人類進化の謎を解き明かす

ジャンル
サイエンス・テクノロジー, 人文科学
著者
ページ数
334ページ
出版社
インターシフト 出版社ページ
定価
2,484円
出版日
2016年06月30日
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要約者レビュー

私たち人類は、どこから来た何者なのか。私たちとサルとは何が違うのか。こうした問いに答えるのは従来考古学の分野、つまり「骨と石」に頼る学問であった。しかし本書では認知的側面と社会的側面からアプローチしている。ヒトとサルを分ける最も大きな違いは、二足歩行であるとか、道具の使用などといったことよりも、認知的、社会的な面にあるのだ。
ヒト特有の文化的側面は2つある。宗教と物語だ。これら2つの活動には言語が欠かせない。このどちらも日常世界とは異なる別世界の存在を想像する、高度な認知能力を必要とする。こうした文化活動を支えるのは私たちの大きな脳である。この大きな脳はより多くの栄養を必要とし、より多くの食べ物が必要になった。食べ物探しにより多くの時間を割かなければならなくなったが、多くの食べ物を探すためには大きな共同体が必要になり、共同体を維持するためには社会的な絆を作る時間も必要になる。類人猿は大きな脳を維持するための食糧の確保と、それを可能にする時間のやりくりという2つの大きな問題に直面した。
人類はいかにしてこの問題を解決し、現生人類となったのか。本書では「時間収支モデル」と「社会脳仮説」という2つのツールを使ってこの問題について考えている。類人猿、そして人類の進化は、複雑な認知を可能にしている大きな脳が、時間との戦いの中で生まれてきた試行錯誤の歴史なのである。 (池田 明季哉)

著者情報

ロビン・ダンバー
オックスフォード大学の進化心理学教授。英国学士院の特別会員として、「ルーシーから言語へ」プロジェクトの共同ディレクターも務めていた。ダンバー数や社会脳仮説の提唱者として知られる。邦訳書は『友達の数は何人?』(インターシフト)、『ことばの起源』『科学がきらわれる理由』(青土社)。

評点(5点満点)

総合 (3.8)
革新性 (4.5)
明瞭性 (4.0)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • サルとヒトとの違いは認知能力の違いにある。より高い認知能力を持つことにより類人猿は人類となった。
  • 霊長類は集団で暮らすことで外敵から身を守...

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サイエンス・テクノロジー, 人文科学
著者
ページ数
334ページ
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インターシフト 出版社ページ
定価
2,484円
出版日
2016年06月30日
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人類進化の謎を解き明かす 3.8 池田 明季哉 2016-09-16
人類進化の謎を解き明かす 2484

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