目は1分でよくなる!

あなたの目がよみがえる7つの視力回復法
未読
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あなたの目がよみがえる7つの視力回復法
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目は1分でよくなる!
出版社
自由国民社

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出版日
2013年12月30日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「遺伝だから仕方ない」――そう思い込んであきらめる人が多いものに、「近視」がある。遺伝でなくても、一度悪くなってしまった視力はもとに戻らないと思い込み、あきらめている人は多いはずだ。

しかし本書では、近視は(一部を除いて)遺伝ではないこと、視力は7つのトレーニングによって回復させられることが示される。著者は日本リバース院長の今野清志氏だ。「薬を使わない治療法の確立」をライフワークとし、中医学をもちいた治療を実践してきた。本書は2013年に刊行され、34刷まで版を重ねてきた定番書である。

本書を読むと、目にかんするさまざまな思い込みが覆される。「遺伝によって近視になる」「視力は改善しない」という思い込みもそうだが、要約者がとくに驚かされたのは「目を悪くする一番の原因は酸素不足」だということ。人間は1日に2万回近くのまばたきをし、眼筋を10万回以上も動かしている。体が酸欠状態に陥ると、働き者である目が真っ先に影響を受けてしまうというのだ。しかもデスクワークしている人のほぼ100%が酸欠状態に陥っているといって差し支えないという。

ここまで読んで、「自分も酸欠状態に陥っているに違いない」と不安になった方も多いだろう。だが安心していただきたい。本書には、酸欠状態を改善する方法もあわせて紹介されているからだ。しかもこれが拍子抜けするほど簡単なのである。7つのトレーニングとあわせて、今日から実践してみたいと思わせられた。

著者

今野 清志(こんの せいし)
日本リバース院長
1953年、宮城県本吉郡で軍人の父と小学校教師の母親のもとに生まれる。困っている人たちを見過ごせない父親は、毎日、人助けに明け暮れていた。ついには知人の借金の保証人になり、所有していた木材加工工場などすべてを失ってしまう。家にはお金を入れず、酒乱気味だった父だが、人望が厚く、亡くなったとき町で一番多くの人たちが葬式に集まった。著者はこの父親の生き方を見て、「人の役に立つ」人生を選択する。そんな父親をあらゆる面で「超えたい」と体を鍛え、中学では柔道で東北大会のチャンピオンとなる。高校時代も宮城県で1位となったが、高校2年のとき練習のしすぎでヘルニアになり、泣く泣く柔道を断念。代わりに勉強に励み、中央大学法学部入学。在学中は、海外文学に親しみ、演劇を目指したり、政治家を目指したりと、たくさんの可能性を探る。卒業後、予定していた演劇留学がキャンセルとなり、さまざまな運命の偶然から、慈恵医大のアイソトープ科に出向して医学を学ぶ。当時日本で初めてのRIの血液検査を紹介しながら各科の医師との交流を深め、患者を救うには予防医学が最も大切だということに開眼。薬を使わない治療法の確立を、ライフワークとするようになった。そして、中医学に出会い中国に渡り、中国北京国際針灸倍訓中心結業・中国中医研究院で研修などを行う(現在提携院)。30代から東中野・赤羽・銀座・日本橋などに整体治療院を開業。現在は日本橋茅場町本院と東中野分院に開業。
日本リバース 院長 目と耳の美容室 院長 目と耳の美容学院 学院長

本書の要点

  • 要点
    1
    近視は遺伝ではない。遺伝性のものもないわけではないが、遺伝だからと視力回復をあきらめてしまうのは残念なことだ。
  • 要点
    2
    酸欠とストレスが視力を悪化させる。酸欠の二大要因は胃腸の硬化と姿勢の悪さである。
  • 要点
    3
    著者がすすめる視力回復トレーニングは7種類ある。どれも身一つででき、1分もかからない簡単なものだ。7つすべてを毎日行おう。
  • 要点
    4
    酸欠の解消にはジャンプが有効だ。床から足が数センチ浮く程度、1日500回を目標にやってみよう。

要約

日本人は世界で一番目が悪い

近視は遺伝ではない
Kuzmichstudio/gettyimages

日本は「近視大国」である。統計によると、40代以上の日本人のうち42%近くが近視だとされている。アメリカ人や中国人が22%、49歳以上のオーストラリア人が14%だということを考えると、いかに日本人に近視が多いかがわかるだろう。加えて、視力0.1以下の人が増えていること、視力低下の低年齢化が進んでいることも特徴だ。実に4000万人以上の日本人がなんらかの目の悩みをもつといわれている。

「親がメガネをかけているから仕方ない」「両親も兄弟も近視だから、私も目が悪い」などと、遺伝が近視の原因になっていると考える人は多い。だが、近視の原因は遺伝ではない。もちろん遺伝性のものもないわけではないが、遺伝だからと視力回復をあきらめてしまうのは残念なことである。

ワシントン大学教授のフランシス・A・ヤングは、エスキモーを3世代にわたって調査した。その結果、祖父母と両親の視力に問題がない子どものうち、近視になった子の割合が58%を占めていた。これは、孫の代で学校に通い始め、読書の時間が増えたことが原因だと結論付けられる。

ドライアイのおそろしさ

近年、「ドライアイ」に悩む患者さんが多い。日本全国には、ドライアイに悩む人が1000万人いるとされているほどだ。

ドライアイは涙が出にくくなる病気なので、「目薬をさせばいい」という程度に軽く考える人がほとんどだ。だが実はドライアイは、目の機能を衰えさせる、恐ろしい病気なのである。単なる肌の乾燥などと同じように考えないでほしい。

涙は目の乾きを防止するだけでなく、目を殺菌、洗浄し、角膜などへ酸素や栄養を補給する重要な役割を担っている。無色透明だが、ナトリウムやカリウム、ビタミンA、ビタミンC、そしてブドウ糖などの栄養成分、抗菌作用や免疫成分であるラクトフェリンやIgA、細胞成長因子のEGFなどといった、血液と同じような成分を含んでいる。この涙が出なくなるのは、人間の体の機能の衰えだといえる。

ドライアイが悪化すると、目を開けても閉じても痛むだけでなく、肩こりや頭痛も起こる。こまめに目薬をささなければならないストレスから精神的に参ってしまう人もいるほどだ。

目と酸素の関係

目は毎日一生懸命に働いてくれている。1日に行われるまばたきは2万回近く、眼筋は10万回以上も動く。

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要約公開日 2018.12.15
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