

発売前の本からイチオシの既刊の本まで、読者がレビューを通して直接本を応援することができるサービス「NetGalley(ネットギャリー)」。書店員や司書、読書家が多く登録する同サービス上で、話題書に寄せられたレビューを厳選してご紹介するコーナーです。
今回は、小野尾勝彦さんの『ガチャガチャの経済学』をご紹介します!
ガチャガチャ市場が急速に拡大している。元々は子ども向けの安価な玩具だったのが、現在は大人の女性をターゲットにした商品が市場をけん引する。毎月発売される新アイテムは300種類以上、専門店や専門コーナーが急増し、ファミレスや回転寿司チェーンにも導入されるなど、チャネル(販路)としてだけでなく、集客手段としても注目されている。
本書はガチャガチャビジネスに約30年携わり、「ガチャガチャはメディアだ」との持論を持つ小野尾勝彦氏が、一般には知られていない業界の歴史や最新事情を紹介するとともに、ガチャガチャビジネスが拡大した背景を基に、今後のビジネスやマーケティングのヒントを語る。近年大注目されながら、その全貌があまり知られていないガチャガチャビジネスに関する初の解説書!


これは面白い。最近ガチャガチャが街中に増えてきたなあと思ってはいたが、その背景やビジネスの仕組みなどがわかりやすく解説されていて、なるほどと腑に落ちた。
「何が出るかわからない」「手で回す」というところがキモであり、「コト消費」であるということを改めて認識した。メーカーと販売者だけでなく、オペレーター(商品開発者)が重要な役割を果たしていることなど、ヒット商品誕生の裏舞台について知ることができて楽しかった。
本のつくりも、カラー写真ありインタビューあり、雑誌のようなテンポで読めるように工夫されていて、写真にうつっている関係者の笑顔も好印象。とてもよく出来た本だ。
読後、ガチャガチャ専門店に足を運んでみたくなる一冊。
本書を読んでまず感じたのはガチャガチャの世界は奥が深いなあということ。「たかがガチャガチャ。されどガチャガチャ」というところか。
ガチャガチャは子供が夢中になり、100円とか200円の小遣いを握りしめてやっているという先入観があったが、今の中心価格は300円であるというし、大人の女性に人気があるらしい。
クールジャパンといえば、真っ先にアニメが挙げられるのだろうが、ガチャにも十分その価値があると思った。
街のいたるところに設置されているガチャガチャについて、ビジネスの視点から考察する斬新な本です。
ガチャガチャのメインの客層が大人の女性だということは本書で初めて知りました。コップのフチ子も男性に支持されたものだと思い込んでいたので、読み進めるうちにガチャガチャ愛好家のイメージがガラッと変わり面白かったです。
ガチャガチャでの消費行動は「コト消費」であるという説明が分かりやすく、区役所にあったガチャガチャ募金箱が楽しくて、何度も回してしまった自分の行動を思い出しました。(中身は区のゆるキャラの缶バッチでした)
巻末対談を読み終えたところへ、小学生の娘がガチャガチャで買ったと言う「帰ってきた!!肉リング リターンズ!!!」を持ってきて見せてくれました。リアルな生肉デザインの指輪を嵌めて友達と盛り上がったそうです。本書で商品の開発に携わる方たちのインタビューを読むと皆とても楽しそうで、この仕事が大好きなのが伝わってきました。売る人も買う人も小さなカプセルを手に笑顔になれる素敵な仕事だなと思いました。キャッシュレス決済での自由な価格設定やNFT販売など今後の展開も楽しみです。
いま急速に販路を拡大しつつあるガチャガチャ。その歴史とこれからの展望。
店舗を運営している人ならば、ガチャガチャの設置をいちどは検討したことがあるはず。
なぜガチャガチャがこれほど勢力を増やしているのか?
いま勢いのある産業を知り、導入を促す参考書の一冊としてどうぞ。
ガチャガチャが熱い。
ある局のバラエティ番組でも紹介したが、MCの芸人が熱中していた。街ブラロケに行っても、ガチャガチャのある店を見つけると必ず立ち寄るようになってしまったほど。
「ガチャ」がバンダイの登録商標だったりしてちょっと面倒だが、とにかく人気なので、色々な番組で扱う。一般名称は「カプセルトイ」だ。機械はバンダイでも中は違う会社の場合もあり、そのあたりは複雑なので、テレビでは必ず「カプセルトイ」と呼ぶのが常識だ。
この本ではカプセルトイの歴史、業界現況、人など多方面から紹介していて、大変勉強になった。番組で紹介した「ギャルのおった折り鶴」にも言及していて懐かしかった。
テレビは通り過ぎる番組の中で色々なものを紹介していく。しかし深く知ると、その裏に色々な知見が詰まっている。だからといってそれがまた番組にフィードバックできるとは限らないが、知るということは単純に面白いことだと感じる。