【スペシャル対談】
「本の楽しみ方、教えます」@文禄堂・高円寺店
『遅読家のための読書術』印南敦史×フライヤー苅田明史

年間700冊を読む作家/書評家、印南敦史さんが執筆した『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)。なかなか読書が続かないという方に明快な解決策を提案したこの本は、数ある読書本のなかでも大ヒットを記録しています。最近では韓国、中国、台湾からの翻訳オファーやオーディオブック化の話も届いているそう。

どうやってその読書術を生み出したのか、どうやったら本をもっと楽しく読めるのか――。

リニューアルオープンした文禄堂高円寺店(http://bunrokudo.jp/)にて行われた、印南さんとフライヤー苅田明史の対談の様子をお送りします。

遅読家のための読書術
遅読家のための読書術
印南敦史
ダイヤモンド社
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遅読家のための読書術
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著者
印南敦史
出版社
ダイヤモンド社
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苅田明史(以下、苅田): 皆さん、今日はこちらのイベントにお越しいただきありがとうございます。 今回は『遅読家のための読書術』の著者・印南敦史さんをお招きして、本を楽しく読む方法についてお話を伺っていきたいと思います。司会進行はフライヤー取締役の苅田が担当したします。よろしくお願いいたします。

印南敦史(以下、印南): 印南です。どうぞよろしくお願いいたします。
苅田:実は印南さんとは、もう何度もご一緒しているんですよね。
印南:一昨日もこちらのイベントの打ち合わせを兼ねて、高円寺の沖縄料理屋の「抱瓶」っていうところで飲んだり、ラーメン屋で打ち合わせをしたりもしました。
苅田:飲むこと以外にもいろいろご一緒していますよね。「schoo(スクー)」っていうWeb上で受けられるオンライン学習サイトがあって、そちらで私がやっている授業にご登壇いただきました(https://schoo.jp/class/3272)。あとは、ラジオも。
印南:そうそう、僕がFMおだわらで「印南敦史のキキミミ図書館」(http://book-radio.net/)っていう本と音楽をテーマにした番組をやっているんですけど、そちらにゲストとして来てもらったりね。 小田原のローカルラジオなんですけど、ポッドキャストやサイマルラジオでも聞けるんで、ぜひ聞いてみてください。
苅田:そういうわけで、これまで何度もご一緒したことはあったんですが、Webだったりラジオだったりで、目の前に人がいらっしゃる状態のイベントは初めてですね。
印南:僕はオンラインよりも、今日みたいにお客さんが見えるほうが安心しますよ(笑)。 みなさんもぜひリラックスして聞いてください。
苅田:それではさっそく始めていきたいと思いますが、まずはみなさんにご質問したいと思います。 今日は本好きな方が集まっていらっしゃると思うので、どれくらいの量を読むか聞いてみましょうか。マンガでも雑誌でもいいんですが、月に1冊以上読まれる方はどれくらいいらっしゃいますか?
(会場全員挙手)
印南:おお~! でもこんなイベントに来てくださっているんだから、1冊くらいは読みますよね(笑)。
苅田:それじゃあ、月で5冊くらい、週に1冊、読むという方は?
(会場半分以上挙手)
印南:さすが、すごいですね。
苅田:じゃあいま手を挙げていただいた方のなかで、10冊以上読むという方はいらっしゃいますか?
(5名ほど挙手)
印南:おお、結構いますね。じゃあ20冊読まれる方は?
(数名挙手)
印南:いる! すごい!
苅田:でも、あちらで手を挙げている方は、出版社の編集の方です(笑)。
印南:なんだ(笑)。
苅田:ということで、みなさん平均するとだいたい月5冊くらい読んでいらっしゃるようですが、印南さんは年間何冊読まれるんでしたっけ?
印南:700冊くらい。
苅田:サラッとおっしゃいましたけど、700冊ですよ、みなさん! 700冊ってパッと聞いても全然想像つかないですけども、毎日読んだとしても1日2冊っていうペースですからね。
印南:書評を書いている媒体が多いんで、それくらい読まないと追いつかないんです。 ただし、僕は読むのが速いわけじゃなくて本当に「遅読家」なんですよ。量をこなしているのに遅い、その矛盾が今日のポイントですね。
苅田:印南さんが書評を書いているメディアはどれくらいあるんですか?
印南:ライフハッカー{{日本版

