これ1冊でまるわかり!必ず成功する外国人雇用

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これ1冊でまるわかり!必ず成功する外国人雇用
出版社
プチ・レトル

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出版日
2018年12月21日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

グローバル化や日本の人口減少に伴い、外国人雇用を検討する会社が急増している。たとえばメルカリは、インド工科大学の卒業生を中心に、積極的に外国人採用を行っているという。では、これから外国人を雇おうとする会社は、いったい何をすればいいのか。日本人の採用と何が違うのか。疑問点が多く、なかなか手をつけられていない会社も少なくないだろう。

本書の著者は、長年外国人採用や就労ビザ取得をサポートしてきた濵川恭一氏である。これまでの経験によると、外国人雇用には、日本人労働力の補填以上の効果があるという。そして、真に優秀な人材を確保し、外国人の採用を確実に会社の発展につなげるためのノウハウを詳しく解説している。

たしかに手続き上のハードルは高いかもしれない。だが、採用の目的が、優れた人材を雇い、彼らの活躍を通して会社を発展させることという点では、日本人でも外国人でも変わりはない。また、日本人の価値観に縛られない外国人ならではの発想は、社内に新しい風をもたらすだろう。

本書には、優秀な外国人の応募を集め、ほしい人材を見抜き、育成し、社内で活躍してもらうための具体的なノウハウが満載だ。これから外国人採用を検討したい企業や、ほしい外国人が採用できない、採用した外国人が思うように活躍してくれないという企業。こうした企業で外国人雇用に関わる方には、まさにおすすめの一冊だ。外国人採用に前向きになれるにちがいない。

ライター画像
池田明季哉

著者

濵川 恭一(はまかわ きょういち)
大学卒業後、英字雑誌社の広告企画職等を経て、外国人専門の人材ビジネス会社を設立。同社にて、外国人特化型求人情報サイト、ゲストハウス情報サイト、留学生向け大学案内サイトなどを立ち上げる。また、外国人の採用コンサルティング業務を行い、求人、住居確保、社員教育までワンストップでサポート。首都圏の大学や企業にて研修講師を務める。2009年4月、東京ワールド行政書士事務所を設立。会社経営経験のある行政書士として、また自らも外国人スタッフを雇用する経営者として、外国人の採用や就労ビザに関するサポートを行っている。

法務省入国管理局届出済申請取次行政書士
宅地建物取引士
東京ワールド行政書士事務所 代表
専門分野:在留資格申請、外国人の起業支援
https://svisa.net

本書の要点

  • 要点
    1
    外国人雇用には、労働力を補填できるだけでなく、日本人とは違った面で高い能力を持つ人材を世界から発掘できるというメリットがある。
  • 要点
    2
    日本人とは異なる環境で生まれ育った外国人は、仕事に関する価値観も日本人とは異なるケースが多い。求人や採用、研修などは、そのことを理解したうえで行う必要がある。
  • 要点
    3
    外国人雇用には就労ビザの手続きが不可欠である。採用の際は、学歴や職務が就労ビザの要件を満たしているかどうかを事前に確認すべきだ。

要約

【必読ポイント!】 世界から優秀な人材を見つける時代へ

なぜいま外国人雇用に乗り出すべきなのか

日本の労働力とみなされる生産年齢人口は、2015年までの20年間で、約13%減少している。2050年にはさらに34%減り、約5001万人になると予想されている。こうした現状から、日本人のみを対象にした採用は非現実的だといえる。

世界には数多くの有名な大学が存在し、優秀な人材がいる。世界規模で採用を行えば、今までは出会えなかった素晴らしい人材に出会う可能性が高まる。

職種でいえば、エンジニア、商社やメーカーなどのグローバルな業界での海外営業、商談の通訳や翻訳などがあげられる。海外進出のコンサルティング企業、インバウンド事業など、外国人の採用が活きる領域は実に多い。

じつは日本は外国人にとって就労が比較的容易な国の一つだ。就労ビザの取得が難しいアメリカに比べれば、日本の要件はゆるい。ある程度の学歴は必要だが、大学・短大・専門学校などの卒業生で、それを証明できる資料があること、そして職務内容が就労ビザの対象で、申請に必要な書類をそろえられれば、基本的には許可される。

外国人雇用のメリット
FS-Stock/gettyimages

優秀な人材の宝庫とされる外国人の人材市場で人を雇うと、日本人とは違った面で高い能力を持った人材を発掘できる。まず、彼らの多くは母国での起業を志望しているため、経営者の視点で物事を考えることに長けている。

また、向上心が強い人も多く、貪欲に学ぶ姿勢を持っていることが多い。そんな外国人社員に刺激を受け、日本人社員のモチベーションが上がる例も見られる。

さらには、外国人が持つ人脈やネットワークの活用により、販路拡大につながる場合もある。海外の取引先の商習慣への理解が仕事をスムーズにしてくれるのも、外国人雇用のメリットだ。

優秀な外国人を見つけるために

外国人の採用には、いくつか重要なポイントがある。まずは、日本語能力を問いすぎず、仕事の能力や素質を見ることだ。採用の幅を狭めすぎないようにしたい。日本語能力に関しては、経験と時間が解決してくれることも多い。特に自社社員以外の日本人と話す必要がない場合や、通訳者がいる場合は、専門知識や技術で判断するとよい。

次のポイントは、英語が話せる人を採用することである。母国語でもないのに英語が話せる人は、優秀な人材である可能性が高く、コミュニケーションを英語で行える。

また、福利厚生の充実は、外国人にとっても大事なアピール材料になる。レクリエーション的な要素だけでなく、スキルアップのための費用の一部負担も効果的だ。これにより応募が増えた会社もある。

母国の家族や親戚に日本の仕事の説明をしたい外国人にとっては、会社のノベルティグッズの配布は喜ばれる。ライフラインともいえる在留資格に関する支援、言語や宗教に対する理解も、優秀な人材に門戸を広げることにつながる。

優秀な応募者が増える求人方法

外国人に刺さる求人情報の書き方
vicky_81/gettyimages

優秀な人を集めるためには、会社のほしい人物を決めなければならない。そのうえで、ほしい人物に応募してもらえるような求人情報の書き方が求められる。

まずは、条件や仕事内容を具体的かつ詳細に記載する。特に外国人の場合、優秀な人材ほど、条件面を確認して応募するかどうかを検討する。特定の国の人を採用したい場合は、その国の言葉で掲載すると飛躍的に応募が増える。なぜ外国人社員が必要なのかについて、根拠を明確にしておくと、外国人を単純労働者として雇用するわけではないと示すことができる。

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要約公開日 2019.03.23
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