あれか、これか

「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門

ジャンル
ファイナンス
著者
ページ数
276ページ
出版社
ダイヤモンド社 出版社ページ
定価
1,728円
出版日
2016年04月21日
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要約者レビュー

「ギザのピラミッドかヴェルサイユ宮殿、もしくは現金10億円、このどれかを差し上げます。選んでください」――そう言われたら、あなたはどれを選ぶだろうか? 建築にかかったコストという観点から見れば、ピラミッドの価値が1番高そうだ。一方、施設としての利用価値がより見込めそうなのはヴェルサイユ宮殿のほうだろう。もちろん、現金10億円は言うまでもなく魅力的で、1番使いやすそうに見える。
どれを選ぶべきなのか判断に迷うところではあるが、著者によれば、少なくとも1つ選ぶべきでない選択肢が混じっているという。それが現金10億円である。ファイナンスにおいて、現金の価値は最も低いと著者は断言する。しかしそれは「キャッシュ(お金)を価値判断の尺度にしない」からではない。キャッシュフローを生まないからこそ、現金の価値は低いと考えるのである。
人生は選択の連続であり、あらゆる局面で私たちは決断を迫られる。しかも、その機会と重みは年を追うごとにどんどん増していくから厄介だ。だが、お金についてであれば、ファイナンス理論が正しい意思決定のための尺度を提供してくれる、それが著者の主張である。
企業価値評価のスペシャリストであり、10年以上ファイナンス講座の教鞭をとってきた著者の語り口はわかりやすく、それでいておもしろい。ファイナンスがまったくわからない人にも自信を持ってお薦めできる一冊である。 (石渡 翔)

著者情報

野口 真人(のぐち まひと)
プルータス・コンサルティング代表取締役社長/企業価値評価のスペシャリスト
1984年、京都大学経済学部卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。1989年、JPモルガン・チェース銀行を経て、ゴールドマン・サックス証券の外国為替部部長に就任。「ユーロマネー」誌の顧客投票において3年連続「最優秀デリバティブセールス」に選ばれる。
2004年、企業価値評価の専門機関であるプルータス・コンサルティングを設立。年間500件以上の評価を手がける日本最大の企業価値評価機関に育てる。2014年・2015年上期M&Aアドバイザリーランキングでは、独立系機関として最高位を獲得するなど、業界からの評価も高い。
これまでの評価実績件数は2500件にものぼる。カネボウ事件の鑑定人、ソフトバンクとイー・アクセスの統合、カルチュア・コンビニエンス・クラブのMBO、トヨタ自動車の優先株式の公正価値評価など、市場の注目を集めた案件も多数。
また、グロービス経営大学院で10年以上にわたり「ファイナンス基礎」講座の教鞭をとるほか、ソフトバンクユニバーシティでも講義を担当。目からウロコの事例を交えたわかりやすい語り口に定評がある。
著書に『私はいくら?』(サンマーク出版)、『お金はサルを進化させたか』『パンダをいくらで買いますか?』(日経BP社)、『ストック・オプション会計と評価の実務』(共著、税務研究会出版局)、『企業価値評価の実務Q&A』(共著、中央経済社)など。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • ファイナンス思考の第一原則は、価格と価値を分けて考え、価値の見極めに軸足を移すことである。
  • モノの価値を、それを生み出すコストの積み...

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ファイナンス
著者
ページ数
276ページ
出版社
ダイヤモンド社 出版社ページ
定価
1,728円
出版日
2016年04月21日
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ダイヤモンド社 http://diamond.jp/category/s-entwederoder
あれか、これか 4.0 石渡 翔 2016-06-23
あれか、これか 1728

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