
連休明けの今週、各地で緊急事態宣言の延長などがあり、気の抜けない日々が続いています。「コロナさえなかったら……」。物事が思い通りにいかず、悶々とした日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。 何かと気がふさぎがちな今日この頃、今回は生きる意味や自分の内面と向き合うことに関する哲学的な書籍がランクイン。時代が移ろっても、人間の悩みや思考の本質はずっと変わっていない。そう考えさせられる結果となりました。


1位は『生きがいについて』でした。ハンセン病患者らの苦しみや悲しみに寄り添い続けた著者が見いだした、生きる意味が綴られています。
生きがいは生老病死によってもろく失われやすいもの。初版発行の1966年以来、半世紀を超えて読み継がれてきた名作は、そう優しく諭します。ともすれば生きがいを見失いそうになるコロナ禍を生きる不遇、そんな時代にも一条の光が雲間から差し込める――。読後、慈悲深い気持ちになる1冊です。
私も何故生きるのかというテーマについて深く考えたときがあった。結局見つかった答えは幸せのためというありきたりな言葉だった。仏教でいうところの空の思想、仮観、縁人などが大事だ。また、ニーチェの虚無に対する超人としての乗り越え方も興味深い。あまり考え込みすぎるとかなり精神的に疲労してしまうため、本書でもある通り好きなことを見つけるべきだ。その道筋が行動あるのみが否めないのだが。行動を促すシステムを作りたい。


2位の『問いの立て方』は、物事の大本に肉薄し、いい問いとは何かを突き詰める重要性が示されています。自分の内面と徹底的に向き合い、自己と世界の存在を内省することにより、自身の内にいい問いを見つけられると言います。
「問いを問う問い」といった哲学的思考を踏まえつつ、究極的に立ち返るのは「汝自身を知れ」とソクラテスが問うた古来の出発点だと説きます。
こういう話を読むと、哲学を必修にする必要があるなぁと感じる。
極論を言えば、「問う」力と「答えを出す」力があれば、何でもできる。
自分の考え方は間違っていないか?も
この人は何を考えて行動しているんだろう?も
今月の営業ノルマを達成するには?も
ボトルネックを解消するには?も
子供の教育どうしよう?も
今日の夕飯何にしようかな?も
自分や他人に対して、問いかけている。
それに対して、「答えを出す」必要があるが、「正解を出す」必要はない。
答えを出したら、その答えに対して「可か不可か」、「不可ならばどこが悪かったか」、「悪かったところはどうすれば良くなるか」、「可ならば良にするにはどうすればいいのか」と、延々と問い続いていくからだ。
正解を出すと進歩が止まる。
今回正解だからと言って、次回も正解とは限らない。
「あー成功した。」と成果を投げ出すのは勿体ない。
成功の中からも、次のための問いかけをしなければならない。


第3位は『ファーウェイ 強さの秘密』がランクイン。前2冊と雰囲気が変わり、一気に現代ビジネス書の要素が色濃い1冊ですが、奇しくもサブタイトルは「任正非の経営哲学36の言葉」。辣腕経営者が掲げるフィロソフィーのお話です。
「ファーウェイに歴史など必要ない。成長あるのみ、成功などない」。そうした力強い言葉の数々が列挙された本書には、激化する米中対立のあおりを受けるファーウェイがどう難局を切り抜けるかのヒントがうかがえ、確かな読み応えがあります。
本書を読んで、ファーウェイの強さの秘密は社員への浸透のさせ方だと思った。童話や逸話から着想を得て教訓を活かせるような仕組みを作ることが非常にうまくできている。これこそ、自分よりも優秀な人が自立的に動いてくれる環境作りなのだろうなと思う。