
NetGalley Japan
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今回は、東浩紀さんの『訂正する力』をご紹介します!
ライター・NetGalley Japan
保守とリベラルの対話、成熟した国のありかたや老いの肯定、さらにはビジネスにおける組織論、日本の思想や歴史理解にも役立つ、隠れた力を解き明かす。
それは過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力――過去と現在をつなげる力です。
持続する力であり、聞く力であり、記憶する力であり、読み替える力であり、「正しさ」を変えていく力でもあります。
そして、分断とAIの時代にこそ、ひとが固有の「生」を肯定的に生きるために必要な力でもあるのです。


確かに、過去の発言と現在の発言が矛盾しているとか言って批判する人たちは確かにいる。一貫性こそが正義みたいな風潮もある。ブレる人は信用できないと判断される風土もあるのだと思う。でも、民主主義は話し合い意見を修正しあうことだ。そこには一貫性よりも、訂正する力が大切になる。この指摘はとても勉強になりました。
最近の普通の日本人は品行方正である。幅員5m程度の車道で、車の姿がなくても赤信号をじっと待つ。赤信号皆で渡れば怖くないはどこに行ったのか。
思考の停止状態なのである。そして「いつのまにか変わる」ことを待っている。
ルールがなんのためにあるかを考えない。ルールは自分が生きるためにあるのである。しかし人間は一人では生きていないのである。自分のルールとはちがう他人のルールがある。ふたつのルールはどちらが正しいというわけではないので訂正せねばならぬのである。しかも喧嘩をするわけにもいかないので喧々囂々と話しているうちに「いつのまにか」訂正されているのである。喧々囂々がないと「いつのまにか」訂正されることはないのである。待っているのはダメである。自分たちで喧々囂々しなくてはいけないのである。
人は誤りを認めたがらないもの。
言い訳したりばっさりとリセットしたり、時には排除することも。
けれど、ぶれないことに固執せず、柔軟に訂正して生きていこう。
子供たちの遊びのように、ルールが変わってもゲームが続いていると思わせる力が平和につながる!
日本社会に対して感じていたモヤモヤがすう~と言語化された感じ。私自身、日本社会は「変化を嫌う社会」だと感じていた。これを変化ではなく訂正力だと考えれば、日本は時代に合わせて柔軟に変われるのだろうか。私は、変われなければ日本に未来はないと悲観している。日本には「首尾一貫」していることがよしとされ、「ころころと主張が変わること」は評価されない。本書では、この「ころころと主張が変わること」をネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉える考え方が提案されている。
ゲンロンは好きな作家さんの番組を単発で購入して視聴するときがある。その番組のMCで話されているのが著者である東浩紀さんであることは知っていたが、恥ずかしながら初めて著書を読んだ。 「訂正する力」とは一体何だろうか。 なぜ今日本に「訂正する力」が必要とされているのだろうか。 時事問題や具体的な名前を挙げて、日本人が「訂正」を嫌うということが書かれている。特にネットでこの傾向が顕著だとも。 確かに、ある意見に対して大きな声を擁護する発信は多くなる。しかしその意見が間違っていたり、変化したとしても議論の余地もなく盲信してしまう人たちもいる。 今正しいとされていることが数年後には見解が変わることなどたくさんある。その時私たちはその考えを「訂正」していく力が求められている。 第2章で語られるように、私たちは日常的に過去を訂正しながら生きている。そのとき「じつは‥‥‥だった」という要素を加えると物事が変化するという事例に納得した。 「訂正する力」を高めるのにはもっと物事を多角的に見る必要がある。そして他者との対話や、知識がその基礎となる。 この本は書店で最近よく見かけて気になった。 最近はこういう思想的な本や哲学書を読まなくなっていた。年齢を重ねて自分の考えが凝り固まっていたのかもしれない。 まさに私こそが「訂正する力」が足りていない、そう気付けたのはこの本のおかげである。
政治、歴史、経済と幅広い視点で著者の考えが述べられていて、「考える力」の必要性を説かれ、「訂正する力」というテーマにつながっていきます。
「コスパ」と「タイパ」の世の中で私自身も戸惑うことが多々ありますが、本書には経験する場、話していい場など好転させるヒントが多々ありました。
時代が急激に変化する世の中であっても、著者が述べられたように、「自分はこれでいくという決断力と、批判を受け入れる力」を持ち合わせる人になりたいと強く感じた1冊です。