flier_logo
flierで要約を利用するための無料会員登録を案内するバナー新刊からベストセラーまで4000冊の要約を利用できる、flierの無料会員登録促進バナー

ネガティブ感情をギフトに変えるコツ
「イライラ」の裏には意外な才能が隠れている!

ライター画像
神谷海帆
ネガティブ感情をギフトに変えるコツ

「相手といい関係をつくりたい」と思っていても、些細な言動が気になってしまったり、思うように動いてくれない相手にイライラしたりすることってありますよね。 ですが、この「ネガティブ感情」の中には思いもよらない“ギフト”が潜んでいるもの。本記事では、ネガティブ感情を利用して人間関係を好転させる方法を『感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく』(三笠書房)の著者・神谷海帆さんにお伝えいただきます。

「心の距離を縮める」+「感情を動かす」と相手は動く

コミュニケーションの目的は、自分と相手との関係性によって変わってきます。

相手が距離を置きたいママ友なのか、距離を近づけたい友達なのか、あるいは嫌われても好かれなくてもいい職場の上司や同僚なのか、より深い関係になりたいプライベートのパートナーなのかによって、求める効果も違ってきます。

あなたがリーダーの立場だとしましょう。リーダーなら相手と良好な関係を築くことはもちろん、相手を「行動レベルで動かす」ことが必要になるでしょう。

人は理屈だけでは動きません。「感情が動いて、はじめて行動する」と言われます。相手を動かそうと思うのなら、相手の感情を動かす必要があるのです。

「いやいや、自分はリーダーじゃないから、関係ないです」と思った方がいらっしゃるかもしれません。しかし、もしリーダーの定義が「誰かと一緒に何かをする人」だとしたら、そんなあなたにも当てはまるのではないでしょうか。

職場で部下や後輩がいる人だけでなく、部活やサークル、アルバイト、ボランティアや趣味のグループ、地元のコミュニティなどでも、誰かと一緒に何かをしている人はリーダーと言えるのです。専業主婦だとしたら、家庭のリーダーです。

ここでいうリーダーは「なんらかの役職やポジションを与えられている人」に限定されません。リーダーシップというと、「人の先頭に立って、メンバーを導く人」というイメージを抱くことでしょう。しかし、その本質は「他の人への影響力」にあります。

こう考えると、誰でもきっと、誰かと一緒に何かをしていて、周りになんらかの影響を与えているはずです。そういう意味で、このリーダーの定義に当てはまらない方はいらっしゃらないのではないかと思います。

SDI Productions/gettyimages

人を動かすとは、相手の感情を動かすことだとお伝えしました。相手の感情を動かすには、相手との「心の距離を縮める」ことが必要です。

つまり「心の距離を縮める」ことと、「相手の感情を動かすこと」、この2つを同時に行うことが大切なのです。2つを同時にだなんて、難しく感じるかもしれません。しかし重要なヒントがあります。それは、ネガティブな感情です。

一般にネガティブな感情は嫌なものだと受け止めて、無視をしたり、感情にふたをしたりする人が多いかもしれません。この「嫌だ」と感じる感情こそ、悩みを解決し、現状を打破するカギを握っているのです。

「イライラの感情」を手掛かりに才能を見つける

私が感情に関する相談や質問で、一番多くいただくのは何だと思いますか?それは、「イライラ(怒り)をなんとかしたい」です。

感情コンサルタント®として、私が最も得意とするのが「ネガティブな感情をギフトに変える」なのです。特に職場で体験するイライラは、あなたの「隠れた才能の表れ」であることが多いのです。

これだけではピンとこないでしょうから、簡単なワークをやってみましょう。

職場でイライラしたことを思い出してみてください(最近のことでも、過去のことでも大丈夫です)。

次の2つの点について、考えてみてください。

●あなたは「何に」対して、イライラしたのでしょうか?

●あなたは「なぜ」、イライラしたのでしょうか?

まったく同じ出来事に対しても、まったく同じ相手に対しても、人によってイライラポイントが異なります。ここに「才能のヒント」が隠れています。

nadia_bormotova/gettyimages

私の例をお伝えしましょう。私が職場でイライラするのは

「なんでそんな言い方するの?」

「そういう言い方するから、やる気をなくすんだよ」

というように、その人が使う言葉が気になることが多いのです。

私にとってのイライラポイントは、人が使う「言葉」「言い方」「伝え方」です。言葉の力は人を輝かせ、勇気づかせ、癒やすこともできることを私は知っています。言葉が相手に与える影響力がわかるからこそ、言葉に対して敏感なのです。

「なぜ、イライラするのか?」の理由は、理想の状態が見えている、わかっているのにもかかわらず、目の前で真逆の事態が起きているからです。だからこそ、自分の感情が大きく動くのです。つまり、ここで自分の才能の存在がわかるのです。

