なぜかうまくいく人の

すごい無意識

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出版社
フォレスト出版

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出版日
2018年11月01日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「ビジネスがうまくいかない」「家庭が円満でない」「年収が上がらない」「健康に不安がある」――これらはそれぞれ無関係な悩みであるように思えるが、仕事、お金、恋愛など、あらゆる面で「なぜかうまくいく人」がいるのも事実だ。一方、そうした人と同じような学歴を経て同じような職業についた人の中でも、やりたいことがわからなくなり、立ち止まってしまう人がいる。二者の違いはどこにあるのだろうか。

本書の著者によると、さまざまな問題の明暗を分けるのは「メタ無意識」であるという。メタ無意識とは、いわば「無意識のクセ」だ。私たちは日常的にさまざまな判断をしているが、これには人の無意識が影響を与えている。そして私たちが現実をとらえる際の「前提」「思い込み」「フィルター」など、自分では自覚していない「無意識」の部分には個人差があるという。

自分の認識のクセは自覚しにくいものだが、本書では、具体的なステップを踏みながらメタ無意識を書き換える手法が紹介されている。著者によると、成功者たちには共通する意識パターンがあるという。つまりそれを取り込むことができれば、理想の自分に近づき、ひいては自分の命運すら変えられるということだ。なぜかうまくいかないと感じつつも、具体的なアクションが取れていない方におすすめの一冊だ。

ライター画像
池田明季哉

著者

梯谷 幸司(はしがい こうじ)
心理技術アドバイザー/メンタルトレーナー
トランスフォームマネジメント株式会社代表取締役
トランスフォーミング・ワークス代表
人間心理、言語心理学、催眠療法、NLP(神経言語プログラミング)など、これまで世界的な専門家に師事し、30年以上の歳月をかけ、科学的手法に基づいた独自の成功理論「梯谷メソッド」を確立。
夫婦問題からうつ病患者、経営者、アスリートにいたるまで、クライアントの抱える先入観や思い込みを素早く特定し、脳の95%を支配する潜在意識をフル活用させ、精神的、身体的苦痛を伴わずに、のべ4万8000人のセルフイメージを変革してきた。
わずか30分で成功者ゾーンに意識変革させるその手法は、経営者やビジネスマンからも「きわめて再現性が高い」と絶大な支持を得ている。一方、NLPをベースにした言葉と行動の関係理論「LABプロファイル」のトレーナーとして、日本で普及活動に注力。
20年超にわたるキャリア、起業家からアスリートまで、幅広いクライアントとのセッション経験を武器に、外資系企業へのコンサルティングや研修事業なども行う。一般向けにはワークショップを精力的に開催しており、口コミにより受講生が集まり、つねにキャンセル待ちの盛況ぶり。
独自の心理技術については、東京大学大学院の教授も共感し、脳報酬系による免疫システム活性化の検証など、2018年より東京大学大学院で心理技術の裏付けとなる研究も始められるなど、専門分野を横断した新しい研究にも精力的に取り組んでいる。
著書に『“偽りの自分”からの脱出』(幻冬舎)、『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』(三笠書房)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    私たちが日常的に行っているさまざまな判断には、認識のクセである「メタ無意識」が大きな影響を与えている。「メタ無意識」は認知しにくいものであるが、手順を踏めばそれを書き換え、自分の命運を変えることができる。
  • 要点
    2
    メタ無意識にある意識パターンを「メタプログラム」と呼ぶ。これは、外の情報をとらえるときのフィルターであり、メタ無意識を形作り、現実世界を方向付けている。どんな意識パターンがあり、自分がどれを使っているかを知ったうえで、ケースバイケースで使い分けることが重要だ。

要約

「メタ無意識」とは何か

人生の命運を左右する
CallMeTak/gettyimages

自信を持つには、「自分はできる」という感覚である自己有能感と、「物事を自分で決めた」という感覚である自己決定感が必要不可欠だ。全く同じ進路を歩み、同じ会社に就職したふたりの人物がいたとする。一方は自分の意思で、もう一方は親や学校の勧めに従って進路を決めてきた。

前者の判断基準は「内的基準」、後者は「外的基準」と呼ばれる。前者の人物は自己決定に慣れており、自分で決めて達成したという自信を持ちやすい。後者には、「この人生は自分の望みを叶えたものではない」「これは偽りの自分だ」という感覚が常に伴うとともに「自信がない」「やりたいことが分からない」という前提がつきまとう。自信を失い、ドロップアウトしてしまうこともある。

私たちは日々、さまざまな判断基準をもとにあらゆる判断を下している。著者はこの無意識の判断基準を「メタ無意識」と呼ぶ。メタ無意識はビジネスや健康問題など、人生の命運を左右する重要なものである。

思考の前提になる

人には五感情報、無意識、潜在意識、そして顕在意識がある。

顕在意識とは、人が理性で考えるときに使われる意識のことだ。会話や思考、計算などに使われ、容易に知覚できる。

一方、潜在意識は、私たちが知覚できないものだ。眠っているときや没我状態のとき、ぼーっとしているときに活性化される。潜在意識の奥にはさらに何層かの「無意識」があり、潜在意識に影響を与えている。

メタ無意識は、潜在意識を入れる器のようなものである。中身が同じでも入れ物が変われば見え方が変わる。コカ・コーラを普通のコップに入れればコップの形に見えるが、ミッキーマウスの形のグラスに入っていればミッキーマウスの形に見えるだろう。それと同じことだ。この器、つまりメタ無意識こそ、人生においてさまざまな現実を作り出す思考などの前提となる。

目に見えない看板になる

誰もが「私はこういう人だ」という見えない看板を背負っていて、それが本人の現実に影響を与えている。

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要約公開日 2018.12.26
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