「無知」の技法 Not Knowing

ジャンル
キャリア・スキル・自己啓発, コンセプト・トレンド, 人文科学
著者
ページ数
360ページ
出版社
日本実業出版社 出版社ページ
定価
2,160円
出版日
2015年11月20日
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要約者レビュー

不確実で複雑、そして不安定な世界の住人である私たちは、未知への境界線に立たされるとき、つい既存の知識にしがみつきたくなりがちだ。専門性や知識が重視されるゆえに、知識が足かせになりかねない場面でも知識に縛られ、成長を阻まれてしまう。しかし、探究心と勇気を持って未知の世界に飛び出すとき、これまでにない新しい学びや創造性、喜びと出会えるかもしれない。
本書では、無知と対峙する体験、プロセス自体を「知らない(Not Knowing)」と呼ぶ。リーダーシップや組織開発を専門とする気鋭のコンサルタントである著者たちは、権威に対する盲目的な服従や、切迫した課題から目を背けてしまう現状を紹介しながら、未知や無知と向き合い、「ない」状態を受容する能力によって活路を見出してきた科学者や企業家、芸術家などの事例を紐解いていく。
例えば、マイクロファイナンスのグラミン銀行を設立し、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスは次のように語っている。「銀行業務について何も知らなかったからこそ、挑戦できた。知らないという前提で臨むことが、メリットとなるときもある」。
心を動かす豊富な具体例を読み進むにつれ、「無知」の状態を最大限に活用し、「出現する未来」に臆せずしなやかに対応する思考アプローチの全容が心と身体に染み込んでいくにちがいない。本書を通して、「知らない」という姿勢で物事と対峙することで拓かれる可能性を心ゆくまで味わってほしい。 (松尾 美里)

著者情報

スティーブン・デスーザ
企業コンサルタント、ディーパーラーニング社取締役。エグゼクティブ研修を専門とし、リーダーシップ、組織開発、ダイバーシティーなどをテーマに研修・講演などを行なう。アクセンチュア、バンクオブアメリカ、クレディスイス、ゴールドマンサックスなどが主なクライアント。IEビジネススクール(ヨーロッパNo.1ビジネススクール)准教授。

ダイアナ・レナー
企業コンサルタント、Not Knowingラボ所長。組織戦略、アダプティブ・リーダーシップ、組織の複雑性理論などが専門。ハーバード大学ケネディスクール、アデレード大学、テキサス大学などでリーダーシップ・プログラムを教える。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 人は未知との境界線に立たされたとき、自分の弱さや不完全さをつきつけられ、有能という印象を維持したい欲求に駆られる。また、知らないという不安から逃れるために、専門家やリーダーに判断を委ねようとしがちだ。しかし、既知と未知の境界線を踏み越えるとき、模索するプロセス自体を楽しもうとすることで、新しい可能性を見つけることができる。「知らない」ことを受け入れることが成功のカギとなる。
  • 新しい思考が根づくための精神の余白をつく...

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ジャンル
キャリア・スキル・自己啓発, コンセプト・トレンド, 人文科学
著者
ページ数
360ページ
出版社
日本実業出版社 出版社ページ
定価
2,160円
出版日
2015年11月20日
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日本実業出版社 http://www.njg.co.jp/book/9784534053299/
「無知」の技法 Not Knowing 3.8 松尾 美里 2016-02-25
「無知」の技法 Not Knowing 2160

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