もうひとつ、私の別の例をお伝えします。職場の上司とランチに行ったときの話です。

「これ、まずい(おいしくない)」

と、上司はポツリと言って食事を残してしまいました。

私はまずいと感じるどころか、むしろおいしいと思ったので

「そうですか? おいしいですよ」

と言いながら、完食しました。

料理の才能がある人は、ちょっとした塩味や酸味の加減、微妙な違いにもすぐに気がつきます。ほんのわずかな差異が、「おいしい」につながるのです。

私には料理の才能がありません。才能がないので、このちょっとした違いに気がつきません。気がつかないから、気にならない。気にならないから、イライラしないのです。

音痴な人は、歌の上手い下手がわかりません。なぜなら、半音のズレやリズムが少し外れているとか、そんな細部に気がつかないし、気にならないのです。

「なぜそんなやり方するの?」──と、「やり方」にイライラする人は、「効率化」に才能があるのかもしれません。

「なにこの資料?」──と、会議やプレゼンの資料にイライラする人は、わかりやすく要点を的確に伝える「資料作成」に才能があるのかもしれません。

「なにこの研修?」──と、研修に対してイライラする人は、「人材育成」に才能があるのかもしれません。

先ほどのワークで、あなたは「何に」イライラしたのでしょうか?イライラの対象から、あなたの才能が見つかるかもしれないのです。

champpixs/gettyimages

この話をすると、「いや、そんなはずありません。自分には才能なんてありませんから」という方がいらっしゃいます。しかし、才能は認めることで磨くことができるのです。

自分で否定する前に、「もしかしたら、才能かも?」と自問してみてください。少し気恥ずかしく、恐れ多くて、最初は受け入れられないかもしれません。

しかし、「もしかして、そう言われてみると本当かも……」と、思った自分自身の才能のカケラを、認めて育ててあげて欲しいのです。

「イライラの感情」から、相手を伸ばすヒントをつかむ

最初はくすぐったくても、そのうち「そうかもしれない」と思えるようになります。そして、「そうかもしれない」が、そのうち「普通」になるのです。

普通になってきたら、そのうち「当たり前」になり、それが「自信」に変わります。

イライラを自分でコントロールして、「なかったこと」にしないでください。

「もしかしたら、才能のヒントかも?」と思うと、イライラに対する見方がガラリと変わり、イライラの意味も変化するのです。

イライラから才能が見つかったら、そのイライラの原因となった人を思い出してみてください。

イライラが発生したときは、「なにこの人!」という位置付けで、自分にとって苦手な人、あるいは嫌な人だったかもしれません。

しかし才能が見つかった後に、もう一度思い出してみると、その人は「自分に才能を教えてくれた人」に変わっていることに気づきます。あなたが自覚していなかった才能の存在に気づかせてくれたのですから、「ありがとう」という感謝の気持ちが湧いてこないでしょうか。

イライラから才能が見つかると、「なにこの人!」という嫌悪感が、「才能を教えてくれてありがとう!」という感謝の気持ちに自然と変わっていくのです。

kokouu/gettyimages

さらに、自分の才能に気がつくと、人の才能が見えてきます。

「あの人、何にイライラしているのだろう?」

「あの人のイライラって、どこからきているのだろう?」

と想像してみるだけでも、相手の才能のカケラを察知できるでしょう。

もしあなたが職場のリーダーならば、部下のイライラからその部下の才能に気づくことでしょう。部下がその才能を発揮しやすいように、マネジメントを工夫することにつなげればいいのです。

もしあなたが子育て中の親ならば、子どものイライラから子どもの才能がわかることでしょう。子どもの才能をたくさん見つけてあげてください。そしてその才能を伸ばせるよう、サポートしてください。

一見ネガティブなイライラの感情は、相手の隠れていた才能に気づかせ、人を活かして伸ばすヒントを教えてくれる貴重なものなのです。

イライラの感情を手がかりに、相手の才能を見つけ、それを認めて伸ばす姿勢を取りましょう。すると、相手との距離は縮まり、相手の感情が動くようになるでしょう。

感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく: その感情は、「なぜ起きる?」「どこから来る?」 (単行本)
感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく: その感情は、「なぜ起きる?」「どこから来る?」 (単行本)
神谷海帆
三笠書房
本の購入はこちら
感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく: その感情は、「なぜ起きる?」「どこから来る?」 (単行本)
感情のメッセージに気づくと、人間関係はうまくいく: その感情は、「なぜ起きる?」「どこから来る?」 (単行本)
著者
神谷海帆
出版社
三笠書房
本の購入はこちら

神谷海帆(かみや みほ)

ネガティブ感情を無理せず自然とポジティブに変える感情コンサルタント(R)。

株式会社ライフファシリ代表取締役。産業カウンセラー。2級キャリアコンサルティング技能士。

1974年生まれ。大手教育事業会社にて営業成績女性全国トップで表彰され、管理職も経験。転職した会社で上司によるパワハラでうつ状態になり、完全に自分を見失う。この経験を契機に「自分とは何か?」に向き合い、人生が激変する。何十年も他人に合わせ、自分の感情を殺してきたことに気づき、感情の活かし方をマスターする。ネガティブな感情を読み解いて、才能や本質(価値)を見出し、自分も周りも幸せにするオリジナルの感情メソッド「感情リーディング(R)」を開発。

起業支援、人間関係の改善、キャリア形成や目標達成、採用コンサルティング、エンゲージメント向上などを手掛ける。個人向けセッションや企業対象のコンサルを通してのべ3200人と関わり、人と企業が輝く支援を行っている。

著書に『100%仕事で折れない 感情マネジメント』(Clover出版)。

〇メールマガジン・・・https://mail.os7.biz/add/QTqp

〇X…https://x.com/lifefacili_poly

公開日:2024/06/18