利己的な遺伝子

増補新装版

ジャンル
サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
554ページ
出版社
紀伊國屋書店 出版社ページ
定価
3,024円
出版日
2006年05月04日
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要約者レビュー

本書は1976年に刊行されて以来、瞬く間に世界的なベストセラーになり、今なお強い影響力を持っている「必読」の一冊である。科学書であるにもかかわらず、数式がまったく出てこないことに加え、「なぜ世の中から争いがなくならないのか」「なぜ男は浮気をするのか」といった身近なテーマまで扱っているため、科学的素養がなくても、問題なく読み進めることができる。とはいえ、気軽に読める本というわけでもないので、本書と向き合うときは、ある程度の覚悟が必要だろう。
本書は、動物や人間社会で見られる親子の対立や保護、雄雌の争い、攻撃やなわばり行動などが、どのように進化していったのかを、「遺伝子の利己性」という観点から鮮やかに描き出している。その主張は世界中に大きな衝撃を与え、思想界や教育会を巻きこんだ大論争を巻き起こした。著者のもとに、「血も涙もないメッセージに悩まされて、3日眠れなかった」「この本を読んだ1人の女子生徒が、人生は虚しく目的のないものだと思い込み、泣きついてきた」といった反応があったのはその象徴的なエピソードだが、ある意味では自然なことかもしれない。なぜなら、人々の死生観の根本を揺るがすような力が、本書にはたしかにあるからである。
本書の内容が定説として扱われるようになってきている現在、30年前ほどの衝撃はないかもしれない。それでも、その描写はみずみずしく、色褪せる気配がない。「教養」の書として、ぜひ一度目を通していただきたい一冊だ。 (石渡 翔)

著者情報

リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)
1941年生まれ。エソロジーの研究でノーベル賞を受賞したニコ・ティンバーゲンの弟子。現在、オックスフォード大学科学啓蒙のためのチャールズ・シソニー講座教授。1976年に刊行された処女作『利己的な遺伝子』が世界的なベストセラーになり、ドーキンスの名声を世界に轟かせた。この本は、それ以前の30年間に進行していた、いわば「集団遺伝学とエソロジーの結婚」による学問成果を、数式を使わずにその意味するところをドーキンス流に提示したもので、それまでの生命観を180度転換した。続く著作に『延長された表現型』、『盲目の時計職人』、『遺伝子の川』、『虹の解体』、『悪魔に仕える牧師』などがある。
英国学士院会員。
ドーキンスは以下の数々の賞を受賞。1987年英国学士院文学賞とロサンゼルスタイムズ文学賞、1990年マイケル・ファラデー賞、1994年中山賞、1997年国際コスモス科学賞、2001年キスラー賞、2005年シェイクスピア賞。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.5)
明瞭性 (3.5)
応用性 (4.0)

本書の要点

  • 生物は利他的に見える行動をとることがあるが、それは自らの遺伝子の生存に有利に働くからである。
  • 生物とは、遺伝子が自らを外敵から守るため...

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ジャンル
サイエンス・テクノロジー
著者
ページ数
554ページ
出版社
紀伊國屋書店 出版社ページ
定価
3,024円
出版日
2006年05月04日
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紀伊國屋書店 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314010030
利己的な遺伝子 4.0 石渡 翔 2016-08-25
利己的な遺伝子 3024

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