ロケット・ササキ

ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

ジャンル
グローバル, 産業・業界, リーダーシップ・マネジメント, サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
253ページ
出版社
定価
1,620円
出版日
2016年05月18日
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要約者レビュー

「戦闘機のスピードではササキには追いつけない。ロケット・ササキだ」。共同開発をしていたノースアメリカン・ロックウェルの技術者たちは、議論の最中に発想があちらこちらに飛び、突然とんでもないことを言い出す佐々木の発想の豊かさに驚き、そう表現したという。
佐々木正はSHARPの元副社長であり、SHARPの繁栄に大きく寄与した人物の一人である。それと同時に、人と人を結びつける「カタリスト」として、20世紀の技術発展に非常に重要な役割を果たした人物でもあった。スティーブ・ジョブズや孫正義といった、IT業界の大物が佐々木のことを頼りにしていたのも、佐々木の持つ人徳や未来を見通す力を買ってのことだろう。佐々木は社内外問わず、「これは」と思った人物に対して協力することを惜しまなかった。だからこそ、佐々木は常に人に囲まれていた。
実際、トランジスタの発明者たちや江崎玲於奈といったノーベル物理学賞受賞者をはじめ、本書には佐々木を取り巻くようにして、数多くの特筆すべき技術者が登場する。彼らなくして日本の技術発展について語ることはできない。その意味で、本書が佐々木の半生を振り返りつつ、日本の電子立国として成熟していく様子を群像劇として描き出しているのは、なかば必然的だといえるだろう。
一人できることなどたかが知れている、大切なのは仲間と力を合わせる「共創」だ――それが佐々木の貫き通した信念であった。日本にかつてあったイノベーションの現場、その熱気をぜひ本書を手に取ることで感じ取っていただきたい。 (石渡 翔)

著者情報

大西 康之(おおにし やすゆき)
ジャーナリスト。1965年生まれ。88年早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。産業部記者、欧州総局(ロンドン駐在)、編集委員、「日経ビジネス」編集委員などを経て、2016年に独立。企業や業界の深層を、人物を中心に描き出す手腕に定評がある。
『稲盛和夫 最後の戦い』(日本経済新聞出版社)、『ファーストペンギン 楽天・三木谷浩史の挑戦』(同)など著者多数。『会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから』(日本BP社)は第13回新潮ドキュメント賞最終候補となった。

評点(5点満点)

総合 (4.3)
革新性 (4.5)
明瞭性 (4.5)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 佐々木は台湾時代の体験から、「異質なもの同士が協力しあえば、必ず新たな価値が生み出される」ということを学んだ。
  • 当時まだ日本で知られていなかったトランジ...

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ジャンル
グローバル, 産業・業界, リーダーシップ・マネジメント, サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
253ページ
出版社
定価
1,620円
出版日
2016年05月18日
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新潮社 http://www.shinchosha.co.jp/book/350071/
ロケット・ササキ 4.3 石渡 翔 2016-05-06
ロケット・ササキ 1620

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