ホメロス イリアス

ビジネスリーダーが薦める岩波文庫
株式会社インターネットイニシアティブ 代表取締役会長
鈴木幸一氏ご推薦
ジャンル
グローバル, 人文科学
著者
ページ数
460ページ
出版社
岩波書店
定価
1,037円
出版日
1992年09月16日
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要約者レビュー

ヨーロッパ文化の源流は大きく分けて、キリスト教文化とギリシア・ローマ文化の二つと考えられている。その、ギリシア・ローマ文化の端緒となっているのが、ホメロスによる『イリアス』『オデュッセイア』だ。ホメロスは西洋において万人必読の書といっても過言ではない。すなわち、他国文化への深い理解が当然の前提とされるグローバル・エリートを目指すには、やはり避けては通れない書目であるといえるだろう。
『イリアス』は、トロイア伝説を題材としており、トロイア戦争末期の数十日間のできごとが描かれる。トロイア軍(本書ではトロイエ)とギリシア連合軍(本書ではアカイア)、それぞれに肩入れする神々も入り乱れての戦争は、10年間にも及んだとされている。
本書の読みどころは、知略に長けたオデュッセウスや、トロイアの英雄ヘクトルら勇士たちの誇り高き戦いと死である。なかでも、物語の軸となるのは、神の血を引くギリシア随一の戦士、アキレウスだ。アガメムノンと仲たがいし、戦闘参加を拒否したアキレウスは、やがて思わぬ悲劇により戦場へ戻ることになる。『イリアス』はもともと口承で歌い継がれてきたものであるが、古代の人々は涙を流して聴き入ったことだろう。
とっつきにくさ、難しさを感じるという方にぜひお伝えしたいのは、『イリアス』が、三千年の時を越えて今も、さまざまな芸術に影響を与え続けているだけあって、非常な魅力にあふれた物語だということだ。ぜひ楽しんでみてほしい。 (熊倉 沙希子)

著者情報

ホメロス
紀元前8世紀ごろのギリシアの吟遊詩人と考えられている。小アジアのイオニア地方に生まれる。ヨーロッパ最古の叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』の作者といわれる。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 『イリアス』は、「イリオス(またはイリオン)の歌」という意味であり、そのボリュームは一万数千行にもなる。『オデュッセイア』と並ぶ、ヨーロッパ最古の大叙事詩。
  • アカイア連合軍の総大将アガメムノンは、神...

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