手書きの戦略論

「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略

ジャンル
戦略, マーケティング
著者
ページ数
347ページ
出版社
宣伝会議
定価
1,998円
出版日
2016年04月15日
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要約者レビュー

「ポジショニング」「ブランド」「アカウントプランニング」。名前を聞いたことがあるが明確には知らないという人が多いのではないだろうか。本書は、日本におけるアカウントプランニング黎明期においてその普及や導入に携わり、現在もアカウントプラナーの立場からあらゆるブランドの戦略立案に関わる著者が、コミュニケーション戦略を、その歴史や具体例を交えながら解説するものである。
著者は、コミュニケーション戦略を「人を動かす戦略」と定義し、大きく分けてポジショニング・ブランド・アカウントプランニング・ダイレクト・IMC・エンゲージメント・クチコミの7つのアプローチがあると説く。そしてそれらは、厳密に区別されるというよりは「7層のミルフィーユのように重なっている」という。ある理論が廃れて次の理論に切り替わるというのではなく、7つの戦略はすべて生き残っている。
本書を読み進めていけば、コミュニケーション戦略が年月を追うごとに消費者中心の考え方へと推移し、商品やサービスといった顧客が接する部分をすべてコミュニケーション領域と捉え、統合的に設計する必要性を実感できるだろう。
戦略論の歴史は、人を動かすアプローチの拡大、言うなれば「心理工学」の発達史でもあると著者は語る。モノがあふれ、消費者の動きが鈍化しがちな昨今。手法がありすぎて何から着手すべきかわからない、消費者が何を考えているのかわからないと嘆く人には、まず本書を読むことをすすめたい。 (下良 果林)

著者情報

磯部 光毅(いそべ・こおき)
磯部光毅事務所アカウントプラナー。1972年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、1997年博報堂入社。ストラテジックプランニング局を経て、制作局(コピーライター)に転属。2007年独立し、磯部光毅事務所設立。主な仕事に、サントリー「JIM BEAM」「ザ・プレミアムモルツ」「伊右衛門」「伊右衛門 特茶」、トヨタ自動車「G's」、ダイハツ「タント」、コーセー、KDDI、Google、味の素、AGF、花王、ティファニー、ブリヂストン、三井不動産、カルビーなど。ブランドコミュニケーション戦略を核に、事業戦略、商品開発からエグゼキューション開発まで統合的にプランニングすることを得意とする。受賞歴にニューヨークフェスティバルズAME賞グランプリ、ACC CMフェスティバル ME賞メダリストなど。著書に『ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる』(共著、宣伝会議、2013年)、『アジアマーケティングをここからはじめよう』(共著、PHP出版、2002年)、『ニッポンの境界線』(共著、ワニブックス、2007年)がある。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (4.0)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • ポジショニング論が差別化の戦略なら、ブランド論は、そのブランドらしさを消費者の記憶に残そうとする戦略だ。アカウントプランニングでは、消費者の深層心理に対する理解が重視されている。
  • ダイレクトマーケティングとは、複数の広告...

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ジャンル
戦略, マーケティング
著者
ページ数
347ページ
出版社
宣伝会議
定価
1,998円
出版日
2016年04月15日
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宣伝会議
手書きの戦略論 4.0 下良 果林 2016-07-21
手書きの戦略論 1998

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