How to Kill a Unicorn
And Build the Bold Ideas That Make it to Market, Drive Growth and Transform Industries

未 読
How to Kill a Unicorn
ジャンル
著者
MarkPayne
出版社
Nicholas Brealey Publishing
出版日
2014年10月07日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
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How to Kill a Unicorn
How to Kill a Unicorn
And Build the Bold Ideas That Make it to Market, Drive Growth and Transform Industries
著者
MarkPayne
未 読
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ジャンル
出版社
Nicholas Brealey Publishing
定価
0円 (税抜)
出版日
2014年10月07日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

昨今、ビジネス・イノベーションの重要性が非常に高まっている。しかし、優れたアイデアの多くが成果を生むことなく消滅する現実がある。ニューヨーク、ロンドンに拠点を持つイノベーション・コンサルティングファーム、「ファーレンハイト212」は、クライアントが要求する結果を生み出すアイデアを提供することにより、創業10年にして地位と名声を築いた。同社のクライアントは、サムスン、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブルなどの多国籍企業から、民間銀行、ニューヨーク州北部の小規模蒸留業者まで多岐に渡る。本書を通じて、同社の創業者のひとりであるマーク・ペインは、そうしたクライアントとの経験をもとに、「イノベーションを成功させるには何が必要なのか」について実例を挙げながら情熱的に語る。

本書においてペインは、想像するには楽しいが、機能しないイノベーション・アイデアを「ユニコーン」と呼ぶ。その「ユニコーン」を、ペインと彼の同僚が創り上げた「マネーとマジック」のモデルを用いて、「市場に通用するかたちにし、業界に変革を起こし、成長をもたらす」方法が、深い洞察を交えつつ紹介されている。また、本書は、より多くのアイデアがイノベーションの成功につながることを望んでやまない著者から、イノベーション・プロジェクトに取り組む仲間たちへの応援の書でもある。

佐藤瑞恵

著者

マーク・ペイン
イノベーション・コンサルティングファーム、「ファーレンハイト212」の創業者のひとりであり、代表取締役を務める。同社のアイデア開発部門を率いている。ファーレンハイト212は、現在、最も評価されているイノベーション・コンサルティングファームのひとつであり、ビジネスと消費者体験両方に変革をもたらすアイデアを提供することで、数々のイノベーション・プロジェクトを成功に導く。ニューヨークとロンドンを拠点とし、多くの大企業を顧客に抱えている。

本書の要点

  • 要点
    1
    収益に結びつくイノベーション・アイデアと、そうでないアイデアには重大な違いがある。多くのアイデアは、企業が求める結果をもたらさない。
  • 要点
    2
    イノベーションは、消費者と事業という二つの異なった見地から考える必要がある。双方の課題は大きく異なり、それぞれを同時に解決しなければ成功を得られない。両者の問題が交差する点で卓越したアイデアが生まれる。
  • 要点
    3
    洞察力は発想の転換を可能にし、優れたアイデアを導く。アイデアを実現する過程では、なるべく早い段階で明確な戦略が不可欠である。イノベーションの成功は偶然ではなく、正しい方法によってもたらされる。

要約

ユニコーン

空想の世界

現代のビジネスにおいて、私たちは、常にイノベーションという挑戦に迫られている。競争の激しい市場において、企業は強固な地位を手に入れるために画期的なアイデアを追い求める。そのためにアイデアが多く生まれる一方、多くは実現に向かう過程で消え去ってしまう。

著者は、現実に着地せず、結果を生まないアイデアを、幻の一角獣、「ユニコーン」と呼ぶ。素晴らしいテクノロジーでさえ、市場に通用せず、利益を生まないのなら「ユニコーン」なのである。それでは、革新的なアイデアを生み出し、最終的な成功につなげるには、どのような方法があるのだろうか。

【必読ポイント!】「マネーとマジック」モデル

収益性と創造性
©iStock/Devonyu

イノベーションのアイデアが現実社会で生き残るためには、消費者の心をときめかせると同時に、企業が収益を得られる状態でなければならない。つまり、イノベーションは、消費者側と事業側、両面から課題を同時に解決する必要がある。そして、これらの課題は互いに全く別物だ。

このような考え方から、著者マーク・ペインが率いるファーレンハイト212は、「マネーとマジック」というイノベーション・モデルを創り出した。事業収益を追求する「マネー」と、消費者を喜ばす、斬新でクリエイティブな発想を創出する「マジック」という、それぞれの分野の専門家で構成されている二つのチームを用意し、同時進行で課題解決をさせるモデルである。両チームは同等に重要であるとみなされる。

それぞれのチームが別々に課題の調査をした後、二つのチームはいっしょになってアイデアを出す。アイデアはブレインストーミングで出されるのでなく、両チームで議論し、問題点を追求しながら創り上げられる。議論はアイデア出しを妨げるものでなく、むしろ刺激となってよりよいアイデアが生まれるのだ。

「じょうご」でアイデアを選り分ける

議論して生み出したアイデアのすべてが、解決策となるわけではない。解決策は、クライアント企業や投資家とともに、さらに厳しく吟味され、選別されなければならない。

ペインはこの様子を「じょうご」を使って説明する。市場で歓迎されないアイデアや、その可能性がないアイデアは、先の細くなった「じょうご」の中を進むことができず、消し去られる。アイデアを発展させるコストやリスクが大きすぎるものも除かれる。

つまり、アイデアの実現に向け、各過程において消費者と事業両面の問題を解決できるものでなければ、先には進めない。最終的にじょうごの先から出てくるのは、もっとも魅力的な市場を作れて、クライアント企業が資本をもっとも有効に使うことのできるアイデアであり、解決策である。

インチョン空港の事例
©iStock/sizovin

事業側と消費者側、両方の課題を解決するイノベーションとはどういうものだろうか。

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