フジテレビはなぜ凋落したのか

ジャンル
産業・業界, 人事
著者
ページ数
222ページ
出版社
定価
799円
出版日
2016年03月17日
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要約者レビュー

いつの間にフジテレビの凋落がここまで騒がれるようになったのだろう? フジテレビといえば、好感度、年間売り上げ、企業評価で長年業界のトップをひた走り、視聴率でも長きに渡って三冠王を維持してきた企業だ。それが最近では、いたるところから業績悪化の噂が聞こえてくる。週刊誌でも、フジテレビの不調をあげつらう記事は多い。
しかしフジテレビの不調を総括するうえでは、外部からの分析だけでは不十分であり、内部の事業をよく知る人物の考察が必要不可欠である。著者は23年間、フジテレビで社員として勤務した経験から、なぜここまでの不振に陥ってしまったのか、その原因を鋭く解き明かしている。
フジテレビの歴史が丁寧に解説されているため、かつてフジテレビが繁栄を極めた理由を知りたい人にとっても、本書は役に立つ。80年代にお笑いブームを巻き起こし、トレンディードラマの流行をもたらしたフジテレビには、確かにそれを可能にさせるだけの仕組みがあったはずだ。その意味で、フジテレビという一つの事例から、ビジネスパーソンが学べることは多い。
著者は、かつてフジテレビを業界1位にまで押し上げた「社風」を、絶滅したマンモスの巨大な牙のようだと例えている。マンモスの牙は世代を追うごとに巨大化し、どんどん内側に牙が向いていったことで、「武器」としての有用性が薄れてしまった。フジテレビというマンモスは今、牙に変わる新たな「武器」を求められているのかもしれない。 (石渡 翔)

著者情報

吉野 嘉高(よしの よしたか)
1962(昭和37)年広島県生まれ。筑紫女学園大学現代社会学部教授。早稲田大学卒業後、86年フジテレビ入社、情報番組のプロデューサーや社会部記者などを務める。2009年同社を退職。

評点(5点満点)

総合 (3.3)
革新性 (3.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.0)

本書の要点

  • フジテレビの大きな特徴である「仲間意識の強さ」は、80年の改革以降培われたものである。特に「編成」と「制作」が一つの「大部屋」にまとめられたことで、スムーズなコミュニケーションが可能になり、社内全体に一体感が生まれた。
  • お台場に移転したことで大部屋が取り払われ...

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産業・業界, 人事
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222ページ
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799円
出版日
2016年03月17日
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新潮社 http://www.shinchosha.co.jp/book/610661/
フジテレビはなぜ凋落したのか 3.3 石渡 翔 2016-06-10
フジテレビはなぜ凋落したのか 799

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