。
臨床の現場で救えない命を救いたい、という思いから1991年よりテルモ株式会社で人工心臓の開発に従事。2003年に同社米国法人テルモハート社長兼CEOに就任。プロジェクトは4人のメンバーからスタートし、数年後には12カ国約150人の部下を束ねるまでになる。
日本イノベータ大賞(2007年)受賞、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008」で総合ランキング1位、リーダー部門1位。
現在は東京大学COI(センター・オブ・イノベーション)研究推進機構で、国民の健康増進を目指す国家プロジェクトの副機構長を務める。
プライベートでは42歳で出産を経験し、一女の母。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 自分が本当にやってみたいことが原動力になる。信念があればバッシングも自分の力にすることができ、うまくいかないことも乗り切れる。
  • 著者はスタッフを応援し、共に喜びを分かち...

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キャリア・スキル・自己啓発, 起業, リーダーシップ・マネジメント, サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
232ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
1,620円
出版日
2015年08月13日
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東洋経済新報社
心臓外科医がキャリアを捨ててCEOになった理由 4.0 2015-12-10
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