新装版 人を動かす

未 読
無 料
新装版 人を動かす
ジャンル
著者
デール・カーネギー 山口博(訳)
出版社
創元社
定価
1,620円
出版日
1999年10月21日
評点
総合
4.3
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
5.0
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デール・カーネギー 山口博(訳)
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創元社
定価
1,620円
出版日
1999年10月21日
評点
総合
4.3
明瞭性
4.5
革新性
3.5
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レビュー

本書は、出版から80年近く経った今でも世界中で売れ続ける、現代の古典ともいえる名著だ。自己啓発書を読むなら、まずこれを読まねばならないという1冊である。

「人を動かす」ためのさまざまな原則は、著者が長年にわたって集めた資料や、実践に裏付けられている。各章に、偉大な政治家や実業家の行いや、ビジネスや日常の場における具体例がたくさん示されており、原則の理解を容易にしている。それらのエピソードの中には、読者の心を揺さぶるものがいくつもある。例えば、「人を非難しない」という原則についての章に、ある父親が書いた論説の引用がある。子どもを叱ってしまった父親が、深くそのことを悔い、反省する文章だが、これはじつに涙なくして読めない。

実益や向上心のために本書を手にとる方は多いのかもしれないが、本書はそれらを満たしてあまりあるものを与えてくれると保証する。「人を動かす」原則に習熟するということは、小手先の何かを身につけることではない。それは、自らの人格を養い、互いを高め合うためのふるまいを身につけることにつながっていくように思える。

とりもなおさず、本書で学べることは、職場や家族や友人などのあらゆる人間関係に使える、普遍的な真理をついているともいえる。贈り物にする方も少なくないようで、インターネット上にある膨大な数のレビューの中には、部活の運営に悩む高校生の息子さんにプレゼントした、という母親の書き込みも見られた。

本書を読む時間は、感動的で豊かな時間になることだろう。皆さまに心よりおすすめしたい。

熊倉 沙希子

著者

デール・カーネギー
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所設立。人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。

本書の要点

  • 要点
    1
    人を動かすための大事な原則は次のとおりだ。まず、人を非難しないこと。そして、人の欲する自己の重要感や、その人の欲しがるものを推測して与えることが、人を行動させることにつながる。
  • 要点
    2
    人を説得するには、例えば次のような原則がある。互いの気分を悪くする議論は避けること。相手の「イエス」を引き出しやすくするために、「イエス」をもらえる質問から始めること。相手の対抗心を刺激し、やる気を起こさせること。

要約

【必読ポイント!】人を動かす三つの原則

批判や非難をしない
Sergey Nivens/iStock/Thinkstock

どんな人も、非難されても自分の非を認めようとはしないものだ。

アメリカ犯罪史に残る、「二丁ピストルのクローレー」という凶悪犯がいる。彼は、ほんの些細なきっかけからでも、簡単にピストルを撃ちまくり、人を殺した。しかし、彼がしたためた手紙には、彼自身のことがこう語られていたという。「私の心――それは、疲れ果てた心ではあるが、やさしい心である。だれひとり人を傷つけようとは思わぬ心である」。自分の行為は正しいと考えている犯罪者は、めずらしくないそうである。

極悪人たちがそうだとしたら、一般の人間が自分のことをどう思っているかは、想像に難くない。どんなときも、自分のことを正当化するのが人間というものなのだ。すると、他人を批判したり、非難したりすることは、じつに無益で、相手を怒らせるだけのことだとわかるだろう。人は他人の批判を恐れ、賞賛こそを強く望んでいる。

ある工場では、ヘルメットの着用を義務づけることにし、工場長はそうしない職員を厳しくとがめた。すると相手は不満そうにして、見られていないところではヘルメットを脱いでしまった。そこで、工場長はやり方を変えた。ヘルメットは確かに快適ではない、と何気なく切り出し、でも危険が防げるのだからかぶろう、と穏やかに話すと、相手は怒らずにヘルメットを着用するようになったという。

リンカーンは若い頃、ある政治家を風刺する文章を新聞に寄稿したところ、プライドの高い政治家は激怒し、リンカーンに決闘を申し込んだ。いよいよ果し合いというところで介添人が割り込み、事なきを得たが、リンカーンは人の扱い方について教訓を得た。その後、どんなことがあっても、人を馬鹿にせず、人を非難しなくなったという。

南北戦争の折、彼の指揮下にあったミード将軍が、ここぞという場面で命令に従わず、ポトマック河地区での戦闘の勝機を逃してしまった。落胆し、腹を立て、リンカーンはミード将軍へ手紙を書いた。しかし、その手紙は、死後にリンカーンの書類の間から発見された。つまり、リンカーンは投函しなかったのである。

人を非難するよりも、その人がなぜそういうことをしたのか、考えてみるほうがよいのではないだろうか。「神様でさえ、人を裁くには、その人の死後までお待ちになる」とは、英国の文学者ドクター・ジョンソンの言葉である。

重要感をもたせる
Solovyova/iStock/Thinkstock

人を動かすには、人が欲しがっているものを与えることだ。

人の欲求のうち、睡眠や食欲といったものは、なくてはならないものだが、たいていは満たされている。案外根強い欲求で、なかなか満たされないものは

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スキルアップ・キャリア 自己啓発・マインド
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