、Suzie、ワニブックスのWANI BOOKOUT、ニューズウィーク日本版、あと最近はマイナビニュースと、不動産投資サイトの楽待(らくまち)も始まりました。そのほかにもいくつか書いています。
苅田:Webの世界のプロ書評家としては、もう一番有名なんじゃないかっていう。
印南:いやいや、とんでもないです。もうちょっと要領よくやれればいいのかもしれないんですけど、そういう器用さは持ち合わせてないから、ただ愚直にやっているだけです。
苅田:しっかり読んだうえで書いていらっしゃるから、本を選ぶときにはとても参考になりますよね。
印南:書評を書くなかで、本を読むときの自分なりの工夫っていうのがあって、いまも試行錯誤しているんですけど、それをこの『遅読家のための読書術』では書いています。
苅田:私も読ませていただいて、とても良い本でしたし、評判もかなり高いって聞きました。
印南:こないだ「週刊ダイヤモンド」で佐藤優さんが『遅読家のための読書術』を取り上げてくれたんですよ。あれは嬉しかったなぁ。
苅田:知の巨人にも認められたっていうことですね。さらに今度は韓国語版のお話もあるって聞きましたが(※ この対談の数日後に、台湾と中国からも出版オファーがあったそうです)。
印南:日本だけじゃなくて世界的にも、本を読むことについて悩んでいる人が多いんじゃないでしょうか。

アンチ速読派のあなたに贈る、速く読むための方法とは?

