君主論

ジャンル
リーダーシップ・マネジメント, 人事
著者
ページ数
216ページ
出版社
講談社学術文庫 出版社ページ
定価
842円
出版日
2004年12月10日
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要約者レビュー

近代政治学の古典として名高い『君主論』だが、「残虐非道をよしとする非情の書」と見なされることもけっして少なくない。しかし、時代背景を鑑みながら本書に向きあえば、なぜこのような内容の書物が執筆されたのかが見えてくるだろう。
著者のニッコロ・マキアヴェッリは、イタリア・ルネサンスの末期にフィレンツェで生まれた。外国勢力の侵攻により、イタリア内の勢力均衡による平和が崩れ去っていくなか、書記官であったマキアヴェッリは、軍事や外交に日々奔走していた。本書が一貫して性悪説の立場にあり、現実主義を貫いているのも、そうした激動の時代を反映したものだといえる。当時のフィレンツェは弱小国家であり、油断をすればすぐにも崩壊しかねない状態だった。そんな状況のなかで、強いリーダーシップが求められたのは言うまでもないだろう。
「君主かくあるべし」という議論は洋の東西で行われているが、本書で描かれているのは、ダイナミックに動き、成長し、崩壊するものとしての「権力」だ。逆に、法制度などによって支えられた、安定した「権力」に関する議論はほとんど行われていない。ここに、マキアヴェッリのもつ政治感覚が如実にあらわれている。
本書は極めてスリリングであり、読むだけでも大変面白い。古典だからといって、読まずにいるのはもったいない。教養書としても、実用書としても、本書の持つ価値はいまだ薄れていないのだから。 (石渡 翔)

著者情報

佐々木 毅(ささき たけし)
1942年秋田県生まれ。東大法学部政治学科卒業。東大法学部教授、東京大学学長、学習院大学教授を経て、現在、東大名誉教授。専攻は政治学史、政治思想。主な著書に『マキアヴェッリの政治思想』『プラトンの政治』『プラトンの呪縛』『現代アメリカの保守主義』『政治学講義』などがある。

評点(5点満点)

総合 (4.0)
革新性 (4.5)
明瞭性 (3.0)
応用性 (4.5)

本書の要点

  • 新たに獲得した地域を治める最も安全な方法は、その地域にある制度や法をすべて破壊することである。
  • 残酷な行いは一気に断行し、その後は民衆の...

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リーダーシップ・マネジメント, 人事
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ページ数
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定価
842円
出版日
2004年12月10日
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講談社学術文庫 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061596894
君主論 4.0 石渡 翔 2016-11-10
君主論 842

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