あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉

ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓
未読
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あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉
出版社
東洋経済新報社

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出版日
2019年01月03日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

誰でも一度は人間関係に悩み、誰かに相談したことがあるだろう。もしくは今まさに、人に言えない悩みを抱え、「あの人」との関係をどうしたらいいのかと悩んでいるかもしれない。そんな方にお勧めしたいのが本書だ。著者であるミセス・パンプキンによって、ありとあらゆるケースに対して最良の答えが導かれている。本書を読めば、今までとは違った視点から、良縁の活かし方と悪縁の切り方を学べるに違いない。

本書は、「東洋経済オンライン」で圧倒的な支持を誇るコラムを大幅に加筆修正し、一冊にまとめたものだ。著者が6年間に600件以上の家庭・人生相談を受けた経験から得た、40の「普遍的な人間関係の教訓」が掲載されている。そしてその悩みを「コミュニケーションの悩み」「お金の悩み」「浮気・不倫の悩み」「暴言・暴力・虐待の悩み」「子どもの悩み」「義父・義母、親族の悩み」「離婚後と再婚の悩み」の7つに分類し、それに合った解決策を用意している。

長い年月を生きるうえで、人は様々な人間関係を構築する。時にはうまくいかないこともあるだろう。だが人生経験豊富な著者が多様な視点から紡ぎ出すアドバイスを聞けば、すっと心が楽になるはずだ。きっと本書は、あなたにとって、背中を押してくれるような一冊になるに違いない。

ライター画像
山下あすみ

著者

ミセス・パンプキン
立命館大学法学部卒業。家庭問題、人間関係、人生相談の専門家として、国内最大級の経済メディア「東洋経済オンライン」で長年にわたり人気コラムを連載し、6年間で7300万PVを突破。4人の子どもはそれぞれプライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、北米名門大学教員など、グローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。
「20年後、子どもに感謝される育児法」をコンセプトにした、ムーギー・キム氏との共著『一流の育て方』(ダイヤモンド社)は20万部を突破し、5カ国語で翻訳され、大ベストセラーとなった。「育児」「家族関係」「人間関係の改善法」をテーマに、講演・執筆多数。
https://www.pumpkinsalon.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    「立替金や慰謝料をもらうまでは離婚しない」というのは、いちばん泥沼にはまるパターンだ。別れを先延ばしにせず、関係を断ち切る決断をしよう。
  • 要点
    2
    モラハラを受けている人は、隷属状態に慣れてしまっているか、ガマンするほかないとマインドコントロールされてしまっているだけだ。尽くし甲斐のない人に尽くして人生をムダにしてはいけない。
  • 要点
    3
    幸福な結婚生活を送っている人たちには、3つの共通点がある。(1)お互いを敬愛する思い、(2)よりよい家庭を追求し、相手の欠点ごと大切にすること、(3)密なコミュニケーションである。

要約

「コミュニケーション」の悩み

妻の話がつまらない
fizkes/gettyimages

ある相談者は、「妻との会話が死ぬほどつまらない」という。妻の話はドラマとワイドショー、他人の悪口で占められており、レベルが低い。彼は妻を軽蔑しているが、その感情を表に出すことはない。ただ、いまのような話はやめてほしいと思っている。

著者は彼に対して、嫌なことは嫌と伝えるべきだとアドバイスする。妻は、夫もドラマとワイドショー、他人の悪口に興味があると思い込んでいるかもしれない。もしそうだとしたら、原因は相談者にある。そうした話題にまったく興味がないことを明言するとともに、今後そうした話をしないように強く言うべきだ。

相談者の妻は、家の外でも、相手の興味のない話を延々と続けているかもしれない。それはまさに「時間泥棒」である。だから妻の話がつまらないことは、相談者だけがガマンすれば済む問題ではない。「つまらない話をしないでくれ」と妻に伝えることは、むしろ相談者の義務だといえよう。加えて、一緒に出かけて共通の話題をつくったり、妻がほかの趣味か仕事をもてるように協力したりする努力も必要だ。

性格・価値観が合わない

またある相談者は、お見合い結婚した妻との離婚を検討している。彼女は外面はいいものの、家庭内ではすぐヒステリックになり、子どもたちを軍隊のようにしつけることもある。相談者は、常に妻の顔色をうかがう日々に疲れ果ててしまった。

著者は、子どもがいるのなら、離婚の前にまず話し合いをしなければならないという。相談者は、妻とのコミュニケーションをあきらめてしまっている。子どもがいるのだから、夫婦関係の修復のためにあらゆる手を尽くすことが先決だ。

結婚生活は「触らぬ神にたたりなし」ではなく、「触らぬ神ほどたたる」ものだ。妻はおそらく、自分の言動がいかに相談者を傷つけているか、気づいていないだろう。相談者が「たたりなし」と思っているかぎり、妻の態度が変わることはないのだから、まずは妻との溝を埋める努力をしなければならない。彼女の外面がいいのなら、彼女を高く評価している人に間に入ってもらうのもいいだろう。

どんな夫婦にも、パートナーとうまくいかない時期はあるものだ。だが、葛藤の時期を乗り越えれば深い絆で結ばれる夫婦も多い。離婚を切り出す前に、意思を伝える勇気を持とう。

「お金」の悩み

浪費癖
LumineImages/gettyimages

ある相談者は、浪費家の妻に悩んでいる。相談者の事業が順調ということもあり、妻はありとあらゆる一級品をそろえるだけでなく、高価な果物を購入しては一口食べて捨ててしまうなどといったお金の使い方をする。一方、交際費に関しては極度にケチだ。

著者は、妻の浪費癖の責任は相談者にあると断言する。このようなケースは「浪費癖」と「人間関係への配慮のなさ」という悪癖が二重となり、夫婦関係だけでなく、さまざまな人間関係を破綻させていく。

この環境は子どもにとってもよくない。子どもが心豊かに素直に育つ環境ではないし、母親をまねて非常識になる可能性も高い。とにもかくにも相談者が渡す生活費を大幅に減額し、「このままいけば夫婦関係にヒビが入る問題だ」とはっきり伝えたうえで、自分で稼ぐことの大変さを実感させることが急務である。

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要約公開日 2019.03.17
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