苅田:ところで、この本に書かれている読書術は、いわゆる「速読術」とは違うんですよね。
印南:僕はアンチ速読派なんですよ。何秒で読んだとか、フォトリーディングとか、そういうのを自慢している人はどうなんだろうって思っちゃう。 語弊があるかもしれませんが、一人でいくつも資格を取っているような「資格マニア」みたいな方がいるじゃないですか。速読派ってそれに似ている気がするんですよね。(資格を)取ること、(本を)速く読むこと、その行為自体が目的になっちゃってるというか。 本来は、内容を速く知りたいから「仕方なく」身につけるものだと思うんですよ。なのに読む速さだけを競っちゃっているみたいで、本末転倒な感じがしちゃうんですよね。 でも、本を読む目的ってそうじゃないじゃないですか。
苅田:ああ、確かに似ているかもしれません。読書をこなすのが目的になっているんですね。でも、本って著者だけでなくて編集の方とかいろんな方の血と汗の結晶なんだから、ちゃんと味わいたいですよね。
印南:そうそう。だから速読術ではなくって、僕なりの読書マインドというか、それを伝えたいと思ったんです。
苅田:ちなみに印南さんご自身はいまも「遅読家」ということなんですが、どのくらい遅いんでしょうか?
印南:前に自分で実験してみたことがあって、ちょっと難しい本だったんですけど、1ページ読むのに5分もかかりました。みなさんも経験あるかもしれませんが、「なんとなく流し読みしちゃったから戻ろう」とか「これ、どういう意味だっけ?」とか悩んじゃったりして。
苅田:3ページ進んだのに、2ページ戻る、みたいな。この会場のなかにも、さすがに1ページ5分かけて読む方はいらっしゃらないでしょうね。
印南:遅読っぷりにはちょっと自信がありますよ(笑)。
苅田:700冊も読む方がこんなにも遅いということで、みなさんも勇気づけられたかもしれません(笑)。
印南:書評家としての仕事が本格化してくるにしたがって、いくら遅くても読まないとやっていけなくなったわけですよ。それで、自分なりの読書術を編み出したんです。
苅田:今回の本はそういった経緯で書かれたんですね。
印南:正直に言うと、実は書くことが決まったときは、「読むのが遅いことに悩んでいる人ってそんなにいるのかな」って思っていたんですけど、思いのほか多かったですね。
苅田:だってもう「重版出来」ですもんね!
印南:ダイヤモンド社の営業さんによると、この本は真面目な方が読んでくださっているのではないかとのことです。
苅田:「真面目な方」、そこがまさに遅読家になっちゃう原因なんですよね。
印南:そう。真面目な人って、「ここちゃんと理解しないと前に進めないんじゃないか」とか「今のところ流し読みしちゃったけど、そんなに適当に読んじゃっていいのかな」とかとか思っちゃうんですよ。 今だから笑って言えますけど、僕も結構悩みましたよ。みんなスラスラ読んでいるから、僕だけ脳に異常があるんじゃないかっていうくらい(笑)。 よくよく考えると、隣の芝生が青く見えるようなもので、みんな凄そうに見えていただけだったんですけど。
苅田:速く読むために、印南さんは何を変えたんでしょうか?
印南:まず変えたのは「気持ち」ですね。
苅田:「気持ち」?
印南:なんで何度も読み返そうとするかというと、100のうち、100全部を頭に入れようと思うからなんですよ。特に思い入れの強い本であればあるほど。
苅田:その気持ち、わかります。
印南:でもね、どんなに丁寧に読んでも忘れるんだなっていうことを実感したんですよ。全部吸収しようとしても絶対に無理なんです。考えれば当たり前のことなんですけど、それを考えないようにしていた自分がいたんですよね。 でも、毎日書評書くようになると、もう開き直るしかなくて。
苅田:全部覚えないといけないと考えることを、もうやめようと思ったわけですね。
印南:この本のなかではそうやって真面目に読む読書のことを「ストック・リーディング」っていう言い方をしているですけど、読んでストックしようとしても結局ストックできないんですよ。 でも「どうせ忘れるんだ」っていうことを前提に読むと、むしろ頭に残るんですよね。これは意外な発見でした。
苅田:サクサク読もうというある意味で開き直りが大事なんですね。そうやって本に対するマインドを変えられたと。
印南:そう、僕はこれを「ストック・リーディング」じゃなくて「フロー・リーディング」って呼んでいます。
苅田:「フロー・リーディング」というのは流し読みとは違うんでしょうか?
印南:流し読みとはまた別ですね。書かれていることを、頭のなかに通過させる、というか。 よく音楽に例えるんですけど、今から「この音楽聞くぞ!」と思って正座して音楽を聴いたところで、その曲が記憶に残るとは限らないじゃないですか。だけど、たまたま流れている曲をふと耳にしたときに、そのメロディとかビートが残るっていうことありますよね。 同じことで、本もフローさせると、絶対に1か2は残る。100残そうとするから残ってないように思えるだけであって。100のうち1残ればその読書は成功なんですよ。
