
「気になる本を購入したものの、読書をする習慣がなく、読めないまま」「読みたい本がたくさんありすぎてどれから手をつけたらいいかわからない」など、「積読(つんどく)」に悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、積読のメリット・デメリットや、効率よく積読を解消・消化するための方法などを紹介します。積読をすっきり解消して、効率よく知識を得たい方は、ぜひチェックしてみてください。
ライター・フライヤー編集部
積読(つんどく)とは、興味を持って買った本や雑誌が未読のまま積み重なった状態のことを指します。
「おもしろそうと思って買ったものの、読む時間が取れない」「他の本を読んでいたら、未読の本が溜まっていってしまった」など、積読ができる理由は人によってさまざまです。
積読が生まれる理由は一つではなく、いくつかの心理や考えがあります。
・気になる本を自分の手元に置いておきたい
・今を逃したらもう買えないかもしれない
・本に書かれた内容について知りたい、知識を得たい
・買えるときに揃えておきたい など
このような心理から本を買っても、忙しかったり興味を失ってしまったりして読まないままでいると、積読となって溜まっていきます。
「読んでいない本がたくさん溜まっている状態=良くないこと」と考える方もいるかもしれませんが、積読にはメリットもあります。
ここでは、積読のメリットとデメリットを整理してみましょう。
積読のメリットは以下の通りです。
・本を持つことで満足感や安心感をもてる
・本を手元に置いておけば、読みたいときにいつでも読める
・「やっぱり買っておけばよかった」と後悔せずにすむ
・自分の知的欲求や知りたいことを常に意識したり、刺激したりできる
・「学ばなければ、成長しなければ」というモチベーションになる
積読をして手元に本があれば、買い逃しの心配がなく、いつでも読みたいときに本を読めます。これはまず、大きなメリットでしょう。
また、積読のメリットとして、「プライミング効果」が期待できることがあります。
プライミング効果とは、先に見聞きした情報によって、その後の行動が影響を受ける現象のこと。積読している本を日常的に目にすることで「自分はこんなことに興味がある」と潜在意識に残り、そのことに関する情報に対して、脳が敏感に反応するようになるのです。
さらには、読んでいない本がどんどん積み重なっていくことで「せっかく本を買ったんだから頑張って学ぼう」「もっと本を読んで成長したい」というモチベーションにもつながります。
積読のデメリットも見てみましょう。
・増えすぎると場所を取る
・後ろめたさやプレッシャーにつながることがある
・本に書かれた知識が得られないままになる
積読になった本が増えすぎると、置き場がなくなってしまったり、掃除や片付けに手間がかかったりすることがあります。「せっかく買った本を読んでいないなんてもったいない」「本を読まずに放っておく自分はダメだ」など、積読が後ろめたさやプレッシャーにつながってしまう人もいるでしょう。
読まなければ本に書かれた知識や学びが得られないままというデメリットもあります。
積読にはメリットもあるため、無理に積読解消しようと思う必要はないでしょう。しかし、本を読まない限り、その中に書かれた知識を知ったり、今後の人生に生かしたりすることはできません。
本の知識を仕事やビジネス、スキルアップにつなげたいと考えている場合は、積読消化に挑戦してみませんか。
ここからは、積読を消化したい方のために、おすすめの方法を紹介します。
積読を消化するために、まずは「読書のハードルを下げる」ことも効果的です。
本を読もうと考えたときに「まとまった時間を取ろう」「毎日100ページ読もう」などと、ハードルを高めに設定してしまうと、かえって手を出しづらくなることも。
本を読む際、必ずしもまとまった時間を確保する必要はありません。通勤時間や休憩時間、寝る前の少しの時間など、日常のスキマ時間でも、読書することは可能です。
「5分だけ読んでみようかな」「3ページずつ読んでいこう」と、軽い気持ちで手に本を手に取ってみましょう。
積読になかなか手が伸びない人や、本を読む習慣がつかずに悩んでいる人は、とりあえず1ページ読むことから始めるのもおすすめです。
積読の解消や読書の習慣化のためには、最初の一歩を踏み出すことが重要です。最初の一歩は小さければ小さいほど取り組みやすく、継続しやすくなります。
この小さなスタートが、読書の習慣を取り戻すきっかけとなることも。1ページ読んでみて「おもしろい」と思えば、そのまま2ページ、3ページ……と無理なく読み進めることができるかもしれません。
この段階で「読みづらい」「ピンとこない」と思った本は無理に読み進めず、他の本に移ってもOK。別の機会に手に取れば、スイスイ読み進められるかもしれません。
一冊の本には、さまざまな内容が盛り込まれています。
