

発売前の本からイチオシの既刊の本まで、読者がレビューを通して直接本を応援することができるサービス「NetGalley(ネットギャリー)」。書店員や司書、読書家が多く登録する同サービス上で、話題書に寄せられたレビューを厳選してご紹介するコーナーです。
今回は、『ミレニアル・スタートアップ』をご紹介します!


私や著者の世代を「ミレニアル世代」、さらにその下には「Z世代」、私たちから見て上の世代には「デジタルネイティブ世代」がいる。育った環境・社会状況などが大きく異なるため、世代ごとに大まかな考え方・価値観は異なるのは当然だ。そのような中でミレニアル世代はどうなのか、その考え方と行動を示しているのが本書と言える。
ミレニアル世代ではありませんが、参考になることがたくさんありました。
「自分なりの幸せの定義を決める」
「応援と共感」
「ギブアンドギブ、貢献、シェア」
この3つが今後の自分にとって必要だと感じました。
いくつかあるワークのうち、特に「自分にとっての幸せと成功を定義しよう」は、自分の幸せと成功の形が具体的になるものでした。
3つの自由「経済的自由」「空間的自由」「人間関係の自由」を手に入れるために、今日からできることを始めていきます。
ミレニアル世代とは、1981~96年に生まれた世代のことを指す。この期間には、情報通信機器やインターネットが急激に普及したそうで、ミレニアル世代はそんな環境の中で育ったデジタルネイティブでもあるらしい。
著者と私は、その世代の人間だ。私はデジタルネイティブではないかもと思いつつも、同世代の著者の価値観や仕事に対する理想には共感する点が多くあった。しかし、それゆえ、新たに得ることは少なかったかもしれない――とページを閉じようとしたその瞬間、気がついた。
今の自分は日々の業務に追われて、理想の実現どころか、そもそも理想自体を忘れているではないか!
人間は忘却の生き物だ。大切に思っていることでも、何もしなければあっという間に忘れてしまう。何とも思っていないことならなおさらだ。
本書は、理想を実現するための「ミレニアル・シンキング」という思考方法を示してくれている。何度でも読み返し、細胞レベルまで叩き込むことにしよう。
ミレニアル世代って何歳くらいなんだろう。それくらい知識がほとんどない状態だったが、著者の裙本理人氏が私と同じ世代ということもあり、試しに読んでみようという軽い気持ちで読み始めた。
はじめは、起業するにあたっての指南書や自己啓発本に近い印象を持った。でも、友人の体験談を聞いているかのような親しみを感じさせる文章はとても魅力的で、あっという間に最後まで読み終えてしまった。著者の考え方はとてもフラットで、これまでギブアンドテイクが当たり前だと思って生きてきた私にとって、ギブアンドギブという考え方に驚かされたし、これまで見返りを求めてばかりの人生だったのかと、自分のことが少しおかしく思えた。
本書は、これから新しく何かを始めようとする人だけでなく、現状に不満を抱いている人にも読んでもらいたい。きっと他人に求めてばかりの状態から解放されて、生きやすくなるはずだから。
ミレニアル世代ではない人にとっては、著者の主張は受け入れがたいものかもしれない。「そうは言っても」、「できるんだったらやっている」し、「そもそも地頭が違うよね」って言いたいし、実際そうだと思う。
でも同時に、「まだ社会の構造が適応していなかった」とか、「そんなふうに思うことすら許されない風潮だった」とかで、心の奥の方に押し込めて、いつしか忘れていった気持ちを思い出させてくれるのではないだろうか。だから著者の主張を受け入れがたく感じたり、ついぼやきたくなったりするのだろう。
私の働いている会社にも、4月に新入社員が大勢入社してきた。教える立場にある人間として、本書を読んで、新入社員たちと一緒によりよい会社を創っていきたいと強く思った。