印象はしゃべらなくても操作できる

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印象はしゃべらなくても操作できる
出版社
サンマーク出版

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出版日
2019年09月20日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

ビジネスシーンにおいて、多くの人はコミュニケーション能力を重要視している。自分の伝えたいことが正しく伝わるようにと、話し方やプレゼンのレッスンを受ける人も多い。だが実は、話す前から、人は見た目の印象で判断されているのだと著者はいう。

コミュニケーションの中には、言葉を使った言語的なコミュニケーションの他にもうひとつ、しぐさや姿勢、表情、装いなど、主に見た目の印象のことを指す「非言語コミュニケーション」が存在する。「人を見た目で判断してはならない」と考える人は多いが、その人を信頼できるか、ビジネスパーソンとして仕事ができそうかどうかを、誰もが見た目の第一印象で判断しているという。そしてその印象を覆すには、多大な労力が必要になる。

せっかく言語的なコミュニケーションを磨いても、話をする前からマイナスの印象を相手に与えてしまっては、チャンスを手放すことになってしまう。本書は、日本ではまだあまり注目されていない「非言語コミュニケーション」に焦点を当て、しぐさや装い、表情、声など、項目ごとに具体的な改善策とトレーニング方法を紹介している。著者は、ビジネスアピアランスコンサルタントとして数万人の「外見」を激変させてきたというから、信頼性は抜群だ。

本書の内容を実践すれば、たちまち周囲に与える印象が変わるはずだ。そして、信頼されるビジネスパーソンとして、成果を出すことができるだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

木暮 桂子(きぐれ けいこ)
ビジネスアピアランスコンサルタント/株式会社ディグニータ代表取締役

大学卒業後、シンガポール航空に入社し、キャビン・アテンダントとしてシンガポールに駐在。在職中にhigh achiever of compliments(年間を通じてお客様からの感謝状が多かったクルーに対して授与)のトップ10として表彰される。
その後帰国し、株式会社グロービスの創業期から現在のグロービス・マネジメント・スクール、グロービス経営大学院の立ち上げに関わり、東京校のスチューデント・オフィスの責任者として戦略立案、マーケティング、営業全般に広く携わる。また法人向け研修としてビジネスアピアランス・スキルトレーニングプログラムを開発、自ら講師を務める。
現在はディグニータにて多くの経営者、政治家、コンサルタント等をクライアントに持ち、パーソナルプランディングやスピーチトレーニング、非言語コミュニケーションのコンサルティングを行う。
これまでにのべ数万人以上の「ビジネスアピアランス強化」を実施。「見た目」を整えることで「印象が大きく変わった」「評価されることが増えた」という声が多数寄せられている。
著書に『ビジネスという勝負の場は一瞬、しかも服で決まる』(ダイヤモンド社)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    第一印象が及ぼす影響は大きい。その印象の大半は、見た目やしぐさ、振る舞いなどといった非言語コミュニケーションがもたらしている。
  • 要点
    2
    表情は、相手がどのような人であり、どんな状況にあるのか、どう思っているのかを判断する材料になる。表情をコントロールし、相手に誤解を与えないようにしたい。
  • 要点
    3
    非言語コミュニケーションは、究極的には相手への気遣いだといえる。そしてそれは、仕事にもしっかり気を配れる人だというメッセージにもなりえる。

要約

あなたの印象は、驚くほど見た目に左右されている

印象は非言語コミュニケーションで決まる

誰もが、人を見た目で判断している。特に第一印象が及ぼす影響は大きい。最初の印象が悪いと、それを覆すのには多大な労力を要することになる。

人の印象は、言語的なコミュニケーションと、見た目やしぐさ、振る舞いなどといった非言語的なコミュニケーションによってつくられる。その割合は、言語的なコミュニケーションが35%、非言語的なコミュニケーションが65%だ。つまり、非言語コミュニケーションの方が圧倒的に重要なのだ。

外見よりも中身が大切?
skynesher/gettyimages

よれたスーツや変色している靴、背中を丸めた自信のなさそうな姿勢、機嫌が悪そうな眉間のシワなど、ビジネスパーソンの中には、見た目で損をしている人が多くいる。彼らは、「仕事で必要なのは外見ではなく中身」と考えているようだ。

だが、よれたスーツを着ている人と、パリッとスーツを着こなしている人であれば、後者の方が圧倒的に優秀そうに見えるだろう。どんなに中身が優れていても、第一印象がネガティブなものだと、その実績を見てもらう機会さえ得られないかもしれない。

「見た目」といっても、気を配るべきは装いだけではない。振る舞いやしぐさ、表情、声、場所や時間の設定など、さまざまな要素が影響し合って人の印象を形成している。それらすべてを引っくるめて「非言語コミュニケーション」と呼ぶのだ。

知らない間につくっている「残念な印象」

ネガティブな印象を与える立ち方・歩き方

知らず知らずのうちに、自分が思ってもいないような印象を与えてしまうことがある。例えば、立ち方だ。自分ではまっすぐ立っているつもりでも、首が前に出てしまっていることがある。そうした立ち姿は、貧相で自信がなさそうな、不健康そうな印象を与えてしまう。

歩き方も重要だ。歩く速度が遅い、歩幅が狭い、目線を下に向けているなど、適切でない歩き方は、自信がなさそう、不機嫌そう、消極的などといった印象を与える。

歩き方を意識すべきは、プレゼンなどの特別なシチュエーションに限らない。ダラダラとした歩き方は、知らず知らずのうちに周囲の人に悪い印象を刷り込んでしまうからだ。

面接のときに見られている意外なポイント
fizkes/gettyimages

印象がものを言う場として、企業の採用面接が挙げられる。

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要約公開日 2019.12.03
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