苅田:その本の100パーセントは無理だから、1パーセントでいい、っていう考え方に変えたというわけですね。 でも、本って値段も1,500円くらいしますし、1しか残らないとすると、高くてもったいないっていう気になっちゃいそうですけども……。
印南:そう思うでしょ。でも必ずしもそうじゃないんですよ。 現実的には1,500円分記憶できないし、でも、実はその1パーセントが大きい。その1は、自分にとっては99くらいの価値があるものかもしれない。 ひょっとしたら丁寧に全部読んでも、「うーん、こんなものかぁ」っていう本かもしれないし(笑)。
苅田:(笑)だからこそ素早く読んで次に進むべきなんですね。
印南:そう思います。とにかく、読み飛ばそうっていう意識があるだけで、本を読むスピードが劇的に変わってくるんですよ。これはぜひ、自分の読むスピードが遅くて悩んでいる人には試してみてもらいたいです。 1しか得られなかったとしても、まずはその1を得ることがすごく重要。で、その読書を繰り返して、サクサク読んでいけば、自信につながっていく。そうするとまた読書が楽しくなってくるんですよ。
苅田:そういう読み方のほうが読書が楽しめると。
印南:一生懸命読もうと思って、なかなか進まない本を鞄のなかに何週間もずっと入れっぱなしにしておくよりは、サクサク読み終えるほうがいい。 それに、もし記憶に残った本であれば、結局は読み返したりするじゃないですか。 気になった一文を読み返していくうちに、1だったものが3とか4とか5になるかもしれないですよね。たとえ1であってもそうやって自分の中に残るんであれば、それは100の価値があると僕は思うなぁ。
苅田:1だからこそ残るってことですね。
印南:たしかにサクサク読んじゃうと、本に対する愛情が薄いように思えてしまうかもしれない。けれど、今となってはやっぱりその読み方のほうが正しいと思いますね。 ただし、本によってもちろん違うと思います。いま話した読書法は、普段書評で紹介しているようなビジネス書とか自己啓発とかに限った話。小説なんかはプロットを楽しんだりするものであって、飛ばしちゃうと楽しみが減ったりするから、読書の仕方は本によって区別しないと。
苅田:本のジャンルによって読書法を変えていらっしゃるんですね。
印南:だから僕は小説は飛ばさないですよ。飛ばしちゃうとわかんなくなっちゃうし、味わいがなくなっちゃう。 あ、でも花村萬月()の小説のラブシーンだけは飛ばしますけどね(笑)。 (※『ゲルマニウムの夜』で芥川賞を受賞した小説家)
苅田:(笑)。
印南:それから、書評を書くときに必要なテクニックとして、速く読むためにまず「はじめに」と目次を読みます。 なぜなら、そこに本の中身が凝縮されているから。「はじめに」を読めば、「この本はこういうことを書きたいんだな」っていうのがわかるじゃないですか。それから、目次を読めば、内容がわかる。
苅田:なるほど。自分が読むべきはここだな、っていうのをあらかじめ定めてから読むわけですね。
印南:もっと言うと、書評を書くときには媒体ごとに、読者像をなるべく具体的にイメージしています。例えば、「30代前半の男性で、知的好奇心が強くて、プライドは少しだけ高めで、でも繊細な部分も持ち合わせていそうだ」とか。ちょっと妄想の世界ですよね。
(会場笑)
苅田:まるで僕のことを言われているのかと思いました(笑)。
印南:でも、知りたいっていう前向きさってすごく大切だと思うんです。 だから、上から目線という意味ではなく、そういう読者が愛おしくなってくるんですよ。自分も似たような感じだから、できることがあるなら何とか力になりたいっていう思いがあるので。だからそうやって、「彼らはどういう内容に興味を持ってくれるかな」と考えながら読んでいますね。
苅田:書評家でなくても、私たちはその読者像を自分に置き換えて読めばいいわけですね。自分が何を必要としているか、っていう。
印南:どんな本でも、自分に必要なこととそうじゃないことってあるはずなので、そういう割り切りをすればさらに速く読めます。 あと、不必要なパートの典型例は、自己啓発とかビジネス書のなかにある「自分語り」のところですかね。「別にそういうものは求めてないし、あんたの年収がいくらであろうが、どんな成功をおさめてきたであろうが、僕には関係ないよ!」って思っちゃう(笑)。だって読む側は、なんとかその本から糸口をつかみたいと思っているから読むわけなんであってね。自慢話は別に……(笑)。 そういう自慢パートは飛ばしても影響ないから、遠慮なく飛ばしちゃいますね。
苅田:他にも速く読むコツはありますか?
印南:自分が読もうと思った章を探し出したら、まずその章の最初の5~10行と最後の5~10行を読むんです。そうすれば、その章の内容がだいたいわかりますね。
苅田:たったそれだけでわかるものなんですか?
印南:文章って、最初に問題提起をして、途中でああだこうだと話が展開されて、最後にまとめが入ることが多いんですよ。なので、時間がないときには最初と最後だけ読めば、著者の言いたいことはだいたいつかめますね。

