

コロナ禍が明けて、自由に旅行ができるムードに戻ってきた今年こそ、英会話をマスターしませんか? 本記事では『7日間で英語がペラペラになる カタカナ英会話』(Gakken)の著者・甲斐ナオミさんが、簡単に、カッコよく英語が話せるようになるコツを紹介します。
海外旅行はお好きですか?お気に入りの海外ドラマがありますか?多くの日本人は両方の質問に「はい!」と答えるでしょう。コロナ禍も明けて、自由に海外旅行ができるムードに戻ったおかげで海外に出かける日本人も日本を訪れる外国人も増え、またNetflixやAmazon Primeなどの動画配信サイトで海外ドラマも好き放題見られる今、「英語」に触れる機会がグッと増えました。
しかし、その反面、依然として「英語」に対する苦手意識が高いのも事実です。間違えたら恥ずかしいという気持ちや、単語や文法が難しいという気持ちが強く、なかなか思うように上達しないというもどかしさを感じている日本人が多いですよね。
このような「ネガティブ」な気持ちをリセットしてみてはいかがでしょうか。「英語」に対するコンプレックスをリセットして気持ちをゼロに戻して、そこから再スタートしましょう。「しゃべれない理由」を一度すべて捨てて、真っさらな状態で今年こそ!英語をマスターしましょう!

ただ、いくら真っさらな気持ちになったとしても、今までと同じ方法で英語に取り組んでは、同じ結果しか得られませんよね。ですから、新しい結果を得るためには新しい方法が必要なのです。それは何かと言いますと、「形から」入ること。
たとえば、スポーツを始めるとき、道具やウェアをプロっぽいものでそろえたら、なんとなく気分が上がってうまくなったような気がしますよね。やる気も出てきます。
あるいは大事なミーティングの日にとっておきのスーツでビシッと決めたり、ヘアサロンでキレイになったりすると、急に「デキル人」になった気分になりませんか?
英会話もそれと同じ。まずは「形から入ること」が重要なのです。カッコ良いネイティブっぽい発音から入るのと、単語や文法から入るのと、どっちが楽しそうですか?どっちが長続きしそうですか?当然、カッコ良いネイティブっぽい発音から入る方が、モチベーション維持が期待できますよね。

では、ちょっと試してみましょうか。
次の英語を、声に出して読んでみてください。
Got it!(わかった!)
「ゴット イット」? いえ、こう読みます。
ガレ !
ね? ネイティブっぽいでしょう? 次はどうでしょうか。
I don’t know.(知らない)
読みましたか? 英語になじみのないほとんどの人は「アイ ドント ノウ」と読んでしまいます。がんばっても「アイ ドンノウ」。でも、ネイ ティブ発音は根本的に違います。正解は、
アロンノウ
「あっ、なんか私の発音、ネイティブっぽい!」と感じませんか? もう 1つやってみましょう。次の英語を読んでみてください。
I need a taxi.(タクシーを呼びたい)

なんと読みましたか? 「アイ ニード ア タクシー」ですか? いえこれは
アニーラ タークスィ
と読むと、とたんにネイティブっぽくなります。カンタンでしょう? さらにアクセントをつけると、カンペキです。カナダ生まれ、カナダ育ち の私が聞いても「うわ、うまい!」と驚いてしまいます。
また、ネイティブの発音をカタカナにすると、「空耳アワー」的な発音もときどき登場し、「英語」が一段と楽しくなるはずです。
例えば、こちら。
ワッカイナ(どんな~)
What kind of
こちらは普通のカタカナ発音ですと、「ワット カインド オブ」となりそうですが、ネイティブは全部つなげて「ワッカイナ」と発音することが多いです。
言い方によっては「若いなー」に聞こえることもありますし、関西弁の「ほんまかいなー」にも微妙に似ているため、なんとなく笑えるパターンです。
もう一つご紹介しましょう。
アホゥッ(~だといいな)
「I hope」
これは一般的には「アイ ホープ」と日本人は発音するでしょう。しかし、ネイティブっぽく「アホゥッ」というと、とたんにクスっとなりません?さらに「I hope you~」という表現ですと、「アホウピュ」となり、かなり可愛らしい発音になります。
日本人が学校で学んできた英語の発音とは全く違うネイティブの発音をこのようにカタカナにすると、通じる英語になりますし、何より口に出して発音するのが楽しいので続けられます!
さて、ネイティブの発音をカタカナで言ってみるのも楽しいですが、それだけでは英語をマスターするのは難しいですよね。カタカナ発音のルールを把握して、ある程度ネイティブの発音に慣れてきたら、リスニングの上達に使うと良いです。なぜなら、聞き取れないものはしゃべれないので。赤ちゃんもお母さんの言葉を何回も聞いて聞き取れるようになって初めて言葉を発するので、それと同じです。
ではリスニングの上達にはさまざまな教材が存在しますが、どうせなら見て楽しい海外ドラマが良いですよね。かと言っていきなりどの海外ドラマでも良いかというと、そうではないです。ドラマの内容や英語の難易度も考慮して選ぶ必要があります。

一つだけご紹介すると、私が学生時代よく見ていた「Friends(フレンズ)」があります。なぜこのドラマがリスニングの上達に良いかと言いますと、20代の友人6人の日常生活を描いたドラマであって、小難しい内容の会話がなく、雑談がメインだからです。逆に刑事や医療系のドラマですと、雑談の上に普段使わない専門用語がたくさん登場するので、リスニングどころではない状態になりかねないです。ですから、フレンズのような雑談に特化したドラマがおすすめです。
他にももちろんたくさんおすすめドラマや動画がありますが、一番大事なのは、楽しみながら聞き取れるようになることですね。
でも、まずは簡単な文章でネイティブ発音をカタカナにした表記を読んで、ネイティブになりきる楽しみ方からはじめてはいかがでしょうか。
きっと、難しい単語や文法を勉強するよりもはかどって、今年こそ!英会話がマスターできるかもしれません!
甲斐ナオミ(かい なおみ)
カナダ生まれ、カナダ育ちの日本人。モントリオール大学英仏翻訳科大学院修士課程卒業までに6カ国語をマスターし、現在は英語、フランス語、日本語のトリリンガル。 カナダ在住のとき、ジャパニーズ英語で苦労してきた父母を見てきて、「日本人のカタカナ英語でも、ネイティブに通じる方法はないか?」と研究し続け、「カタカナを読むだけで通じる」驚異の「カタカナ発音法」を生み出す。
多くのテレビ番組などに通訳で出演するほか、「ダーウィンが来た! 」「ワイルドライフ」(NHK)などの英語字幕・ナレーション翻訳を手がける。
Instagram:@nkbelieve