自分の読みたい章が後半にあり、前半はあまり関心のない章だった場合、「読みたい章にたどり着くまで読み進めなければ……」とプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、気になる章から読み進めるのもおすすめです。自分の興味のある部分を拾い読みして「もっと読みたい」と思ったら他の章も読み進めてみましょう。
積読の本が、自分にとって「読みたい本」なのか、それとも「読むべき本」なのかを考えてみるのも有効です。
興味があって買った「読みたい本」の場合、本を読むモチベーションはあると考えられるため、読むための時間を捻出するよう工夫するといいでしょう。
一方、スキルアップや勉強のための「読むべき本」の場合、目的は学びを得ることにあるため、本を読むモチベーションは低い可能性があります。
そんなときは、「自分はどんな知識を得たくてこの本を買ったのか」「この本を読めばどのように成長できるか」を思い返してみるといいでしょう。本を読むモチベーションを取り戻しやすくなるはずです。
「読み始めたものの集中できない」「思うように読み進められない」というときは、本を読む場所を変えてみるのがおすすめです。
積読は自宅のリビングルームや書斎だけでなく、カフェや図書館、公園、電車の中など、外出先でも解消できます。新しい環境や雰囲気に身を置くことで、集中力や読書へのモチベーションが高まるかもしれません。
次に読みたい本があるなら、その本を手に取りやすい場所に置いておくのがおすすめです。
リビングや寝室など、日常生活の中で頻繁に目にする場所に本を置いておきます。一息ついたときに簡単に本を手に取れたら、読書のハードルは自然と下がるでしょう。いつも使っているバッグの中に入れておくのもおすすめです。
電子書籍であれば、スマートフォンやタブレットにダウンロードして、自分が暇なときつい見てしまいがちなアプリのすぐ横などに置いておくと、待ち時間や移動時間などスキマ時間を有効活用して積読を消化できます。
勉強でも運動でも、ひとりで継続するのは難しいもの。
読書習慣が定着しなかったり、うまく積読解消のための時間を見つけられなかったりするなら、読書仲間を探してみてはいかがでしょうか?
カフェや図書館に集合して「積読消化タイム」をつくってもいいですし、オンライン通話ツールを使ってもかまいません。一緒に本を読む人がいると、「私も頑張ろう」「この人の前でサボるわけにはいかない」と思えて、読書がはかどるはずです。
読書仲間とおすすめの本を交換し合えば、積読はさらに増えるかもしれませんが、読書ライフがもっと豊かなものになるでしょう。
読みたい本がたくさんあり、少しずつ手を着けているから、なかなか読み切れない。結果として、積読が解消されない……。そんなあなたは「1冊の本に集中する」作戦をとってみてはいかがでしょうか。
1冊の本を読み切ってから、次の本にいく。その本を読み終えたら、また次の本を読み始める。このサイクルで、1冊の本に集中すれば、「この本ってどんな話だっけ?」「こんな登場人物いたかな?」などと疑問を抱くことが減り、すらすらと読み進められるようになるはずです。
8と矛盾するようですが、複数の本を同時並行で読むのが向いている人もいます。
通勤電車の中ではビジネス書を、カフェではエッセイを、寝る前には小説を……というふうに、ジャンルを分ければ、飽きることなく読み進められるかもしれません。「すぐに飽きてしまって積読が増えていく」という人には、複数の本を同時並行で読み進めるスタイルがおすすめです。
積読がなかなか解消できないなら、読書をルーティンにしてしまいましょう。
何かを習慣化するには、すでにある習慣にプラスするのが得策です。たとえば「通勤+読書」なら、「通勤電車の中では本を読む」ルーティンになります。また、「帰宅+読書」で、「家に着いたら3ページだけ本を読む」と決めるのもいいでしょう。
自分だけの読書ルーティンをつくることで、どんどん本を読み進めることができ、気づけば積読を消化できているかもしれません。
「効率的に積読を解消したい」「よりたくさんの本を読みたい」といった場合には、「本の要約サービス」を活用するのも一つの手です。
1冊を読み通すのに数時間かかるビジネス書も、本の要約サービスを活用すれば1冊あたり10分ほどで読むことができます。要約を読んだ後であれば、実際の本が読み進めやすくなるというメリットも。
ビジネス書や実用書、教養書、自己啓発書など幅広いジャンルから厳選された「いま読むべき本」が揃っているので、効率的に積読を解消できます。
積読にはメリットもあるものの、読んでいない本が積み重なることでプレッシャーを感じてしまっているのであれば、コツコツ解消していくのがおすすめです。
まずは1ページだけ読んでみたり、気になる章から目を通してみたりして、積読の消化につなげてみてはいかがでしょうか。