要約の達人が選ぶ、3月のイチオシ!

「今月の編集部イチオシ」3月号をお届けいたします。

フライヤー社員による「今月紹介した要約のなかでもっとも推したい1冊」は、以下のとおりです。よい本ばかりで、どれを選ぶべきかいつも頭を悩ませております……。

皆様の書籍選びの一助となれば幸いです。

気になる書籍がありましたら、ぜひまずは要約からご覧くださいませ。

石渡翔
編集部石渡翔のイチオシ詳細
ファンベース
ファンベース
著者
佐藤尚之
出版社
筑摩書房

僕はマーケティングの専門家でもなんでもありません。
ですがいち消費者として、「これからのマーケティングって結局、ファンをつくれるかどうかにかかっているな」と切に感じます。

いくらおもしろい広告や動画があったとしても、SNSで「いいね」ボタンを押して、友だちとの間でちょっと話題になるぐらい。その場かぎりの「消費」で終わってしまうことのほうが多いですよね。

じゃあ逆に自分が何におカネを払っているのかを考えると、積極的にこちらから「サポート」したいと思えるもの、という結論にたどり着きます。「サポーター」なので、もはや喜んでカネを払っている節すらあります。カネを払うことが、アイデンティティの形成につながっているというか。

そういう意味で、本書の掲げる「これからのマーケティング」像には大いに納得しました。
"企業臭”がすると途端に離れていくのがファンという生き物の難しさなのですが、すべてはやり方次第だということが、これを読んでいるとよくわかります。

あとファンをテーマにしたマーケティング本だと、2月にフライヤーで要約公開した『ファンダム・レボリューション』もめちゃくちゃおもしろかったです。こちらも要チェック!

熊倉沙希子
編集部熊倉沙希子のイチオシ詳細
注文をまちがえる料理店
注文をまちがえる料理店
著者
小国士朗
出版社
あさ出版

「注文をまちがえる料理店」では、ハンバーグを頼んでも餃子が出てくる可能性があります。サラダにスプーン、ホットコーヒーにストローがついてくることもあります。スタッフのおじいちゃんやおばあちゃんは、長い昔話をしてくれるかもしれません。ふしぎなレストランですが、お客さんはみんなニコニコしています。

タネ明かしをすれば、「注文をまちがえる料理店」で働くスタッフは、みな認知症を抱えている方々です。テレビ局のディレクターである小国士朗氏が、このレストランプロジェクトを立ち上げました。介護の現場を取材していて、まちがえたっていい、まちがえることを共に楽しむという取り組みを思いついたそうです。

本書は、レストランに関わった方々の物語と、プロジェクトの経緯を知ることができる本です。この取り組みは大きな反響を呼び、世界20カ国を超える国のメディアから取材依頼がきたといいます。

本書を読み進むうち、認知症は病気といえるのだろうかという思いが、ふとわいてきます。まちがえたり、忘れたりすることを厳しくとがめだてする私たちの社会のほうが、どこか病んでいるともいえるのではないでしょうか。
また、働いて社会に参加するということが、人間にとってどれだけの意味を持つことなのかが、印象的なエピソードとともに胸に迫ります。
本書から伝わってくるあたたかい空気に、ひとりでも多くの方がふれてくださるといいなと願っております。

松尾美里
編集部松尾美里のイチオシ詳細
起業の科学
起業の科学
著者
田所雅之
出版社
日経BP社

起業家の生き様や使命感にふれると、会社勤めでも鼓舞され、新たなことに挑戦したいという想いが湧いてきます。
起業家が会社存続の危機に立たされても、不屈の精神で、それを乗り越えていく――。その過程に比べたら、自分の今、目の前にある課題なんて、小さなものにすぎない。乗り越えられるにちがいない。そんなふうに奮い立たせてくれます。

もちろん、起業をめざす方が、伴走してくれる本を選ぶなら、ドーパミン放出を促してくれるかどうかだけでなく、「実用性に富んだ本かどうか」が、大事な指標になるといえるでしょう。フライヤーでも、そうした指標から、粒ぞろいの「起業家の伝記」「起業のノウハウ本」を紹介しています。(「起業・イノベーション」のカテゴリをぜひご覧ください)。

そんななか、「体系的で、地に足のついた起業家の卵向けの本がほしい」と考える方におすすめしたいのが、『起業の科学』(日経BP社)。スタートアップを始めるうえで、どの段階で何をすべきかが、時系列に沿って説明されています。アイデアの検証からプロトタイピング、マーケティングに至るまで、再現性が高く、科学的な手法が目白押し。しかも視覚的にもわかりやすい!

「アマゾンやフェイスブック級の成功は奇跡かもしれない。しかし、失敗の99%は潰せる」。本書は、このスタンスを体現した、まさしく起業の教科書決定版です。目下、起業に向けて邁進中の方はもちろん、起業を将来の選択肢として考えるすべての方におすすめしたい一冊です。

井手琢人
プロモーションマネージャー井手琢人のイチオシ詳細
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
著者
西野 亮廣
出版社
幻冬舎

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」総合グランプリ&イノベーション部門賞をダブル受賞した作品。芸人であるキングコング西野さんが、現代の宣伝手法、広告の考え方を見て「ヤバいな」と思って書いた本。
新宿の「ルミネtheよしもと」の楽屋で受賞記念インタビューをさせていただいたが、本当に真っすぐな人。マスコミで語られる “炎上”みたいなイメージもあるが、本人の考え方はいたってシンプル。「実力が可視化される現代において、いかに信用を獲得するか」これだけだ。
世間の常識に「?」マークをともし続けた末に行きついた結論が本書だ。彼にとってこれはまだ道半ばに過ぎないんだと思う。これからも走り続けてほしい。

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文責:石渡 翔 (2018/03/31)
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