ヤバい経済学 [増補改訂版]

ジャンル
政治・経済
著者
ページ数
464ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
2,160円
出版日
2007年05月07日
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要約者レビュー

本書で扱っているのは基本的にアメリカでの事例ばかりなので(とはいえ相撲は登場する)、我々日本人には感覚的にピンと来にくいところもあるかもしれない。しかしそんなことが気にならないぐらい、スティーヴン・D・レヴィットの着眼点のユニークさと、膨大なデータ分析から導き出される答えの鮮やかさには脱帽させられる。ほかの誰が、「麻薬の売人の多くがママと暮らしている」ことに目をつけ、本気で研究しようとするだろう? それも社会学ではなく経済学として。
相撲界の八百長や完璧な子育てとはどういったものかについて等、これまで経済学でまともに扱われなかったテーマが本書にはいくつも登場する。扱われる範囲が多岐に渡っているため、一見「ごった煮」のような研究にも思えてしまうが、その根底には共通して流れているものがある。それは、「現実の世界で人がどんなふうに動くかについて筋の通った考え方をする」という著者のポリシーだ。
本書を読んだからといってお金儲けの方法が分かるわけではないし、ビジネスへのやる気が高まるということもないかもしれない。しかし、このある意味で「くだらない」経済学書は、これまでに世界中で何百万もの人をも魅了してきた。さあ、あなたもレヴィット博士の目を通して、「混乱と複雑さとどうしようもない欺瞞が満ちている」現代社会の裏側を探検してみよう。 (和田 有紀子)

著者情報

スティーヴン・D・レヴィット
シカゴ大学で経済学の教鞭を執る。2003年、2年に1度40歳未満で最も優れたアメリカの経済学者に贈られる、ジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞。

スティーヴン・J・ダブナー
ニューヨーク市在住の作家・ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙および『座・ニューヨーカー』誌等の記事を執筆。全米ベストセラーとなった『さまよえる魂(Turbulent Souls)』および『ヒーロー好きの告解(Confessions of a Hero-Worshiper)』の著者。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.5)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.0)

本書の要点

  • シカゴの教育現場では、先生によるインチキが横行していた。著者があるアルゴリズムを用いて調べたところ、全体の実に5%にあたる200クラス以上で先生のインチキが発覚した。インチキをした先生は追放され、翌年のインチキも30%減ったという。
  • アメリカでの犯罪率減少に最も大きく寄与し...

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ジャンル
政治・経済
著者
ページ数
464ページ
出版社
東洋経済新報社
定価
2,160円
出版日
2007年05月07日
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東洋経済新報社
ヤバい経済学 [増補改訂版] 4.0 和田 有紀子 2016-05-26
ヤバい経済学 [増補改訂版] 2160

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