貨幣の「新」世界史

ハンムラビ法典からビットコインまで

ジャンル
政治・経済, グローバル, コンセプト・トレンド, ファイナンス
著者
ページ数
400ページ
出版社
早川書房 出版社ページ
定価
2,268円
出版日
2016年04月25日
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要約者レビュー

私たちが毎日使い、それを得るために働き、時には人間関係をも左右するお金。この身近な存在を、私たちはきちんと理解しているだろうか。本書は、執筆当時JPモルガンの新興市場担当ヴァイス・プレジデントを務めていた金融のプロである著者が、お金という不思議な存在について深く掘り下げて探求した結果をまとめたものである。経済学者からは語られることが少ない、他の学問領域との境界線にも目配りをしているところにその独自性がある。
本書は3つの章から構成され、「精神(こころ)」、「身体」、「魂」という一風変わった切り口からお金の多様な面を描き出していく。そこで参照される研究内容は、生物学、心理学、人類学、脳神経学や宗教など多岐にわたる。それぞれに興味深い研究結果が紹介され、理解しているつもりでいたお金という存在について、私たちの認識を問い直すことを迫ってくる。
私たちはなぜお金を使うのか。お金とは何なのか。どのように使うべきなのか。素朴とも言える疑問に対し、膨大な資料にあたって幅広い視野から答えを見つけようとする探求心と、雑多になりかねない内容を一つにまとめあげた腕力は驚くべきものである。投資銀行から電子決済サービス業へと転身し、時には大統領選挙のスピーチライター、児童書の執筆、グラミー賞受賞作のプロデュースも務めたという異色の経歴を持つ著者だからこそできる荒業であろう。
サービス精神にあふれた著者の書きぶりはエンターテインメント性に満ちており、経済学や金融の知識がなくとも十分面白く読むことができる一冊である。 (金松 豊)

著者情報

カビール・セガール
米電子決済サービス企業ファースト・データ企業戦略担当。元JPモルガンの新興市場部門ヴァイス・プレジデント。アリババのIPO(新規株式公開)などを担当。ダートマス大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒業。著書に、ベストセラーとなった児童書A Bucket of Blessings(共著)など。ジャズ・ミュージシャンでもあり、プロデュースしたThe Offense of the Drum、Cuba: The Conversation Continuesでグラミー賞を2度受賞している。米海軍予備役、外交問題評議会の任期付会員、大統領選挙戦のスピーチライターも務める。

評点(5点満点)

総合 (3.5)
革新性 (3.5)
明瞭性 (3.5)
応用性 (3.5)

本書の要点

  • 貨幣が使われる以前に「人々は物々交換によって経済活動をしていた」とする説が一般的だが、貨幣より先に「債務」が存在しており、これこそが「お金」の起源といえる。
  • 人間はいつも合理的な行動をとるわけではな...

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政治・経済, グローバル, コンセプト・トレンド, ファイナンス
著者
ページ数
400ページ
出版社
早川書房 出版社ページ
定価
2,268円
出版日
2016年04月25日
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