

「経営の神様」松下幸之助氏。氏が残した数々の言葉は、今なお多くのビジネスパーソンの指針となっています。先行きの不透明感が増す今、あらためて仕事の原点に立ち返り、社会や組織に必要とされる人材になるために何が必要かを考えてみませんか。 本記事では、『[漫画]松下幸之助 5つの原則 仕事でいちばん大切なこと』(PHP研究所)より、ビジネスパーソンが覚えておきたい「5つの原則」を紹介します。
現代はVUCAと言われる激動の時代。パンデミックの発生や国際紛争の長期化など、かつてない不安定な状況が続いています。
このような環境で企業が存続し、個人が自分を確立させるには、社会からの「必要度」を上げることが欠かせません。所属する組織から「いないと困る」と思われるような存在感を発揮するビジネスパーソンが今、求められているのです。
そして、自身の必要度を上げるために知っておきたいのは「5つの原則」。これは、松下幸之助(パナソニックグループ創業者/PHP研究所創設者)の思想・哲学から、とくに仕事や人生で成功を収めるための考え方を体系化したものです。

最初の原則は「使命(ミッション)」。これは自分の「果たすべき役割」や「存在意義」のことです。ミッションは、すべての人に与えられています。個々人がそれぞれのミッションを見つけられれば自己肯定感が高まり、自分自身の「あるべき姿」になることができるでしょう。
自分の「使命」を明らかにするには、次の3つの問いに向き合うことが重要です。
(1)自分の強みや弱みは何か?
(2)自分が望んでいるものは何か?
(3)自分が大事にしているものは何か?
この3つの自問自答を繰り返して、自身と向き合い続けていきましょう。
2つ目の原則は「素直な心」。何ものにもとらわれず、ものごとの真実を見る心を持つことです。
ともすれば私たちは、
・私:私利私欲、私心、見栄、など
・知:常識、既成概念、経験・体験、など
・情:好き嫌い、喜怒哀楽、偏見、など
といった障害物にとらわれ、こだわったりします。その結果、ものごとの真実の姿が見えなくなり、ひいては正しい判断ができにくくなってしまいます。
素直な心になれば、ものごとの真実の姿が見えるようになるでしょう。そうなれば、自信をもって力強く行動することができるはずです。

人間というものをどう捉えるか。人は皆、何らかの「人間観」を持っているといいます。松下幸之助はとくに「人間は皆ダイヤモンドの原石のような存在である」と考えていました。
自分をそのように捉えることができれば、自己肯定感が高まります。さらに他人に対してもそう思えれば、人の長所が分かるようになります。すると、自分も職場も変わっていくことができるでしょう。
ものごとが成る成らないは、何で決まるのか。その根本にあるのは「自然の理法に従っているかどうか」です。
松下幸之助は、「世の中には、人間の意志や意欲を超えた法則・真理、すなわち自然の理法が働いており、それに順応することが大切だ」という持論をもっていました。何が正しいのかという観点から、やるべきことをやればよいのです。

そして、自分の必要度を上げるための5つめの原則は、「自主責任意識を持つ」ことだと幸之助は言います。
それはすなわち、「自力で道を切り拓き、結果責任も自ら負う」という意識です。その意識が高まれば、同じ仕事をしていても、日々生きがいと働きがいを感じられるようになるはずです。
以上の「5つの原則」を理解し、実践していけば、多くの気づき・学びを手に入れることができるでしょう。
すると、あなたは常に「社会から必要とされる存在」「誰かの役に立つ存在」になれるはず。その結果、良い成果を出し、仕事と人生の成功者になることができるでしょう。
PHP研究所(ピーエイチピーけんきゅうしょ)
PHPとは、Peace and Happiness through Prosperity (繁栄によって平和と幸福を)という英語の頭文字をとったもの。1946年(昭和21年)に松下幸之助が創設。以来今日まで、研究、出版・普及、啓発・実践を3つの柱として事業を展開している。
https://www.php.co.jp/company/