<わたし>は脳に操られているのか

意識がアルゴリズムで解けないわけ

ジャンル
サイエンス・テクノロジー, 人文科学
著者
ページ数
334ページ
出版社
インターシフト 出版社ページ
定価
2,484円
出版日
2016年09月20日
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要約者レビュー

私たちは、<脳>に操られるマリオネットなのだろうか? 本書はその疑問に正面から立ち向かった意欲作だ。
本書には、脳が私たちの心や行動を操っている研究や事例が次々と登場する。脳障害による人格の変貌、心を変えるクスリ、犯罪傾向のある脳の特色――こういった例を見聞きしていると、人間の思考や行動は脳によって支配されており、自由な意志など存在しないという「決定論」が正しく思えてくるかもしれない。事実、神経科学者の間では、そういった意見が多勢を占めているのだという。
だが、著者は神経科医という立場にありながら、「自由意志」はあると声高に主張する。つまり、脳による無自覚な決定を超えて、人間には意識的に熟考する能力があると考えているのだ。
神経科学・認知科学における自由意志の主な論点が、本書では次々と登場する。そのため、「神経哲学」と呼ばれる、日本ではあまり知られていないこの分野の概観を把握するうえでも、きわめて役に立つ一冊と言える。同時に、読みすすめていくうちに、この問題がいかに広範な領域をカバーしているのかに気づかされるはずだ。
「脳と心は別物である」というたんなる二元論に陥らず、脳自体がアルゴリズムを基盤としていることを認めたうえで、いかにしてそこから自由意志の存在を明らかにしていくのか。その議論の行方は、ぜひご自分の目で確かめていただきたい。 (石渡 翔)

著者情報

エリエザー・スタンバーグ (Eliezer J. Sternberg)
イェール大学附属のイェール・ニューヘイブンホスピタルの神経科医(レジデント)。脳神経科学と哲学をバックボーンに、意識と意思決定の謎について研究している。本書を含め、3冊の著作がある。

評点(5点満点)

総合 (3.5)
革新性 (4.5)
明瞭性 (3.0)
応用性 (3.0)

本書の要点

  • 現代の神経科学者のほとんどは、私たちの選択や信念、行動が、すべて脳によって決められていると考えている。これがもし正しければ、道徳的責任は原理的に存在しないことになる。
  • 自由意志がないと考えるのは早計である。科...

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サイエンス・テクノロジー, 人文科学
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2,484円
出版日
2016年09月20日
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インターシフト http://www.intershift.jp/w_watashi.html
<わたし>は脳に操られているのか 3.5 石渡 翔 2016-11-10
<わたし>は脳に操られているのか 2484

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