読んだ内容を忘れにくくするためのコツとは?

苅田:これまで速く読むための方法を伺ってきました。 『遅読家のための読書術』に書かれている内容に関連して、もう一つ教えていただきたいのですが、読んだ内容を忘れにくくするためにはどうしたらいいんでしょうか?
印南:どんどんページをちぎって、気に入ったページは手帳に貼ったりしてるような、パワフルな読書をする人が知り合いにいるんですけど、僕は貧乏性だからできないんですよ。 せいぜい、付箋を貼ったりカドを折ったりするくらいで、そのときも「あ~ごめんなさい~」っていう感じですね(笑)。 それ以上に有効なのは、気になるところをメモしておくこと。この本では「ワンライン・サンプリング」と言っています。
苅田:書いておけば手で覚えるし、あとからチェックすることもできますしね。
印南:いくつか気になった文章を抜き出すだけで、「この本から学べたことは何だったか」が明確になるので、充実感が得られるはずですよ。 それから、「ワンライン・エッセンス」。これは、抜き出した内容の中から、自分が最も気に入った引用を選び出すプロセスです。 3番目が「ワンライン・レビュー」。これは文字通り、1行のレビューですね。 自分が得た1パーセントって何だったのかを記しておく。もちろん2パーセントでも3パーセントでもいいけど、自分にとって重要なことをレビューとして残しておく、ということです。 これは書評を書くときにも役立つけれど、読書をより楽しくするための秘訣でもあるなと、この何年かで気づきました。
苅田:こうやって書いたメモを活用して、書評が作られているんですね。 でもそれだけ読んでいらっしゃると、本の冊数もすごいことになってそうですよね。年間700冊読んで、ライフハッカーの書評はもう3年以上されているので、それだけで2,000冊はあることになります。
印南:それに関しても話したいことがあるんですけど、僕はいまの時代、本はもはや必ずしも取っておかなくてはいけないものではなくなっていると思っています。 自宅にすごい本棚がある人っているじゃないですか。ああいう空間って憧れますけど、結局家にあっても読まないものが多いですよね。
苅田:壁のオブジェになっていることがありますね(笑)
印南:実は僕、親父が編集者だったので、家の至る所に本があったんですよ。でも僕が子どもの頃に、おばあちゃんの火の不始末で家が全焼しちゃったんです。
苅田:へぇ~。それは大変でしたね。本が多いとよく燃えちゃいそうですね・・・。
印南:いや、実は本ってあんまり燃えないんです。これ、防火対策になるから覚えておいたほうがいいですよ(笑)。 で、火事のせいで親父がコレクションしていた本が全部、燃えたり水浸しになったりしてダメになっちゃった。そういうことがあったから、「モノって無くなるんだな」っていうことが分かったというか。いま、本を貯めていてもあまり意味がないなと思うようになったのは、そんな経験の影響もあるかもしれません。
苅田:本棚に残すかどうかの判断はどうやっているんですか?
印南:数か月に1度本棚を見て、その間で一回も開かなかった本は、少なくとも自分にとってはもう価値がないと判断して、30代の甥とか知人にプレゼントしちゃいますね。 ひょっとしたらその後に、またその本が必要になるようなことがあるかもしれないけど、その場合はもう一回買い直せばいい。でも僕の場合、これまで誰かにあげちゃった本のなかで買い直した本ってほとんどないんですよ。
苅田:紙の形で残しておくと、安心しちゃって、かえって積読しちゃったり、内容を覚えられない気もしますね。
印南:ミニマリズムともつながってくるんですけど、自分にとって必要なことを取捨選択していくっていうことは大切だと思います。逆に、だんだん残っている本に愛着がわいてきたりもするし、オススメです。
苅田:この本、なんとか今月も残ったな、とか(笑)。
印南:お前は選ばれた本なんだぞ、とかね(笑)。
苅田:おっと、あっという間に時間がたってしまいました。
印南:このまま朝まで話せそうだね(笑)。
苅田:それは次回にしましょうか(笑)。 今日教わったのは、 ・真面目に本と向き合うというマインドを変えること ・速く読むために、「はじめに」と目次、それから章の最初と最後の5行を読むこと ・メモ(ワンライン・サンプリング、ワンライン・エッセンス、ワンライン・レビュー)を書くこと ・読まなくなった本は捨てて、定期的に本棚を入れ替えること でした。 700冊も本を読んでいる人が編み出した、本を速く読めて、しかも楽しめる方法なので、相当説得力がありますね。
印南:本を読むにしても、保管しておくにしても、やっぱりこうやって楽しまないといけないですね。 僕は仕事にしているからみなさんとは読む目的が違うかもしれないけど、それでもやっぱり読書って楽しいものなんで。だから義務とか修行にならないようにしないと。 今日のイベントをきっかけにして、もっとみなさんに本を好きになってもらえたら、こんなにうれしいことはないです。
苅田:今日の内容以外にも『遅読家のための読書術』には読書がより楽しくなる秘訣が書かれていますので、ぜひ手に取っていただければと思います。 今日はありがとうございました!

遅読家のための読書術
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印南敦史
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文責:苅田明史 (2016/07/21)

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