【Dig Talk】
佐久間宣行氏が面白過ぎて震えた一冊
「努力しないといけないと思い直せる」

フライヤー内の動画コンテンツ「flier チャンネル」にて、第二弾となる「Dig Talk(ディグトーク)」が5月13日から公開されています。
初回はテレビプロデューサーの佐久間宣行氏をゲストに迎え、人生で大きな影響を受けた本を紹介します。
漫画家よしながふみさんの『あのひととここだけのおしゃべり:よしながふみ対談集』(白泉社)について熱く語った第1回の序盤を、ダイジェストでご紹介します。
僕を新人に戻してくれる
この本『あのひととここだけのおしゃべり:よしながふみ対談集』で、僕は自分の仕事に対する向き合い方に、毎回襟を正すという感じですね。

2007年に読んだときに面白過ぎて震えました。一流の作家の意識の高さ、悩み方みたいなことで参考にする時があります。
そもそも、やまだないと、福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都、堺雅人と対談相手がド級ですからね。表現をこの一流の人たちがどう考えているのかなと思って読みます。
読むと、やっぱり自分は大したことないって思うんですよね。自分は努力しないといけないなと思い直せるという本です。
これはもっともっと国民書みたいになってもおかしくないと思います。


よしながふみのスゴさ
よしなが先生は天才中の天才、大好きな作家の一人で、新作が出たら無条件で読むというぐらいの人です。短編集などはとんでもなく面白いですよ。
20代の頃、『こどもの体温』という本を買いました。それが強烈に面白いんですよね。
一流中の一流の人には、所属も属性も生活の環境も関係ないんだな、とその時思い知りました。
仕事人としての矜持
よしなが先生の創作論はなかなか世に出ていないんですよ。自分語りをされる人ではないので。
けれど、この対談録だけは、創作論や仕事論を語り合っています。
その中から垣間見える、先生のプロの仕事人としての矜持。それがそこここに出てきて、そこにも襟を正してしまいます。

■「Dig Talk」スケジュール
5月13日より毎週金曜日配信。各ゲストが毎回1冊ずつ紹介していきます。
佐久間宣行(さくま のぶゆき)
テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティ。「ゴッドタン」「あちこちオードリー」などを手がける。元テレビ東京社員。2019年4月からラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」も人気。著書に『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』(扶桑社)、『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)がある。