FAILING FAST

マリッサ・メイヤーとヤフーの闘争

ジャンル
グローバル, 産業・業界, サイエンス・テクノロジー, IT
著者
ページ数
415ページ
出版社
KADOKAWA/角川書店
定価
1,944円
出版日
2015年10月30日
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要約者レビュー

かつてのインターネットの先駆者ヤフーが迷走を続けている。2012年、現状を立て直すべく、鳴り物入りでヤフーのCEOに抜擢されたのは、元グーグル副社長のマリッサ・メイヤーだ。ヤフーの従業員たちは、プロダクトにおいては右に出るものがいないほどの優れた感性とカリスマ性を持つメイヤーに魅了され、希望を託した。しかし、その蜜月期もCEO就任からわずか1年で陰りが見え始めてしまう。
ヤフー・メールのリニューアル失敗、低迷するヤフーの検索シェア、減少の一途をたどる収益、経営能力に乏しいエンリケ・デ・カストロのCOOへの起用。さらには、新しい評価制度QPR(四半期業績評価)の導入により、従業員の士気がみるみる低下していく。こうした数々の失策により、メイヤーへの不信感が社内に募っていった。彼女は、大衆の前では情熱的にビジョンを語る一方で、根っからの内気さにより、一対一のコミュニケーションでは閉鎖的で冷酷であるという。また、細部にこだわるメイヤーの性格も裏目に出ている。このような逆境のもと、果たして彼女はヤフーの救世主になれるのだろうか?
本書を読めば、戦国時代さながらのインターネット業界における勢力図の変遷を概観できる。グーグルとヤフーの番記者である著者が、関係者への数百を超えるインタビューを通じて書いた本書は、実にスリリングな取材録であり、そこで展開されるネット業界の有為転変、熾烈な競争、駆け引きにぐいぐい引き込まれてしまうだろう。手に汗握る現在進行形のドラマを堪能してほしい。 (松尾 美里)

著者情報

ニコラス・カールソン
ビジネスインサイダーのチーフライター。フェイスブックやツイッター、あるいはグルーポンに関する記事を執筆してきた。彼が手がけたヤフー関連記事はディジデイ・アワードの「2014年年間最高編集賞」を受賞している。ブルームバーグの伝記番組「ゲームチェンジャー」に出演。CNBCの番組にゲストとして呼ばれることも多い。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 時価総額1280億ドルの巨大企業にまで上りつめたヤフーの価値は、2000年前半のドットコム崩壊で一気に地に落ちた。その後も、グーグルやフェイスブックの買収が失敗に終わり、数々のCEOが退任を余儀なくされた。
  • 新しいCEOに抜擢されたメイヤーは、幹部...

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ジャンル
グローバル, 産業・業界, サイエンス・テクノロジー, IT
著者
ページ数
415ページ
出版社
KADOKAWA/角川書店
定価
1,944円
出版日
2015年10月30日
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FAILING FAST 3.8 松尾 美里 2016-06-10
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