歎異抄

ジャンル
人文科学
著者
ページ数
94ページ
出版社
岩波書店 出版社ページ
定価
454円
出版日
1981年07月16日
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要約者レビュー

浄土真宗は日本最大の信者数を持つ仏教の宗派である。親鸞(1163―1263)を開祖とし、親鸞の没後にその門弟たちが教団として発展させ、現在に至る。とはいえ、今の日本人の大半は自らの所属する宗派にすらあまり関心がない。宗教の教えは形骸化しており、それぞれの宗教・宗派ごとにどのような違いがあるかを認識している人など少数派であろう。
しかし、グローバル化が進む現代において、自国の宗教に関する知識を持つことは、もはや教養であるといって差し支えない。最近、世界の宗教情勢を扱った書籍を目にすることが多くなったが、世界について知るためには、まず日本について知る必要がある。そのうえで、最大の信者数を持つ浄土真宗の教えを知るためにおすすめしたいのがこの『歎異抄』である。
『歎異抄』は鎌倉時代の後期に書かれた仏教書であり、著者は親鸞に師事していた唯円(ゆいえん)であるとされる。古くに書かれた本だからと敬遠するなかれ。本書には金子大栄の解説があることに加え、親鸞から直接聞いた話を唯円がわかりやすく書き起こしているため、仏教に関する知識がまったくない人でも問題なく読むことができるはずだ。
親鸞亡き後、さまざまな異説が蔓延したことに対する歎(なげ)きの書として書かれた『歎異抄』だが、かの有名な「悪人正機」説しかり、現代においても十二分に強烈なインパクトを放つ書物である。なぜ悪人こそ救われるのか? その逆説の真意を、本書を読み解くことで明らかにしていってほしい。 (石渡 翔)

著者情報

著者は、親鸞の弟子の唯円(ゆいえん・生没年未詳)とする説が有力。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.0)
明瞭性 (3.5)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 弥陀の持つ救済の願いは万人に向けられており、人の年齢や善悪を問わない。信心を持って念仏をすることで、最終的には誰でも必ず救われる。
  • 善人でも往生できるのだから、ましてや悪人...

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人文科学
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ページ数
94ページ
出版社
岩波書店 出版社ページ
定価
454円
出版日
1981年07月16日
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岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/4/0070440.html
歎異抄 4.0 石渡 翔 2016-10-06
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