ワンフレーズ心理テクニック

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ワンフレーズ心理テクニック
出版社
出版日
2018年09月18日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「自分を変えたい」と思っていても、それを実現するのは容易ではない。しかし著者メンタリストDaiGo氏によれば、「ワンフレーズ」を意識して唱えるだけで、行動や心理に大きな変化をもたらすことができるという。

DaiGo氏のいう「ワンフレーズ」とは、自分のコンプレックスやマイナス思考を変える「呪文」のようなものだ。たとえばなにか失敗するたびに「自分はダメな人間だ」と考えると、その思考は常態化し、「フュージョン」(fusion=融合、統合)という現象が起きてしまうといわれている。自分はダメな人間だと刷りこむことで、思いこみと現実が一体化してしまうのだ。

この一体化したイメージと現実を切り離し、言葉で考え方や行動を変えようとするのが、いま心理学の分野で注目されている「脱フュージョン」である。本書では人間関係、片付け、ダイエットなど、さまざまな場面に効果的なワンフレーズが多数掲載されている。行動に移す際のちょっとしたテクニックも掲載されており、じつに「使いやすい」一冊だ。ぜひ日常のあらゆる場面で、本書のワンフレーズやテクニックを使ってみていただきたい。その効果に驚かされるだろう。

気軽にはじめられるからこそ、ちょっとしたワンフレーズのもつ効果は計りしれない。自分を変えたいと感じているのならば、まずはこの一冊だ。

ライター画像
池田明季哉

著者

メンタリストDaiGo (めんたりすとだいご)
人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使する、日本唯一のメンタリスト。テレビ番組への出演多数。外資系企業の研修やコンサルタント、遺伝子解析企業の顧問、大学の特任教授なども務めている。
著書は、『人を操る禁断の文章術』『自分を操る超集中力』(以上、かんき出版)、『一瞬でYESを引き出す 心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『「好き」を「お金」に変える心理学』『ワンコイン心理術』(以上、PHP研究所)ほか多数。著書累計で250万部を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    失敗するたびに「自分はダメな人間だ」と考えていると、いつしかその思考が常態化して「フュージョン」(fusion=融合、統合)が起き、「自分はダメな人間だ」という刷りこみが起きてしまう。
  • 要点
    2
    自分の思いこみと現実を切り離す「脱フュージョン」を起こすためには、自分の行動や心理を変える「ワンフレーズ」が効果的だ。
  • 要点
    3
    人間関係、片付け、ダイエットなど、その場面ごとに有効なワンフレーズがある。これらを利用して、自分に変化をもたらそう。

要約

【必読ポイント!】 「誰とでも話せる自分」になる

人間関係を変えたいなら自分を変える
SIphotography/gettyimages

人間関係がうまくいかないと感じると、ついつい相手に原因を求めてしまうものである。しかし相手をなんとかして変えようとするよりも、自分自身を変えるほうがよほど手っ取り早い。

おすすめのやり方は、苦手な相手と話す前に「誰でも3つは、いいところがある」と心のなかで3回ほめることだ。加えてこちらから「お疲れさまです」と栄養ドリンクを差し出すなど、「ポジティブな働きかけ」をするのも有効である。人は自分になにかをしてもらうと、お返しをしたくなるものだからだ。これを「返報性の法則」という。

自分のいいたいことをまともに取り合ってくれない相手に対しては、「伝えられることはひとつだけ」というワンフレーズを、頭のなかで呪文のように唱えよう。そうすることで、自分は相手になにを伝えたいのかという一点に集中できるようになる。

ちなみにこのワンフレーズは、人前で話さなければならないときなどにも有効だ。短い会話のなかで相手に伝えられることは少ない。とくに複雑なことを話すときはこのワンフレーズを唱えて、相手に伝えたいことを明確にしてから挑むようにしよう。

「断らせる」ことで引き受けてもらう

なにを頼んでも「イエス」といわない人に対しては、否定疑問文で話しかけると引き受けてもらいやすくなる。たとえば「いま、すごく忙しいよね。5枚だけコピーをとってくれるとありがたいんだけど……その時間もないよね?」といった具合だ。

また批判的な相手を説得するには、「イエス・バット法」が効果的である。これは相手が批判を投げかけてきたときに、いったん「イエス」と認めたうえで、さりげなく自分の主張を滑りこませる手法だ。いきなり「でも」といわれると、人は批判されたと感じてしまう。逆にいったん相手の主張を受け入れると、自分の主張も受け入れてもらいやすくなる。

目上の人はじつは扱いやすい

目上の人に対して、萎縮してしまいがちな人も少なくないだろう。しかし立場の違いをうまく活かせば、こちらの意見をぐっと通しやすくなる。たとえば話の最初に「ご存知だとは思いますが……」というワンフレーズをつけるだけでも、相手に対して尊敬を示すことができる。しかも相手は「知らない」といいにくいため、提案にも頷いてもらいやすい。

「とりあえず文句をいいたい」というタイプの人に対しては、相手がなにげなく話していたことをメモしておいて、それを枕詞にして伝えるといいだろう。「先日お食事をご一緒したとき、こういうことをおっしゃっていたので、それを受けてこのようにしてはどうかと思いまして」といういい方をすれば、相手もむやみに否定できず、こちらの意見が通りやすくなる。

今度こそ片付けられる自分になる

やる気はやりはじめるまで出ない
Cn0ra/gettyimages

片付けたいと思っていてもなかなかうまくいかない、長続きしないという人は多い。

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要約公開日 2018.11.24
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